まず最初に
2024年8月31日、Visual Studio for MacがVer17.6を最後にサービス終了してしまいました。
MacでC#を勉強している私にとってかなり衝撃的でした。
でも結局Visual Studio Codeになんか色々入れるということでMacでのC#実行環境を確保できたので記事に書きます。
余談(失敗談)
気合いでVisual Studioを実行しようとして失敗した話です。無視して構いません。
Whiskyを使ってみた話
MacでVisual Studioが使えなくなると聞いて最初に試したのが「Whisky」というオープンソースのソフトを使って無理やりWindows用のVisual Studioを実行することでした。
しかし、Appleシリコンとの相性が悪く、セットアップすらできずにプロセスがフリーズしてしまいました。その後もWhisky以外の様々なソフトを使って試しましたが結局結果は変わらず、Visual StudioをMacで動かすのは不可能という結論になりました。
実際にVisual Studioを使った実行環境を構築する
実行環境を構築します。
必要なもの
- Visual Studio Code
- .NET Core
- Visual Studio Codeの拡張機能諸々
Visual Studio Codeのインストール
Microsoftの公式ダウンロードサイトからインストーラーをダウンロードできます
.zpi
ファイルがダウンロードされますが、Safariだと.zip
ファイルが非対応なのでダウンロードする際はChromeやFireFoxなどの.zip
対応のブラウザを使いましょう。
.zip
ファイルを展開するとVisual Studio Codeのアプリケーションが出てきて、それをApplication
フォルダに移動したら完了です
.NET Coreのインストール
.NET Coreとは?
.NET は、さまざまな種類のアプリケーションを構築するための、無料のクロスプラットフォームのオープン ソース開発者用プラットフォームです。(Microsoft公式)
要は、アプリケーション開発に必要なものを提供してくれるということです。
実際にインストール
Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。
.NET8.0と.NET9.0の2つが選べます。8.0のような偶数番号は長期サポート版ですが8.0も9.0もサポート期間にあまり変わりはありません。
Mac版を選ぶと、.pkg
ファイルがダウンロードされます。
実行するとインストール先や種類などが聞かれるので、適当な場所に決めてインストールしてください。
Visual Studio Codeの拡張機能
C#を利用する前にVisual Studio Codeにいくつかの拡張機能を入れると便利です。
C#
.NET Coreでの開発をサポートしてくれます。プロジェクトの管理、デバッグなどの機能がついてます。
Japanese Language Pack
Visual Studio Codeは基本的に英語です。Japanese Language PackはVisual Studio Codeを日本語化してしくれます。
C# Dev Kit
通常のC#拡張機能の上位互換です。具体的には、デバッグの種類が富んでいたり強力なコード補完が可能になります。通常のものよりリソース消費が多くなるので、スペックに難がある場合は推奨しません。
C# Dev Kitを入れると、IntelliCodeなどの拡張機能も同時にインストールされます。
プロジェクトを作る
Macのターミナルで以下のコマンドを実行します
mkdir new-project
cd new-project
dotnet new console
このコードは、new-project
ディレクトリを新たに作成してそこにC#プロジェクトを作成します。
フォルダを開く
Visual Studio Codeのメニューにある「ファイル」->「フォルダーを開く」から先ほど作ったnew-project
を開きます。
すると、このような画面が出てくるので、下のターミナルで
dotnet run
を実行します。
Hello, Wirld!
と出てきたら成功です。
参考文献