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useReducerの仕様を噛み砕いて理解する

Last updated at Posted at 2023-10-24

「useReducerについて理解を深めたい!」
「いまいちピンとこない!」
「でぃすぱっち?難しそう!」

という方に...
私なりに噛み砕いてアウトプットしてみます。(useReducerの公式リファレンス)

useReducerの使い方

他のhooksと同様、トップレベルで呼び出す。

import { useReducer } from 'react';

function reducer関数(state, action) {
  switch (action.type) {
    case 'アクション':
      return 新しい値;
    // ...
    default:
      throw new Error('未知のアクションタイプ');
  }
}

function MyComponent() {
  // 引数の数により、2パターンある
  const [現在のstate, dispatch関数] = useReducer(reducer関数, 初期値);
  // または
  const [現在のstate, dispatch関数] = useReducer(reducer関数, 初期Arg, 初期化関数);
  // ...
}

useReducerの引数

第1引数 : reducer (りでゅーさー)

  • stateをどのように更新するかを指定するリデューサ関数
    • リデューサ?
      • 英語訳は減速機とか薄め液
      • JsではArray.prototype.reduce というのがあるので、そっちの意味に近い。
        • 現在のステートとアクションを受け取り、新しいステートを返す関数
          • つまり、複数を1つにまとめて(縮小)新たな値を出力すること。
    • アクション?
      • ステートをどのように変更するかを表現するもの(チョコになっちゃえ〜といった指示)

第2引数 : initialArg 2パターン

  • 初期値
  • 引数が第3引数(関数)まであると、第3引数に渡す引数となる

第3引数 : init

  • 初期化のための関数(後で説明)

useReducerの返り値

 const [現在のstate, dispatch関数] = useReducer(第1引数, 第2引数);

1 : 現在のstate
2 : stateを別の値に更新し、レンダーを発火するための関数(dispatch関数)

dispatch関数 ?

  onClick={dispatch({ type: 'チョコになっちゃえ' })}

ディスパッチされたアクションはreducer関数に渡され、その結果として新しいステートが返され、コンポーネントが再レンダリングされます

dispatch関数の引数

アクション

  • stateを別の値に変化させるための関数、dispatch関数には、唯一の引数としてアクションを渡す必要がある。
  • {type : 'アクション'} とする
    • アクションはuseReducerの第1引数に設置した関数内で使われる。(action.type)

返り値

  • 無し

dispatch関数の使用サンプル

  • 例 : dispatch関数は機械を操作するリモコンと思っておく。
    • 電源のオンオフ、温度の強弱の調整、前に進め、後退しろ、前に蹴れ...といった命令を飛ばす。
<button onClick={() => dispatch({ type: '電源ONOFF切り替えて' })}>電源</button>
<button onClick={() => dispatch({ type: '温度を1度上げる' })}>温度+1</button>
<button onClick={() => dispatch({ type: '風向きを自動にして' })}>風向き 自動</button>
import { useReducer } from 'react';

// 指示をうけとって、現在のstateを変更する(指示と値を混ぜて1つにする)
function reducer(state, action) {
  if (action.type === '温度を1度上げる') {
    // state.温度 = state.温度 + 1; returnの前に値を変更してはいけない!
    return {
      温度: state.温度 + 1 // returnの中で値を変更する
    };
  }
  throw Error('不明な操作です');
}

export default function Counter() {
  const [state, dispatch] = useReducer(reducer, { 温度: 23 });
  return (
    <>
      <button onClick={() => {
        dispatch({ type: '温度を1上げる' }) // reducerに対して指示を出すだけ
      }}>
        温度を1度上げる
      </button>
      <p>現在の温度は {state.温度}.</p>
    </>
  );
}

スクリーンショット 2023-10-13 9.10.30.png

初期状態

  • 第3引数 : init : こっちも初期値だけど関数(後で説明)

引数が2つの場合

  • initialStateはステートの直接的な初期値として使われます。
    • useReducer(関数, 初期値);

引数が3つの場合

  • initFunction(initialArg)が呼ばれ、その結果が初期ステートとして使われます。
    • useReducer(関数, 初期Arg, 初期化関数);

// useReducer引数が3つの場合

function 初期化関数(初期Arg) {
  // ここで初期値を処理(必要に応じて)
  return { ...初期値, 何かのプロパティ: '何かの値' };
}

function reducer関数(state, action) {
  switch (action.type) {
    case '特定のアクションタイプ':
      // 新しいステートを計算して返す
      return { ...state, 何かのプロパティ: '新しい値' };
    // ...
    default:
      throw new Error('未知のアクションタイプ');
  }
}

function MyComponent({ 初期値 }) { // 親から受け取った初期値をreducerに使いたいとか
  const [現在のstate, dispatch関数] = useReducer(reducer関数, 初期Arg, 初期化関数);
  // ...
  return (
      <button onClick={() => { dispatch({ type: '特定のアクションタイプ' })}}>特定のアクションタイプに変更して</button>
}

useReducerの初期化時っていつなの?

下記3つを初期化時と言います。

1, ページを開いたとき(ルーティングによるページ遷移)

  • ページにアクセスしたときにコンポーネントはマウントされ、初期化処理が行われます。

2, コンポーネントが動的に追加されたとき

  • 例えば、ユーザーのアクションに応じて特定のコンポーネントがページに追加される場合(モーダルウィンドウの表示、リストへのアイテムの追加など)

3, 親コンポーネントが再マウントされたとき
親コンポーネントが何らかの理由でアンマウントされ、再度マウントされた時

useState と useReducer どっちを選ぶ?

行いたい状態管理が簡単か、複雑かで選べば大丈夫です。

  • useState
    • アクションが少なく、ロジックが単純な場合。
    • 単一の状態変数を管理している場合。
    • 状態が互いに独立している、関連が少ない場合
  • useReducer
    • フォームの複数の入力フィールド、リストの並べ替えとフィルタリング、ゲームの状態管理
    • 複数のサブ値を含む場合。
    • 状態の更新ロジックをコンポーネントから分離したい場合。
    • 同じ状態変更ロジックを複数のコンポーネントで再利用したい場合。
    • アクションによって状態の更新方法を詳細に制御したい場合。

お疲れ様でした!
少しは理解が深まれば幸いです!
より理解を深めるために、公式のサンプルソースを読み解いていきましょう!!

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