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MacでTeXを使用する際の便利なコマンド(備忘録)

Last updated at Posted at 2020-03-14

#動機
MS WordやPowerpointの数式エディタの改悪によってシグマの表示がインラインモードしか作成されなくなってしまい、TeXで作成する必要性に迫られて今回macで使用環境を整えました。
今後も使えそうなので備忘録として投稿します。

#MacTexのインストール
以下のサイトがとても役に立ちました。

MacTeX

Packageでインストールする場合、ファイルサイズが4.2GBくらいありますので、ディスク容量にご注意ください。

MacTeXのパッケージではいろいろなツールがインストールされますが、私はもっぱらLaTeXiTで作成して、画像を使い慣れたMS Wordなどに貼り付けています。

#LaTeXiTの使い方
##LaTeXiTの起動と基本操作
アプリケーションのフォルダにあるLaTeXiTのアイコンをダブルクリックして立ち上げます。

2020-03-14_17-19-44.jpg

##画面の操作方法
画面はシンプルになっていて、大きく分けて上下2つの画面から構成されています。
下の画面にコマンドを入れて、右下のLaTeX It!ボタンをクリックすると、上の画面に結果が表示されます。

2020-03-14_17-16-20.jpg

作成した数式を保存するには数式で右クリックメニューで行えます。

image.png

作成した数式はファイルー別名で保存...でTex形式のファイルで保存できます。
(個人的にはコマンドをテキストエディタなどで保存した方がシンプルかも、と思ったりしていますが)

image.png

#TeXの便利コマンド
ここからが本番です。

以下のサイトを参照させていただきました。
WEB版CNS GUIDE 4.1 LaTeX/LaTeXによる文書整形の応用/数式を記述する

##コマンドキーの注意事項
コマンドは基本的にコマンドと{}の組み合わせで使用します。
コマンドは\(バックスラッシュ)を使用しますが、¥ではエラーで動かないのに注意が必要です。
MacだとOption(⌥)キーと一緒に押すことで\が出てきます。(大したことではないけどかなり重要)

##分数の作成
分数は \fracコマンドを使用します。そのあとに{分子}{分母}を入力します。

y = \frac{a}{b}

LaTeX 出力
image.jpeg

##総和(シグマ)の作成
総和は\sumコマンドを使用します。そのあとに^{上の文字列}_{下の文字列}を入力します。
なお、シグマに限らず下付き文字は _{}で、上付き文字は^{)で指定することができます。

y = \sum^{n}_{i=1}x_{i}

LaTeX 出力
image.jpeg

シンプルな数式では綺麗に収まるのですが、例えば以下のような分数を組み合わせたような複雑な式になるとシグマがインラインモードになって畳まれてしまいます。

y = \frac{x}{\sum^{n}_{i=1}x_{i}}

LaTeX 出力
image.jpeg

これを回避する方法として、\sumの前に\displaystyleを追加することで、折りたたまれる現象を回避することができます。(これがやりたかった!!!)

y = \frac{x}{\displaystyle\sum^{n}_{i=1}x_{i}}

LaTeX 出力
image.jpeg

##総乗の作成 (追加)
同様に総乗は \prodコマンドを使用します。
こちらもsum同様に、\displaystyle\prodとすることで、縮んでしまうのを防ぐことができます。

y = \frac{x}{\displaystyle\prod^{n}_{i=1}x_{i}}

LaTeX 出力
image.jpeg

##積分記号
あまり私の用途では使用しませんが、積分記号も\int{}記号で簡単に描画できます。

y = \int^{b}_{a}f(x)dx

LaTeX 出力
image.jpeg

##平均などの記号
文字の上の記号は\bar{}コマンドなどが使用できます。

\bar{x}
\vec{x}
\hat{x}
\tilde{x}
\dot{x}
\ddot{x}
\acute{x}
\grave{x}
\check{x}
\breve{x}

LaTeX 出力
image.jpeg

#まとめ
他にもいろいろな機能がありますので、以下のサイトを参照しながら使い込んでいこうと思います。

WEB版CNS GUIDE 4.1 LaTeX/LaTeXによる文書整形の応用/数式を記述する

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