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【AWS図解】ユースケース別に見るグローバルネットワークサービス

Last updated at Posted at 2021-07-12

記事の背景

AWSのグローバルネットワーキングの話が出てくるときに毎度ややこしいな~と思うので、一回ちゃんとまとめたいという願望です(笑)

それぞれのサービス概要

AWSのグローバルネットワークのサービスといえばCloudFront、Route53、Global Acceleratorかなと思うので、
それぞれ概要をまとめます。

CloudFront

Amazon CloudFront は、ユーザーへの静的および動的なウェブコンテンツ (.html、.css、.js、イメージファイルなど) の配信を高速化するウェブサービスです。

そもそもこれらのサービスを使わずとも、EC2インスタンスなりS3なりにURL使ってアクセスすりゃいいんじゃないの?って思われる方もいるかもしれません。
しかし、このようにすると、裏では複数のネットワークを経由していて、通信速度はあまりよくないです。

そこで、AWSが所有するネットワークを使用してルーティングすることで、複数のネットワークを経由することなく通信を行い、通信速度を向上させます。
cloudfront.png

さらにエッジロケーションにキャッシュを持たせることで、コンテンツの取得を高速化させます。

Route53(ホストゾーン)

Amazon Route 53 は、可用性と拡張性に優れたドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスです。Route 53 を使用すると、ドメイン登録、DNS ルーティング、ヘルスチェックの 3 つの主要な機能を任意の組み合わせで実行できます。

こちらはDNSのサービスですね。
例えば、index.test.comというURLのサイトにアクセスしたいとなったら、そのリクエストを受け取って、対応するIPアドレスを返してくれる。というようなものですね。
route53.png

Global Accelerator

アマゾン ウェブ サービスのグローバルネットワークインフラを利用して、ユーザーのトラフィックのパフォーマンスを最大 60% 向上させるネットワーキングサービスです。

グローバルなアプリケーションを構築する際に使用されますね。

バックボーン自体はCloudFrontとあまり変わらないんですね
(Global AcceleratorはS3には対応していない)
ga.png

ユースケース

CloudFrontとGlobal Acceleratorがややこしいので、公式のユースケースを絵にしてみました!
イメージは沸いてきた気がする…!

CloudFront

静的ウェブサイトのコンテンツ配信の加速

世界中のビューワーへの静的コンテンツの配信を高速化します。
cloudfront2.png

オンデマンドビデオおよびライブストリーミングビデオの配信

AmazonCloudFrontとAWSMediaServicesを使用して簡単にビデオ配信、ライブ配信が可能になります。
cloudfront3.png
参考:https://aws.amazon.com/jp/blogs/media/using-amazon-cloudfront-and-aws-media-services/

システム処理全体で特定のフィールドを暗号化する

フィールドレベルの暗号化を行うことで、特定のマイクロサービス(サブシステム)のみが機密情報を復号化することが可能になります。
cloudfront4.png

エッジのカスタマイズ

エッジでサーバーレスコードを実行することで、「オリジンサーバーがダウンしている場合はカスタムエラーページを表示する。」「ユーザー認証を実装する」などが可能となります。
cloudfront5.png

Lambda@Edge カスタマイズを使用したプライベートコンテンツの供給

エッジのカスタマイズを応用して、特定のユーザーにのみ配信することが可能です!
→ 図はエッジのカスタマイズと同じなのでスキップします。

Global Accelerator

アプリケーション使用率の向上のための拡張性

アプリケーションが拡大していくと、管理するIPアドレスとエンドポイントが増えていきますね。Global Acceleratorは2つの静的IPアドレスをエンドポイントと関連付けることで、この問題を解決します!
global_accelerator2.png

レイテンシーに敏感なアプリケーション向けのアクセラレーション

ゲームなどの優れたユーザーエクスペリエンスを実現するための、非常に低いレイテンシを提供します。
図1.png

ディザスタリカバリとマルチリージョンの耐障害性

Global Acceleratorはリージョン間のDRに対応しています。
global_accelerator4.png

アプリケーションの保護

・アプリケーションエンドポイントをパブリックネットワークに公開しない!
・デフォルトでAWS Shieldを使用してDDoSをブロック! ←これはCloudFrontも同様ですね!
global_accelerator5.png

VoIPまたはオンラインゲームアプリケーションのパフォーマンスを向上

バトルロワイヤルのような複数のプレイヤーが1つのセッションに参加するアプリケーションでレイテンシーを削減します。
image.png
参照:https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/introducing-aws-global-accelerator-custom-routing-accelerators/

まとめ

今回は個人的に違いをあまり理解できていなかった、AWSのグローバルネットワークについてユースケースで比較してみました。
やはり、文章だけ読んでいると、いまいち理解できないな~ということが多いので、こういった形で図に書き起こしてみるのは理解につながりますね!
(最後の画像は拝借しましたが…)
間違ってるところがあれば、教えてください!

Global Acceleratorなんかはあまり聞かないサービスですが、SAA-C02ではしっかり試験範囲に入っているので、
概要だけでもつかんでおくと、いいですね!

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