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【CP4DaaS】動的ビュー

Last updated at Posted at 2024-06-27

1. はじめに

2024年3月にIBM Cloud Pak for Data as a Service(CP4DaaS)の接続済みデータ資産として「動的ビュー」が新しく追加されました。

この記事では「動的ビュー」の追加方法や使用方法について紹介します。

(2024年5月時点の機能をもとに記載していますが、今後本機能に変更が入る可能性がある点をご了承ください。)

2. 動的ビュー概要

動的ビューはSQL照会に基づいて動的に作成されるデータ資産です。
動的ビューでアクセスしたデータは、通常の接続済みデータ資産と同様に以下の方法で使用できます。

3. 動的ビューの追加手順

動的ビューをプロジェクトに追加する手順を記載します。
追加するにはプロジェクト内で「管理者」または「編集者」の役割を持っている必要があります。
またプロジェクト内にデータ・ソースの接続資産が作成済みである必要があります。

プロジェクトの「アセット」タブから「新規資産」をクリックします。
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「データの準備」カテゴリにある「照会」をクリックします。
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「名称」に名前を入力し、「接続」に接続資産を指定します。ここでは事前に作成済みのIBM Db2の接続資産(Db2接続)を指定しています。
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画面右側の「クエリーの定義」の「照会」タブにSQL照会(SQL文)を入力します。
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「プレビュー」タブをクリックし、列名やデータ・タイプが表示されることを確認し、「作成」をクリックします。
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資産として動的ビューが作成されたことを確認します。
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4. 動的ビューを使ってみる

作成された動的ビューをクリックし、動的ビューを使用してみます。

4-1. 資産のプレビュー

最初に「資産のプレビュー」タブが開きます。
動的ビューに設定したSQL照会によりアクセスされたデータの内容をプレビューできます。
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4-2. プロファイル

「プロファイル」タブを開き、「プロファイル・データ」をクリックします。
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データ・プロファイルの作成が完了すると、データ資産内の各列に関する情報や分析結果の内容が表示されます。
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4-3. データ品質

「データ品質」タブを開き、「メタデータ・エンリッチを作成する」をクリックします。
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名前等を設定した後、データ資産を選択する画面で動的ビューを選択します。
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メタデータ・エンリッチメントを使用すると、動的ビューでアクセスしたデータにビジネス用語をアサインできます。メタデータ・エンリッチメントの機能については公式ドキュメントを参照してください。

4-4. 視覚化

「視覚化」タブを開き、グラフタイプを指定します。(ここでは「円グラフ」を指定しています。)
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「カテゴリ」に列を指定すると動的ビューでアクセスした列データをグラフ表示できます。
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4-5. 機能グループ(β)

「機能グループ(β)」タブを開き、「新機能グループ」をクリックします。
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動的ビューでアクセスしたデータの列を指定し、機械学習に使用したり説明を付与することができます。
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機能グループについての詳細は他のQiita記事を参照してください。

5. SQL照会の編集

動的ビューを追加した際にSQL照会(SQL文)を入力しましたが、前章に記載した各タブ画面の右側に表示される「照会」の編集アイコンからSQL文を変更することができます。
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変更したSQL文に合わせて左側に表示されるデータも更新されます。

なおSQL照会の編集ができるのはプロジェクトの「管理者」または「編集者」の役割をもったユーザーのみです。「ビューアー」の役割のユーザーは編集することができません。
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6. 通常の接続済みデータ資産との違い

「2. 動的ビュー概要」でも記載しましたが、動的ビューは通常の接続済みデータ資産(Db2ビュー等)と同じ方法で使用できます。
動的ビューが通常の接続済みデータ資産と異なる点は「照会」メニューが表示され、ここからビューの設定を変更できることです。
これによりビューの設定変更をDB管理者に依頼する必要がなくなり、ユーザー自身で変更できるようになります。

7. CP4DaaSの他の機能から使ってみる

動的ビューはCP4DaaSが提供する他の機能からも使用することができます。

7-1. SPSS Modeler

SPSS Modelerの「データ資産」ノードに動的ビューを指定することができます。
動的ビューで取得したデータを、モデル作成のために加工することができます。
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7-2. メタデータ・エンリッチ

メタデータ・エンリッチの作成時に動的ビューを選択できます。「4-4. 視覚化」で実施できる内容と同様です。
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参考リンク

おことわり

このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、必ずしも所属会社の立場、戦略、意見を代表するものではありません。 記事は執筆時点の情報を元に書いているため、必ずしも最新情報であるとはかぎりません。 記事の内容の正確性には責任を負いません。自己責任で実行してください。

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