##概要
HSCPというフリーソフトを利用する。https://ccportal.ims.ac.jp/software/hscp
scpのファイル転送部分をUDP通信に変えることで、高速転送を実現するとのこと。
下記の環境での実測値で通常のscp、FTPクライアント(今回はcyberduck)などの転送より、3倍速かった。
クライアント:mac os X、日本
サーバ:linux、アメリカ(ダラス)
その他:無線LANで測定、ファイルサイズは、tar.gzで440MBほど
供給元では組み合わせにより10倍ほど速くなるケースもある模様。
パフォーマンスサンプル:https://ccportal.ims.ac.jp/node/519
##注意点
非暗号化による高速化のため、特に注意が必要。
その他もろもろ、下記をよく読む必要あり。
https://ccportal.ims.ac.jp/node/500
インストール
・ダウンロード
https://sourceforge.net/projects/hscp/files/
※各Platform用アーカイブにはビルド済みのバイナリがあるため、適宜選択してダウンロード。
・セットアップ
クライアントとサーバにhscpをセットアップする。
・サーバのセットアップ
①ダウンロードしたパッケージを解凍
②make installを実行
③/usr/local/etc/hscp.confに後述の設定パラメータを設定する。
※各パラメータの詳細は、https://ccportal.ims.ac.jp/node/502を参照。
---設定パラメータ
RshPath /usr/bin/rsh
UDPClientStartPort 32768
UDPClientEndPort 33023
/### for server parameters
UDPStartPort 18001
UDPEndPort 18032
ServerAccept 1
SshVerbose 0
SshQuiet 1
StalledBoundary 0)
StalledContinuously 10
/## for both, UDT parameters
UDTSendBufSize 768000
UDTRecvBufSize 768000
UDPSendBufSize 65536
UDPRecvBufSize 768000
UDTSendSynMode 1
UDTRecvSynMode 1
UDTMaxPktSize 1500
UDTMaxWinSize 25600
UDTMaxBandWidth 500000
---設定パラメータ終わり
・クライアントのセットアップ
サーバと全く同様。①ー③の手順を実行する。
・実行方法
scpコマンドとほぼ同じ。追加スイッチについては、下記を参照。
https://ccportal.ims.ac.jp/node/503
サンプルコマンド
hscp ユーザ名@IPアドレス:リモートの転送対象ファイルを指定 転送するローカルのフォルダを指定
以上