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Qiita×Findy記事投稿キャンペーン 「自分のエンジニアとしてのキャリアを振り返ろう!」

資金や技術がなくてもSNSをリリースできる3つのコツ【個人開発】

Last updated at Posted at 2024-02-03

はじめまして、しゅんすけと申します。
このたび、アートコレクター向けのウェブサイトをリリースしました。
エンジニアが個人開発のサービスを紹介する場としてQiitaは最適だと思ったので、ここに紹介させていただきます。

いま流行りのフロントエンドのフレームワークを使わずに、プログラミング言語としてはDjangoだけを使っています。ウェブサービスを公開するにあたって、需要があるかどうかわからないサービスをつくっていくのに、余計なコストをかけたくないからです。むしろ、生成AIによる支援が当たり前になっている現在において、技術力は知識を有することよりも活用する方に重心を置いた方が良いと思っています。

(※ここでいう、コストとはサーバー代など実際に支払う必要のあるインフラコストのことだけでなく、新しい技術を学ぶことにかかる学習コストと、複雑な設計を問題なく運用させるための運用保守コストも含まれます。)

そのため、新たな技術フレームワークを学びたい人にとっては、あまり役に立たない記事かもしれませんが、技術はあくまでも手段であり、なにか自分でウェブサービスを構築したいという人にとっては、参考になるかもしれません。

記事投稿から3ヶ月あまりですが、少しずつ機能やコンテンツを追加しています。
1年後には少しでも参加しやすいプラットフォームになっていれば幸いです。

資金や技術がない個人がSNSをリリースするために

1、コストをかけない

はじめにも書いていますが、まず第一にこれを制約とした方がいいです。サービスは継続してナンボです。
一般的なIT企業で働くと、それなりに良い設計でセキュリティの高いNWなどを構築していることが多いですが、コストをかけてしまうと、早く収益を得たいと思い、サービスの本質に向き合う時間が減ってしまうような気もします。
ゆっくりじっくりサービスを育てていきましょう。

代表的なコスト
・インフラコスト
これは、サーバー代やドメイン維持・取得費用など、実際に支払いがあるもの

・技術コスト
学習コストともいうが、あえて技術コストと書く。

・運用コスト
プログラムのバグフィックス、サーバーの問題なども継続的に迅速に改修・対応できること

2、最新技術を学ばない

・バグは未知数であり、ChatGPTなどでだいぶ解決手段が増えたものの、日本語ドキュメントが少ない
・技術好きな人はつい新しいことを試したくなりますが、それよりもユーザーにとって良い機能をさっさとつくることに時間をかけた方がよいという意味です。

3、締切を作らない

・時間に余裕がある方でなければ、だいたい仕事や学業の隙間時間につくることが多いと思うので、締切を作ってしまうと、精神的に体力的にも厳しい。

サービス紹介

アートコレクションSNS「exhiwork」

コンセプト

作家を応援するアートコレクターとつながるSNS
アートコレクターのためのソーシャルネットワークサービス

ピッチ

  1. 誰のためか → 資金力のないアートコレクター(自分)
  2. どんな課題があるか → 作家・コレクションを発見・共有・記録したい
  3. どのように解決するか → ウェブ2.0
  4. なぜウェブか → つながりやすく可視化しやすい、実績あるデータ運用
  5. ビジネスモデル → 広告モデルからフリーミアムへ

機能(更新中)

リリース当初

  1. アカウント登録
  2. コレクション登録
  3. ネーム(作家・ギャラリー・ジャンル)登録
  4. プロフィール閲覧
  5. 検索
  6. フォロー
  7. お気に入り(調整中)
  8. いいね(調整中)

リリース以降

  • 2024.03 リポジトリ登録(ネーム廃止)
  • 2024.03 コレクション登録
  • 2024.03 ブログ登録
  • 2024.04 sitemap.xml
  • 2024.05 ブログタグ登録
  • 2024.05 展覧会登録

未対応

  1. アート画像の掲載
  2. 非ログインユーザーへの共有・閲覧
  3. アカウント周りの細かい設定
  4. モダンな画面・UI
  5. ソーシャルログイン

運用環境

  1. Render.com
  2. Django
  3. AWS S3
  4. SendGrid

参考

https://akiyoko.hatenablog.jp
https://zenn.dev/hathle
https://note.com/nssystems
https://qiita.com/terubooon/items/08c145aac0dd10ea8cbc

Djangoフレームワークの情報を大変丁寧に提供していただいている先駆者の方たち。

リリースするにあたって意識したこと

  • 一人でできることから少しずつ進め、〆切を決めない
  • 開発言語や利用ツールなどの技術の幅を広げすぎない
  • 最新技術より確実に自分が使えるものを選択(日本語ドキュメントが多いもの)
  • 実装で悩んだときはできるだけシンプルな方へ
  • ChatGPTも積極的に活用(無料版)
  • インフラは低コストで寿命を長くする(今の所、ウェブサーバーとデータベースで月額2100円程度。ドメイン維持費は別)
  • 受託開発レベルのセキュリティ意識を捨てる

リリースまでの経緯

  • 2018年に構想
  • 2019年に商標登録、技術力がなく実現できず頓挫
  • 1からシステム開発を学ぶために就職
  • 2022年に一度リリースするものの集客できず9ヶ月ほどで停止
  • アクセラレータープログラムに参加
  • スタートアップコミュニティと関わり、投資家へピッチをしたり仲間を探す
  • もう一度自分で開発することを決める
  • 2023年10月頃から週末に開発を進めて現行の形までほぼ4カ月で完成

自己紹介

以下、2024現在

  • 30歳から未経験で地方在住SE
  • Javaを5年ほど実務で触る
  • 基本情報技術者試験
  • オラクルマスターシルバー
  • オラクルJavaシルバーSE8
  • AWS 6冠 (CLF,SAA,SOA,DVA,SAP,DBS)

今後の予定

  • ユーザー&仲間探し
  • 技術スタックの底上げ
  • ユーザーの声を取り入れて、自分のできるペースで引き続き開発

さいごに

誰にでもやさしいアート市場を目指して、アートの敷居が下がるようなプラットフォームを創りたいと思って何年もかかりましたが、ようやくファーストステップを踏み出せました。
身近な作家を応援しているパトロンやコレクターの存在が可視化され、新しいアートの世界が開けることを期待しています。
まだ始まったばかりですが、少しでも参考になれば幸いです。

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