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JavaScriptエラーを分類することで傾向把握して効率的に分析

Last updated at Posted at 2023-09-26

概要

ユーザーの手元のブラウザ上で発生したJSエラーの情報は、通常はサービス提供者が把握することが難しいですが、New RelicのBrowserエージェントを使うことで、ユーザーのブラウザ上で発生したJSエラーを分析することができます

こちらの記事ではNew Relicを使って、ユーザーの手元のブラウザで発生したJSエラーをOSやブラウザの種類などでグループ化して分析してみました!

このアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2023年7月)

Browserエージェントに関する公式ガイドはこちら

手順

1. Browserの画面でGroup errorsを開く

New RelicのBrowserからアプリケーションを選び、Errors(errors inbox)を開きます。TriageタブとGroup errorsタブが表示されるので、Group errorsタブをクリック。
image.png

2. エラーメッセージでグループ化(デフォルト)

デフォルトでは、エラーメッセージでグループ化されています。
これにより、エラーメッセージ毎の発生回数(Occurrences)やいつ発生したか(First occurred, Last occurred)を把握することができます。
まずはざっくりと、どのエラーメッセージが多く発生しているか確認するのに使えます。
image.png

3. グループ化する観点を選ぶ

Group byの下矢印をクリックすると、どんな観点でグループ化するか選択することができます。

image.png

例えば、このような属性を選択可能です。

属性 説明
countryCode アクセス元の国コード
userAgentOS OSの種類
userAgentName ブラウザの種類
deviceType モバイル/デスクトップの種類
pageUrl エラーが発生したURL

今回は、userAgentOS(OSの種類)とuserAgentName(ブラウザの種類)を追加選択します。
image.png

4. エラーメッセージとOSとブラウザの組み合わせ毎に分析

エラーメッセージとOSとブラウザの組み合わせ毎に、発生回数(Occurrences)やいつ発生したか(First occurred, Last occurred)がグループ化されて表示されているのがわかります。

こちらの例では、最も多く発生しているUnexpected JS ErrorはWindowsのIEで多発していることがわかりますし、また、Time out loading ./js/couponSpecial.jsはOSやブラウザに限らず発生していることを読み取ることができます。
image.png

5. エラーメッセージを選んで詳細分析

エラーを選択すると詳細画面が開き、時系列での発生状況や、スタックトレースの情報など、エラー自体の詳細分析ができるようになっています。
image.png

まとめ

OSやブラウザの種類でエラーメッセージを分類することで、どのようなOSやブラウザでどんなエラーが多く発生しているか傾向を掴むことができました。アクセス元の国コードエラーが発生したURLなど別の属性でグループ化することで、また違った傾向を掴むことができるので、ぜひ試してみてください。

このアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2023年7月)

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