はじめに
応用情報技術者試験に合格したので、私なりの対策方法をまとめます!
本ページの対象読者
- 応用情報技術者試験の勉強方法を知りたい方
- 下記の分野への回答を検討している方
- 情報セキュリティ
- システムアーキテクチャ、ネットワーク
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
受験時の私のスペック
- 文系学部卒
- ソフトエンジニア6ヶ月目
- ITパスポート有り
- 基本情報技術者試験無し(コロナで受験できず、応用情報をスキップ受験しました)
試験概要
試験時間が合計5時間と、半端なく長いです。
長時間考え続けられる体力も必要でした。
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 9:30~12:00(150分) | 13:00~15:30(150分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 選択、記述式 |
出題数/回答数 | 80問/80問 | 11問/5問 |
*平成27年度秋期試験以降
勉強方法
あくまでも一例ですが、参考として私の勉強スケジュールを載せておきます。
合計勉強時間
期間:3ヶ月
勉強時間:約300時間
2021年1月下旬から、平日は2時間、土日は8時間ほどのペースで独学で勉強をしました。
~序盤~ 午前問題の対策(1月下旬〜3月上旬)
午前問題の対策に徹しました。
下記で紹介している「応用情報技術者 合格教本」を読み込みつつ、「応用情報技術者試験ドットコム」に載っている午前問題を一通り解きました。
~中盤~ 午後問題の対策(3月上旬〜4月上旬)
午前問題を一通り勉強し基礎知識をつけたので、今後は午後問題の勉強に徹しました。
「応用情報技術者 試験によく出る問題集」と「応用情報技術者試験ドットコム」に出題されている午後問題をひたすら解きました。
ここで、午後問題の勉強のコツは「自分の得意分野を発掘すること」です。
自分にとって解きやすい問題があるはずなので、「応用情報技術者 試験によく出る問題集」を一通り解いて自分の得意分野を見つけ、その後は「応用情報技術者試験ドットコム」でひたすら得意分野を伸ばすのが良いと思いました。
11分野全てを回答できるようにする必要はなく、勉強の効率性の観点からも、当日回答する分野を7分野程度に絞るのが良いです。
(そして試験当日は、その中から5分野を選出して回答する形になります)
~終盤~ 最終調整(4月上旬〜受験日)
2週間かけて最後の仕上げをしました。
過去問で解けなかった問題を再度解き直しました。
試験直前までの6週間で、合計10回分(5年分)の過去問を解きました。
試験の解き方
午前問題
選択式ですが、出題範囲がかなり広く、決して簡単ではなかったです。
体感2~3割は初めて見る問題でした。
午後問題
2時間半フルに使いました。
出題範囲に関する知識はもちろん、問題慣れも必要でした。
おすすめの回答方法はこちらです。
■ 開始~10分
あらかじめ回答すると決めておいた7分野の問題を確認し、回答する優先順位を決定します。
「難易度の低い問題を発掘すること」が、この時間の目的になります。
選択問題の選択肢や図、表などを確認し、あまりにも知らない単語が多いようなら、回答の優先度を下げると良いです。
■ 10分後~135分後
1問あたり25分、可能なら20分程のペースで問題を回答していきます。
またそれぞれの大問題の解き方としては、
「問題文を確認する」→「対象範囲を読解する」→「その問題を回答する」→「次の問題文を確認する」・・・
という流れで回答していくのをおすすめします。
理由としては、
- 問題文のボリュームが多く、一回の読解でしっかりと理解することが難しいから
- 少しずつ解くことで、難問への回答から撤退しやすくなり、リスクを減らせる
からです。
■ 135分後~試験終了
上記で回答を取りやめ、別の問題の回答に移った場合を想定し、時間に余裕をもたせます。
分野別の対策
私が事前に選出した分野は以下です。※赤文字は実際に回答
- 情報セキュリティ(回答必須)
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- サービスマネジメント
- システム監査
■ システムアーキテクチャ、ネットワーク
HTTPステータスやDNSレコードなど、幅広い前提知識が必要となります。
しかし、回答に必要な知識さえあれば20分程で解ける場合もあるため、狙う価値はあると思います。
試験開始後の10分で、自信を持って回答できるかどうか見定めやすいのもメリットです。
■ プログラミング
他の分野と比較して多くの前提知識を求められない問題として、回答対象としていました。
今回は他の分野で知ってる問題が多かったため、プログラミング問題の回答をしませんでした。
■ 情報システム開発
状態遷移図などの図に慣れていたりする必要があります。
■ プロジェクトマネジメント
計算問題を含む場合がありますが、コストの見積もり方法やEVMなど、前提知識がしっかりとあれば回答しやすい分野だと思います。
■ サービスマネジメント
サービスレベル管理やITILなどの前提知識が必要となります。
上記のシステムアーキテクチャやネットワーク程、求められる知識の幅は広くないと考えていたため、回答の候補としていました。
■ システム監査
特別な知識が不要な場合が多く、慣れれば安定して点を取ることができる分野だと思います。
システムの承認フローに問題はないか、「XX帳票」のような固有名詞、「〜を方針として掲げた」などのキーワードに着目することが回答のカギになります。
参考資料
応用情報技術者試験ドットコム
これまでの全ての過去問が載っています。
応用情報技術者 合格教本
ボリュームは凄まじく多いですが、その分出題範囲をしっかりと網羅していると思います。
出版社 : 技術評論社; 令和03年版 (2020/12/12)
ISBN-13 : 978-4297117993
応用情報技術者 試験によく出る問題集
午後問題に特化した問題集です。
解説がとてもわかりやすかったです。
出版社 : 技術評論社; 第4版 (2020/3/21)
ISBN-13 : 978-4297109653
ご意見お待ちしております!