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RmdをGithubでwebサイトとして公開する方法3選

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記事を書いたモチベ

R studioなどを使ってコードを実行しているとき、この内容をどこかにいい感じにまとめてほかの人に共有したいなーって思ったことありますよね?
Rmdファイルはhtmlやpdfに変換できますがそのファイルたちを共有する方法がなかなか難しいです。
webサイトとして公開できれば見やすい&壊されないのではというところから始めました。

対象

  • 複数の章(Rmdファイル)に分かれるようなナレッジを1つのサイトとして共有したい
  • Rmdでの実行結果(tableやグラフ)もサイトに掲載したい
  • mac/windowsユーザー
  • R studioを使用可能

手法比較

早速ですが、この記事で紹介する3つの手法について下記にまとめます。
個人的にはquartoを使うのがおしゃれ、かつカスタマイズ性が高いです。

方法 利点 欠点
bookdown
bs4_book
簡単に実装できる
見た目がきれい
情報量が少ない際に適する
コードチャンクの設定を一括で指定できる
階層構造が少ないため情報量が多いと見にくい
header1が自動で別章になってしまう
コードブロックを折り畳めない
quarto 見た目がきれい
サイドバーを階層構造にできるため情報量が増えても問題ない
コードブロックを折り畳める
アイコンも設定可能
.Rmd→.qmdに変更する必要あり

※あくまでもデフォルトの設定での比較となります
※github pagesにアップロードした時の挙動を比較しています

bookdown

見た目

スクリーンショット 2024-05-24 17.35.51.png

  • シンプルでpaper likeなので見やすい
  • sidebarはこれ以上階層を増やせないので章が多すぎると見にくくなってしまうことも

準備

bookdownというライブラリをインストールして、一度R studioを再起動してください。
以下のようにBuildというタブが追加されていればOKです
スクリーンショット 2024-05-24 17.43.57.png

作成方法

  1. R studioでNew Project>New directory>Book project using bookdown
  2. 任意のフォルダに新規プロジェクトを作成する

上記の手順で作成すると自動的にRmdファイルや設定のために必要なファイル(_bookdown.ymlなど)が生成されます。
画像付きの詳細はこちら

設定

_bookdown.yml
delete_merged_file: true
language:
  ui:
    chapter_name: "Chapter "
output_dir: docs #github pagesを使う上では必須
  • delete_merged_file
    • trueにしておくことで、レンダリング時に自動で上書きされます
  • chapter_name
    • 設定すると各Rmdファイルのheader1レベルのタイトルに自動で、その名前と通し番号が割り振られます
  • output_dir
    • 出力先のディレクトリを指定します(デフォルトは_bookフォルダ)
    • github pagesではdocs配下のhtmlファイルを元にwebページを生成するため必須の設定です
_output.yml
bookdown::gitbook:
  css: style.css
  config:
    toc:
      before: |
        <li><a href="./">A Minimal Book Example</a></li>
      after: |
        <li><a href="https://github.com/rstudio/bookdown" target="blank">Published with bookdown</a></li>
    edit: https://github.com/USERNAME/REPO/edit/BRANCH/%s
    download: ["pdf", "epub"]

  • beforeのところに記載した名前がタイトルになります
  • デフォルトではbookdown:pdf_bookの設定項目がありますが、webサイト構築には必要ないので削除or放置でOK

Build(Rmd→html)

以下のBuildボタンを押下する
スクリーンショット 2024-05-24 17.43.57.png

docsフォルダの中に自動でhtmlファイルなどが生成される
スクリーンショット 2024-05-24 17.46.02.png

TIPS

Rmdファイルを1フォルダ内にまとめたい

初期設定では、.Rprojと同じ場所に.Rmdファイルが生成されており、少しゴチャついて見える。

  1. booksというフォルダに以下のファイルを移動させる
    スクリーンショット 2024-05-24 17.52.39.png

  2. _bookdown.ymlのoutput_dirを../docsに変更する

  3. Build時にBuildボタンではなく以下のコマンドをR consoleで実行する

    rmarkdown::render_site(encoding = 'UTF-8', input = "books/")
    

Github Pagesでの公開方法

  1. settingsのpagesに移動する
    スクリーンショット 2024-05-24 17.58.27.png
  2. branchをmainに設定し、/docs配下のデータをサイトに表示するよう設定する
    スクリーンショット 2024-05-24 17.59.10.png

bs4_book

見た目

スクリーンショット 2024-05-24 18.06.27.png

  • 目次が左右に分割されている
  • bookdownのオプションの一つであるためそれほどbookdownと機能は変わらない

作成方法

  • bookdownとほぼ同様
  • html book formatをbs4_bookにするだけ
    スクリーンショット 2024-05-24 18.04.50.png

設定

特筆すべきことは特にありません。
詳細は以下をご覧ください。

Quarto

見た目

image.png

  • 上部のバーやサイドバーを自由に設定できます
  • サイドバーではネストの深さを自由に設定できるので情報量が多いページに適しています
  • ロゴ画像も挿入可能
  • コードが折りたためます

事前準備

詳細は下記の公式サイトをご覧ください
各種プラットホームで使用できるCLIツールが用意されています。
スクリーンショット 2024-05-26 9.56.35.png

作成方法

R studioでNew Project>New directory> Quarto Website
スクリーンショット 2024-05-26 9.53.40.png

設定

_quarto.yml
project:
  type: website
  output-dir: docs #github pagesで必須

website:
  title: "quarto" #サイト名入れる
  site-url: "" #トップページのURLを入れる
  page-navigation: true

  page-footer: #フッターの設定
    right: ""
    left:
      - icon: github
        href: "" #githubのリポジトリURLなどを入れる
      - icon: globe
        href: "" #公開しているサイトのURLなどを入れる
    background: "#AAB1B3"


  navbar: #上のバーに記載する内容の設定
    left:
      - href: index.qmd
        text: Home
      - about.qmd
  sidebar: #サイドバーに記載する内容の設定
    logo: "image/logo.png" #ロゴを設定可能
    pinned: true
    align: center
    style: "docked"
    search: true
    collapse-level: 1
    contents: #サイドバーのコンテンツ
      - text: "Home"
        file: index.qmd
      - text: "Contributors"
        file: contributors.qmd
      - section: "R" #ネストできる
        contents:
          - book/R/1.Create_DataSet.qmd

format:
  html:
    page-layout: article
    theme: zephyr #cosmo #sketchy #quartz #morph #lumen #sandstone #zephyr
    css: styles.css
    code_folding: hide #hide #true #false
    toc: true
    grid:
      sidebar-width: 250px
      body-width: 900px
      margin-width: 300px

editor: visual
  • 上記は好みによるので必要な部分だけ設定してみてください

Render(Qmd→html)

  • terminalでquarto preview
    • プレビュー状態のWebサイトが自動で立ち上がります
    • qmdファイルなどを編集して保存すると自動で再レンダリングされて反映されます
  • terminalでquarot render
    • GitHub公開用にhtmlファイルを生成します

TIPS

コード折り畳み関連

その他Quartoに特有のTIPS

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