ブログ初投稿となります。
D365 Finance and Opeartions (FO) に関する調査をしようとすると、Dynamics Community がメインになることが多いかと思います。日本語で解説しているブログはほとんど見たことない気がします。
というわけで僕の備忘録的に使っていくと同時に、みなさんの知識の一助になればと思います。
今回は1つ新機能を紹介していきたいと思います。
Export to Azure Data Lake とは
D365 FO のデータをAzure DataLake(Azure Data Lake Storage Gen2 = ADLS) へエクスポートする機能です。D365 CE にも同様のサービスである Azure Synapse Link for Dataverse がありますね。
そもそもデータのエクスポート(FO→外)・連携(FO⇄外)すること自体は、以下のようなものがすでにあります。
・BYOD(Bring Your Own Database(Azure SQL Database))
・OData
・バッチデータAPI
・Export Database (LCSよりbacpacファイルをダウンロード)
ADLSはビッグデータ分析のために、さまざまなサイズ(大容量OK!)、形状、スピードのデータを格納し、複数のプラットフォームと言語であらゆる種類の処理と分析を簡単に実行するために必要な機能がすべて組み込まれています。
つまり、FOのデータをADLSへエクスポートすることで、PowerBIやAzureSynapseなどのツールを用いて、データレイク内のデータの分析、ビジネスインテリジェンス、機械学習のシナリオが可能になります。
例えば、eコマースサイトのログと、FOの請求書および在庫移動データを結びつけることで、「A製品を購入するお客様は、B製品もウケるようだな。B製品の広告をもっと打っていこう。でもB製品は結構在庫少ないから増やしておこう。」のような洞察が得られる。みたいな感じのシナリオですかね。
また、小さなサービスがネイティブに動いているから安定していたり、Azure SQLよりも安価なストレージコストだったり、その他余計なメンテナンスが不要、とBYODよりADLSをお勧めしているようです。
システム要件
・Tier2 以上
※ Tier1 でもSQLToADLSFullExportで試すことができます。
データフロー
① 自動的に1エクスポートされた差分データ2は、
② CDM形式のCSVファイル(実データ)とメタデータファイルとして、ADLSのフォルダ(ストレージ)に格納されます。
③ ADLSのデータはCDMUtilツールを使ってT-SQLでクエリすることができるみたいです。
※ Synapse には、T-SQL を使用して ADLS のクエリを可能にする SQL のオンデマンド機能が含まれています。
私は良く分からないものは、とりあえず絵とか図で感覚をまず掴みます。
英語になりますがコチラにもTechTalkでMSのFastTrackチームが解説してくれています。