PowerShellで遊んでみた：ブロック崩しゲームの実装 (1)

はじめに

こんにちは！今回は、ちょっと変わったことに挑戦してみました。「PowerShellで何か面白いことできないかな？」と思いついたのが、このプロジェクトの始まりです。そうです、PowerShellでブロック崩しゲームを作ってみたんです！

なぜPowerShellでゲーム？

「えっ、PowerShellでゲーム？」と思った方も多いでしょう。実は私もそう思いました（笑）。普段はシステム管理やタスク自動化に使うPowerShellですが、たまには「遊び」の要素を取り入れてみるのも面白いんじゃないかと。

このプロジェクトの目的は以下の通りです：

1. PowerShellの可能性を探る
2. プログラミングを楽しむ
3. 意外性のあるものを作ってみる

実用性？いえいえ、今回はそんなことは考えていません。純粋に「やってみたら面白そうだから」という理由だけです。

実装の概要

さて、具体的にどうやってブロック崩しゲームを実装したのか、簡単に説明しましょう。

1. コンソール画面をゲームフィールドとして使用
2. 文字でパドル、ボール、ブロックを表現
3. 無限ループでゲームを進行
4. キー入力で操作する

使用したPowerShellの機能：

• System.Consoleクラス：画面描画とキー入力の検出
• 配列操作：ゲーム状態の管理
• ループと条件分岐：ゲームロジックの実装

上の#ガブロック
◯がボール
====を矢印で操作してボールをうちかえす

面白かったポイント

1. 意外な表現力：文字だけでもゲームらしく見える！
2. シンプルな実装：意外と少ないコード量で実現できた
3. PowerShellの新しい一面：普段と違う使い方で新鮮

ソースコード

おまちかね、ソースコードです！

# ゲームの設定
$width = 40
$height = 20
$paddleWidth = 6
$ballChar = "O"
$paddleChar = "="
$blockChar = "#"

# ゲームの状態
$paddleX = ($width / 2) - ($paddleWidth / 2)
$ballX = $width / 2
$ballY = $height - 2
$ballDX = 1
$ballDY = -1
$blocks = @()
$score = 0

# ブロックの初期化
for ($i = 0; $i -lt 5; $i++) {
    for ($j = 0; $j -lt $width; $j++) {
        $blocks += @{X = $j; Y = $i}
    }
}

# ゲームループ
while ($true) {
    # 画面クリア
    Clear-Host

    # ボールの移動
    $ballX += $ballDX
    $ballY += $ballDY

    # 壁との衝突判定
    if ($ballX -le 0 -or $ballX -ge $width - 1) {
        $ballDX *= -1
    }
    if ($ballY -le 0) {
        $ballDY *= -1
    }

    # パドルとの衝突判定
    if ($ballY -ge $height - 1) {
        if ($ballX -ge $paddleX -and $ballX -lt $paddleX + $paddleWidth) {
            $ballDY *= -1
        } else {
            break  # ゲームオーバー
        }
    }

    # ブロックとの衝突判定
    $newBlocks = @()
    foreach ($block in $blocks) {
        if ($ballX -eq $block.X -and $ballY -eq $block.Y) {
            $ballDY *= -1
            $score += 10
        } else {
            $newBlocks += $block
        }
    }
    $blocks = $newBlocks

    # 描画
    $screen = @()
    for ($y = 0; $y -lt $height; $y++) {
        $line = " " * $width
        if ($y -eq $ballY) {
            $line = $line.Remove($ballX, 1).Insert($ballX, $ballChar)
        }
        if ($y -eq $height - 1) {
            $line = $line.Remove($paddleX, $paddleWidth).Insert($paddleX, $paddleChar * $paddleWidth)
        }
        foreach ($block in $blocks) {
            if ($block.Y -eq $y) {
                $line = $line.Remove($block.X, 1).Insert($block.X, $blockChar)
            }
        }
        $screen += $line
    }

    # 画面表示
    $screen | ForEach-Object { Write-Host $_ }
    Write-Host "Score: $score"

    # キー入力
    if ([System.Console]::KeyAvailable) {
        $key = [System.Console]::ReadKey($true).Key
        if ($key -eq "LeftArrow" -and $paddleX -gt 0) {
            $paddleX--
        }
        if ($key -eq "RightArrow" -and $paddleX -lt $width - $paddleWidth) {
            $paddleX++
        }
    }

    # 速度調整
    Start-Sleep -Milliseconds 50
}

Write-Host "Game Over! Final Score: $score"

遊び方

1. 上記のコードをbreakout.ps1として保存
2. PowerShellを管理者権限で開く
3. おまじない（実行ポリシーの変更）：

   Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
   

4. ゲームスタート！：

   .\breakout.ps1
   

5. 左右矢印キーでパドルを操作。ボールを落とさないように頑張ってください！

感想

正直、最初は「本当にできるのかな？」と不安でした。でも、実際にコードを書き始めると、どんどんアイデアが浮かんできて、気づいたら夢中になっていました。

PowerShellって、こんな使い方もできるんだ！という新鮮な驚きがありました。システム管理の強い味方が、こんな風に"遊び心"も持っていたなんて。

まとめ

このプロジェクトを通じて、プログラミングの楽しさを再確認できました。「できるかな？」と思ったことにチャレンジすると、意外な発見があるものですね。

皆さんも、普段使っている言語やツールで「ちょっと変わったこと」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか？きっと新しい発見があるはずです。

さあ、あなたなりの「遊び」を見つけてみましょう。それが、プログラミングの新しい楽しみ方になるかもしれません。

Happy coding and happy playing!