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総合格闘家・青木真也に学ぶ、エンジニアの生存戦略

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はじめに

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こんにちは、エンジニアの皆さん。今回は格闘技界の異端児とも言われる青木真也選手の考え方や言葉から、エンジニアとしての生き方のヒントを探ってみたいと思います。

青木選手といえば「青木式関節技」で知られる卓越した技術と、時に物議をかもす発言や行動で注目を集めてきた総合格闘家です。彼の生き方や考え方には、変化の激しいIT業界で生き抜くエンジニアにとって参考になる要素が数多く含まれています。

今回は、彼自身のインタビュー記事から直接引用した言葉を中心に、エンジニアとしての生存戦略を考えていきます。主な引用元は、エンタメNEXTが2020年8月23日に公開した「賛否両論を呼び続ける青木真也が語る格闘家論」というインタビュー記事です。

1. 「表に出るということは叩かれる覚悟を持つということ」

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青木選手は2020年のインタビューでこう語っています。

「表に出るということは叩かれる覚悟を持つということ。僕らみたいな仕事をしている人間は、口が裂けても『誹謗中傷はやめましょうね』なんて言ってはいけない。そんなの、恥ずかしすぎる。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

現代のエンジニアは、GitHubでのコード公開やブログでの技術発信、社内外での登壇など、「表に出る」機会が増えています。そこで必ず直面するのが批判やフィードバックです。

エンジニアへの応用

  • 発信する勇気: 完璧でなくても自分の考えや成果を発信する姿勢
  • 建設的批判の受容: 批判を恐れず、それを成長の糧にする姿勢
  • アウトプットの継続: 一時的な批判に萎縮せず、継続的に発信し続ける強さ

2. 「書くことは自己肯定」

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青木選手は自身の考えを発信することについて次のように述べています。

「僕はものを書いたり話したりすることが大事だという考えなんですけど、それはなぜかと言うと、自分の考え方が整理できるから。そして自己肯定もできるから。『書くことは自己救済』という人がいますけど、僕にしてみたら『書くことは自己肯定』ですね。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

この「言語化する力」は青木選手の特筆すべき強みの一つです。格闘技選手でありながら、自分の考えや哲学を明確に言葉にする能力は、多くのアスリートと一線を画しています。エンジニアにとっても、コードを書くだけでなく、その背景や思考プロセスを言語化することは非常に重要です。

エンジニアへの応用

  • 思考の整理: 技術ブログを書くことで自分の理解を深める習慣
  • 自己肯定感の構築: 自分の知識や経験を形にすることで自信をつける
  • 知識の体系化: 断片的な知識を書くことで繋げ、体系化する
  • 説明力の向上: 複雑な技術的概念を他者に伝えられるようになる

3. 「理論武装することの大切さ」

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青木選手は批判に対する対処法として「理論武装」の重要性を説いています。

「あのときは批判が一般人だけじゃなく業界内部からも巻き起こったんだけど、『でも結局、俺より話題を作れないでしょ?』っていう思いが自分の中にはありましたね。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

技術的な議論でも、感情だけでなく論理と事実に基づいた主張ができることが重要です。

エンジニアへの応用

  • 技術選定の根拠: 感覚ではなくデータと論理に基づいた技術選定
  • コードレビューでの説明力: 自分のコードの意図を明確に説明できる能力
  • 技術的負債の説得: ビジネスサイドに技術的判断を説明する際の論理構成力

4. 「単なる競技者ではなく表現者である」

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青木選手はONEでの活動について、こう語っています。

「単なる競技者で終わるつもりはさらさらないから、試合前の1カ月半とかは死ぬ気でプロモーションしていますし。昔は東スポが作っていたようなストーリーラインを、自分ひとりでABEMAとかの場を借りながら構築しているんです。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

エンジニアも「コードを書くだけの人」ではなく、ビジネス価値を創造する「表現者」であるという視点が重要です。

エンジニアへの応用

  • 技術の先にある価値: 単なる実装ではなく、それがもたらす価値を意識する
  • ストーリーテリング: 技術的成果を非エンジニアにも伝わるストーリーにする力
  • 文脈の構築: 個々の機能ではなく、製品全体の文脈を意識した開発

5. 「自分の好きなことを追求する姿勢」

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青木選手がプロレスに参戦する理由について問われた際、こう答えています。

「それは単純に好きだからですよ。もともとプロレスファンでしたしね。プロレスラーになりたかったけど身体が小さいから格闘家になったわけで、プロレスが好きっていう気持ちはファンだった頃からブレていないんです。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

エンジニアとしても、純粋に「好き」という気持ちを大切にすることが長く活躍する秘訣です。

エンジニアへの応用

  • 内発的動機: 外的評価だけでなく、内側からの好奇心と情熱を大切にする
  • 越境する勇気: 本業以外の領域にも関心を広げ、複数の専門性を持つ
  • 長期的視点: トレンドだけを追うのではなく、本質的に自分が興味を持てる技術を深める

6. 「文脈のある仕事をする」

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青木選手は試合について次のように述べています。

「ここ数年を振り返ってみて、『文脈のある試合をできているか?』と自問すると足りない部分がたくさんある。だからこそ僕はONEの大会の中でも自分の試合だけは、前後の物語を築き上げて文脈のある試合を心がけているんです。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

エンジニアの仕事も単なるタスクの消化ではなく、より大きな文脈や意味を持たせることが重要です。

エンジニアへの応用

  • プロダクトの文脈理解: 個々の機能がプロダクト全体でどのような意味を持つか意識する
  • ユーザーストーリー: 技術的な実装だけでなく、それがユーザーにもたらす体験を考える
  • 歴史と未来: コードの歴史的経緯を理解し、未来の発展も見据えた設計をする

7. 「見ている人がハッとするような物語を作る」

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青木選手は自身の目標をこう語っています。

「見ている人がハッとするような物語を作っていきたいです。」(出典:エンタメNEXT 2020年8月23日)

エンジニアも単に機能を実装するだけでなく、ユーザーに驚きや感動を与えるような体験を創造することを目指すべきです。

エンジニアへの応用

  • ユーザー体験へのこだわり: 機能の先にある感動体験を考える姿勢
  • 期待を超える提案: 要件以上の価値を生み出すための創造性
  • 技術的サプライズ: 「こんなこともできるんだ」と驚かせるような技術的創意工夫

まとめ:言葉から学ぶ生存戦略

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青木真也選手の言葉から、現代のエンジニアに参考になりそうな7つの考え方を抽出してみました。

  1. 表に出る覚悟を持つ
  2. 書くことで自己肯定する
  3. 理論武装で自分を守る
  4. 表現者としての自覚を持つ
  5. 好きなことを追求し続ける
  6. 文脈のある仕事をする
  7. 人をハッとさせる体験を創造する

これらは技術スキルだけでなく、エンジニアとしての在り方や思考法に関わる要素です。青木選手の言葉の中に、あなた自身のエンジニア人生で共感できるものや心に留めておきたいフレーズがあれば、ぜひ糧にしていただければ幸いです。

どんなキャリアを歩むにしても、自分らしさを大切にしながら、技術の世界を泳ぎ続けましょう。


著者プロフィール

青木選手とは年代も近く、彼の試合を見るたびに刺激を受けてきました。格闘技に詳しいわけではありませんが、青木選手のインパクトのある言動や生き方が印象に残り、エンジニアとしても参考になる部分が多いと感じています。この記事は応援の意味も込めて書いてみました。


参考文献

  1. 「賛否両論を呼び続ける青木真也が語る格闘家論「表に出るということは叩かれる覚悟を持つということ」」エンタメNEXT、2020年8月23日
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