概要
ユーザーの手元のブラウザ上で発生したJSエラーの情報は、通常はサービス提供者が把握することが難しいですが、New RelicのBrowserエージェントを使うことで、ユーザーのブラウザ上で発生したJSエラーを分析することができます。
こちらの記事ではNew Relicを使って、ユーザーの手元のブラウザで発生したJSエラーをOSやブラウザの種類などでグループ化して分析してみました!
このアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2023年7月)
Browserエージェントに関する公式ガイドはこちら
手順
1. Browserの画面でGroup errorsを開く
New RelicのBrowserからアプリケーションを選び、Errors(errors inbox)を開きます。TriageタブとGroup errorsタブが表示されるので、Group errorsタブをクリック。
2. エラーメッセージでグループ化(デフォルト)
デフォルトでは、エラーメッセージでグループ化されています。
これにより、エラーメッセージ毎の発生回数(Occurrences)やいつ発生したか(First occurred, Last occurred)を把握することができます。
まずはざっくりと、どのエラーメッセージが多く発生しているか確認するのに使えます。
3. グループ化する観点を選ぶ
Group byの下矢印をクリックすると、どんな観点でグループ化するか選択することができます。
例えば、このような属性を選択可能です。
属性 | 説明 |
---|---|
countryCode | アクセス元の国コード |
userAgentOS | OSの種類 |
userAgentName | ブラウザの種類 |
deviceType | モバイル/デスクトップの種類 |
pageUrl | エラーが発生したURL |
今回は、userAgentOS(OSの種類)とuserAgentName(ブラウザの種類)を追加選択します。
4. エラーメッセージとOSとブラウザの組み合わせ毎に分析
エラーメッセージとOSとブラウザの組み合わせ毎に、発生回数(Occurrences)やいつ発生したか(First occurred, Last occurred)がグループ化されて表示されているのがわかります。
こちらの例では、最も多く発生しているUnexpected JS Error
はWindowsのIEで多発していることがわかりますし、また、Time out loading ./js/couponSpecial.js
はOSやブラウザに限らず発生していることを読み取ることができます。
5. エラーメッセージを選んで詳細分析
エラーを選択すると詳細画面が開き、時系列での発生状況や、スタックトレースの情報など、エラー自体の詳細分析ができるようになっています。
まとめ
OSやブラウザの種類でエラーメッセージを分類することで、どのようなOSやブラウザでどんなエラーが多く発生しているか傾向を掴むことができました。アクセス元の国コード
やエラーが発生したURL
など別の属性でグループ化することで、また違った傾向を掴むことができるので、ぜひ試してみてください。
このアップデートの詳細はこちら。New Relic アップデート(2023年7月)
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