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Power Platform のテナント移行について

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時々お客様からご相談いただく Power Platform のテナント移行について、すでに MS Learnサポートブログ のほうに書いてありますが、改めて頭の整理のためにいくつかポイントを書いておきます。

実稼働環境・サンドボックス環境はSRにてMicrosoftが対応

これらDataverse有りの環境については、Microsoftのサポートチームにて移行対応します。実際には、環境は物理的に移動されるのではなく、別のテナントに関連付けられる形になります。
※移行元テナントに環境は存在したままになりますが、その環境は利用できなくなり、移行先テナントにて使用および管理できるようになります。

なお、移行先にも移行元と同じ量(もしくはそれ以上)の Power Apps Premium ライセンス や Dataverse キャパシティ が必要なので事前に確認ください。

また、移行されないリソースなどもあるため、事前にリハーサルを行っておくことをお勧めします。

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既定の環境やDataverse for Teams環境はお客様で対応

Dataverseがプロビジョニングされている前提で、ソリューションで対応するのが基本的な対応になると考えられます。移行元でソリューションをエクスポートし、移行先にインポートしていきます。これ以外にもデータ移行の観点では、ExcelやSPOなどのデータソースがあったりするのでアプリの設定など修正が必要になってきます。
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作業のステップとしては、ざっくりと以下になるかと思います。
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とはいえ、ソリューション化やデータ移行など難しいテーマも含まれるため、すべての市民開発者にこうした対応を取ってもらうのは現実的には難しい話があるかと思います。定期的な棚卸(xx日以上使われてない、〇〇人にしか共有・使用されてない、似たようなアプリがある)を行っていただきながら、市民開発者に対して一定の移行ガイドライン・タイムラインを示していく必要があるでしょう。

移行元と移行先のテナントにおけるDLPポリシーの確認

環境内のリソースは移行できたとしても、DLPポリシーがテナント間で異なれば、移行先でコネクタが期待通りに動かない可能性があります。

アプリやフロー内でハードコードされている変数の確認

適切に環境変数を使いつつ、ソリューションチェッカーを通して確認するなどが有効かと思います。

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