0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

K8sのネットワークエコシステム

Posted at

K8sのネットワークエコシステム

1. はじめに

Kubernetesとは

Kubernetesは、コンテナ化されたアプリケーションのデプロイ、スケーリング、および管理を自動化するオープンソースのオーケストレーションプラットフォームです。高い柔軟性と拡張性を持ち、大規模なクラスタ管理を可能にします。

ネットワークの重要性

Kubernetesのエコシステムにおけるネットワークは、Pod間の通信や外部からの接続など、多くの要件をサポートするために必要です。この記事では、そのエコシステムを構築・管理する要素に焦点を当てます。


2. Kube-Proxyの役割

Kube-Proxyの基本的な機能

Kube-Proxyは、Kubernetesのノードごとに動作するキーコンポーネントであり、Serviceオブジェクトとエンドポイントの変更を監視し、これらの変更をノード内のネットワークルールに変換します。

Kube-Proxyの動作モード

Kube-Proxyはいくつかのモードで動作可能であり、iptablesモードやIPVSモードなど、異なるネットワークインフラストラクチャに合わせて選択できます。

エンドポイントオブジェクトとサービスの連携

Kube-Proxyはエンドポイントオブジェクトを使用して、サービスとPodの関連性を確立します。これにより、動的に変化するPodのIPアドレスを考慮して、トラフィックを適切にルーティングできます。


3. Kubernetesのネットワークモデル

Pod-to-Pod通信

Pod同士は、クラスタ内の任意のノード上で直接通信することができます。これは、例えば、マイクロサービスのコンポーネント間での通信などのシナリオで利用されます。

Service-to-Service通信

KubernetesのServiceは、異なるサービスやアプリケーション間での通信を抽象化し、安定した接続エンドポイントを提供します。

External-to-Service通信

外部からのトラフィックをKubernetesのサービスにルーティングするための方法として、NodePortやLoadBalancer、ExternalNameなどのServiceタイプが存在します。


4. CNI (Container Network Interface) の解説

CNIとは?

CNIは、コンテナのネットワークインターフェイスを動的に設定・管理するための規格です。

KubernetesとCNIの連携

KubernetesはCNIプラグインを通じて、ネットワーク設定をコンテナランタイムに適用します。

ソフトウェア定義ネットワーキング (SDN)

CNIはSDNアプローチを使用して、クラスタ全体のコンテナ間の通信を一元化します。


5. StatefulSetと持続的なデータストレージ

StatefulSetの概要

StatefulSetは、状態を持つアプリケーション、特にデータベースなどの分散システムをKubernetesで管理するためのリソースです。

Persistent Volume (PV) と Persistent Volume Claim (PVC) の

関連
PVはクラスタ内のストレージリソースを表し、PVCはそのストレージを使用するリクエストを表します。これらは、データの永続性を確保するために連携して動作します。

PVとPVCの具体的なシナリオ

例えば、データベースをコンテナ化する場合、データの永続性を確保するためにPVとPVCを使用してデータを保存します。


6. 結論

Kubernetesのネットワークエコシステムは非常に強力で柔軟です。それぞれのコンポーネントやリソースが連携して、効果的な通信とデータ管理を実現しています。継続的な学習と実践を通じて、このエコシステムの深い理解を得ることができます。

0
0
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
0
0

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?