1. はじめに
IBM Cloud Pak for Data as a Service(CP4DaaS)のデプロイメント・ジョブ実行時のセキュリティーを向上させるために、2024/8/15からデプロイメント・ジョブを作成する際にタスク資格情報(APIキー)が必要になりました。
この記事ではタスク資格情報として使用できるユーザーAPIキーの作成方法や、デプロイメント・ジョブ作成時のユーザーAPIキーに関する内容について記載します。
(2024年9月時点の機能をもとに記載していますが、今後UIや仕様に変更が入る可能性がある点をご了承ください。)
2. ユーザーAPIキーの作成
ユーザーAPIキーを作成するには、CP4DaaSのWatson Studioにログイン後、画面右上のアバターをクリックし、「プロファイルと設定」をクリックします。
「鍵を作成する」ボタンをクリックし、ユーザーAPIキーを作成します。
なおユーザーAPIキーはIBM Cloudの「管理」>「アクセス(IAM)」>「APIキー」からも確認できます。
3. ジョブの作成
ここではデプロイメント・スペースからジョブを作成する場合と、プロジェクトからジョブを作成する場合のそれぞれにおいて、ユーザーAPIキーが関連する設定画面について記載します。
3-1. デプロイメント・スペースからジョブ作成
デプロイメント・スペースからデプロイメント・ジョブを新規作成してみます。
作成済みのバッチ・デプロイメントを開き、「新規ジョブ」ボタンをクリックします。
最初に表示される「詳細の定義」スクリーンに、タスク認証情報が必要な旨のメッセージが表示されます。
事前にユーザーAPIキーを作成している場合はこのままジョブの作成を進められますが、未作成の場合は先に上記の手順で作成しておきます。
この後の画面ではユーザーAPIキーの設定項目は表示されないため、そのままジョブの作成を進めることが可能です。
3-2. プロジェクトからジョブ作成
次にWatson Studioのプロジェクトからジョブを新規作成してみます。
ここでは作成済みのSPSS Modelerフローからジョブを作成します。
SPSS Modelerフローのオーバーフロー・メニューから「新規ジョブ」をクリックします。
「フロー・パラメーター」と「構成」を設定後、「スケジュール」の設定画面で「スケジュールで実行」にチェックを入れます。
すると以下のような画面が表示され、ジョブの実行にAPIキーが使用されることが分かります。
事前にAPIキーを作成済みのため、「API鍵のローテート」ボタンが表示されています。
APIキーが未作成の場合は以下のような「新規API鍵の作成」ボタンが表示されます。このボタンをクリックしてAPIキーを作成することが可能です。
APIキーが作成されると次の設定画面に進むことができ、ジョブを作成することができます。
4. APIキーのローテート
ユーザーAPIキーが作成済みであるとAPIキーの一覧に「回転」ボタンが表示されます。
このボタンをクリックすると新しいユーザーAPIキーが作成され、これまでのユーザーAPIキーは「フェーズアウト」状況に変わります。
なおローテート後のジョブ実行では新しいユーザーAPIキーが自動的に使用されるため、既存のジョブに対しAPIキーの再設定は不要です。
参考リンク
- ユーザー API キーの管理
https://dataplatform.cloud.ibm.com/docs/content/wsj/admin/admin-apikeys.html?context=cpdaas - デプロイメント・スペースでのジョブの作成
https://dataplatform.cloud.ibm.com/docs/content/wsj/analyze-data/create-jobs.html?context=cpdaas - タスク資格情報の追加
https://dataplatform.cloud.ibm.com/docs/content/wsj/manage-data/task-credentials.html?context=cpdaas
おことわり
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