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EKSにおけるIngressとALBの統合: ステップバイステップガイド

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EKSにおけるIngressとALBの統合: ステップバイステップガイド

目次


1. EKSとALBの基本的な関連性

EKSとは?

EKS (Amazon Elastic Kubernetes Service) は、AWSが提供するマネージド型のKubernetesサービスです。これにより、ユーザーはKubernetesの運用やマスターノードの管理から解放され、アプリケーションのデプロイやスケーリングに集中できます。

ALBの役割と特性

ALB (Application Load Balancer) は、HTTP/HTTPS トラフィックのロードバランシングのためのAWSのサービスです。コンテンツベースのルーティングを提供しており、特定のURLパスやホストベースのルーティングが可能です。

2. サブネットの役割とタグ付け

サブネットの基本概念

サブネットは、VPC内のIPアドレスの範囲を指定するものです。これを利用して、ネットワークをセグメント化し、リソースの配置やアクセス制御を行います。

タグ付けの重要性: EKSとELBの関連付け

EKSやELBのリソースを効果的に管理するためには、サブネットに適切なタグを付けることが必要です。

Key: kubernetes.io/cluster/<クラスタ名>
Value: owned

Key: kubernetes.io/role/elb
Value: 1

3. Ingressの導入と利点

Ingressとは?

Ingressは、Kubernetes内のサービスへの外部からのアクセスを制御するためのオブジェクトです。HTTP/HTTPSトラフィックのルーティングルールを定義し、ALBやNginxなどのIngressコントローラと連携して動作します。

Kubernetesネイティブの強み

IngressはKubernetesネイティブなリソースであり、Kubernetesの標準的なリソースを使用してトラフィックのルーティングやロードバランシングの設定が可能です。これにより、統一感のある管理が実現されます。

4. ALBの設定とannotations

Annotationsの役割

AnnotationsはKubernetesリソースのメタデータとして利用され、リソース

の振る舞いや設定をカスタマイズする際に使用されます。

ALB設定の例: サンプルコードと解説

annotations:
  kubernetes.io/ingress.class: alb
  alb.ingress.kubernetes.io/scheme: internet-facing
  alb.ingress.kubernetes.io/target-type: instance

これにより、特定のURLパスやホストに基づいてトラフィックをサービスにルーティングする設定を行えます。

5. Route 53とドメイン解決の役割

Route 53の基本的な概念

Route 53は、AWSが提供するスケーラブルなDNSサービスです。ドメインの登録から、ドメインネームのルーティングまでを管理します。

EKSとALBでの使用例

EKSとALBを連携させる際、Route 53はALBのDNS名をカスタムドメインに関連付けるために使用されます。これにより、カスタムドメインでアクセスされたトラフィックをALBにルーティングできます。

6. 実践: EKSでのIngress設定

サブネットのタグ付けからELBの設定まで

前述のサブネットのタグ付け手順を参照し、ELBの配置や関連付けを行います。

kubectlを使用したIngressの編集と適用

kubectl edit ingress eks-ingress -n eks

上記のコマンドを使用して、Ingressの設定を編集・適用することができます。

7. まとめとベストプラクティス

EKSとALBの連携は、高可用性やスケーラビリティを求めるアプリケーションの運用において非常に有効です。このガイドを通じて、その設定や適用のステップを理解し、最適な運用を目指してください。

8. Ingressを用いたALBのルーティング設定とトラフィックの流れ

IngressとALBの連携の概要

KubernetesのIngressリソースを使用すると、入力トラフィックをクラスタ内のサービスにルーティングするためのルールを定義できます。AWS環境では、ALB Ingress Controllerを使用することで、これらのルールをALBに適用することができます。

ルーティングの設定

Ingressリソースのannotationsセクションを使用して、ALBの動作や設定をカスタマイズします。

annotations:
  kubernetes.io/ingress.class: alb
  alb.ingress.kubernetes.io/scheme: internet-facing
  alb.ingress.kubernetes.io/target-type: instance

これにより、特定のURLパスやホストに基づいてトラフィックをサービスにルーティングする設定を行えます。

トラフィックの流れ

  1. ユーザからのリクエスト: ユーザはブラウザやAPIクライアントを使ってドメイン名(例: example.com)にアクセスします。
  2. DNS解決: Route 53などのDNSサービスが、ドメイン名をALBのIPアドレスに解決します。
  3. ALBへのトラフィック: リクエストはALBに到達します。
  4. ALBのルーティング: ALBは、Ingressリソースに基づいてトラフィックを適切

なノードポートにルーティングします。
5. ノードへのトラフィック: トラフィックは、EKSクラスタ内の適切なワーカーノードに到達します。
6. サービスへのルーティング: ワーカーノードは、トラフィックを対象のKubernetesサービスにルーティングします。
7. ポッドへのトラフィック: サービスは、対象のポッドにトラフィックをルーティングします。
8. 応答の送信: ポッドが処理を行い、結果をユーザに応答として返します。この応答は、同じルートを逆方向にたどり、ユーザに到達します。

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