「自立した持続可能な地域をつくる」ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」にて、2024年9月よりPdMをしています。
これまでPdMという役割の人と仕事をしたことがなく、
「PdM…ってプロダクトマネージャーだよね。あれ…?PdMって…何する人だっけ…?」
と、当初困惑をして自分なりに調べたりしていました。
この記事では、そんな私が「PdM」に関する具体的な役割を調べた結果とこの3か月間での活動について記載しました。
この記事で分かること
- プロダクトマネージャーの役割
- 私のチームの課題解決
- 今後について
プロダクトマネージャーの役割
PdMは「プロダクトマネージャー(Product Manager)」を意味し、企業が顧客に提供する製品やサービス、いわゆるプロダクトの開発と販売を総括する責任者です。PdMはプロダクトの企画、戦略策定、設計、開発、そして販売に至るまでの全過程を管理し、そのプロダクトをビジネスとして成功に導く役割を担います。
参照:グロービス経営大学院
似た名前の役割でいうとこんな役割があります。
- PM: プロジェクトを進行管理する役割
- PO: プロダクトの開発を進めるための意思決定権を持つ責任者
- PMM: マーケティングの分野の責任者
PdMはプロダクトの開発やマーケティングを含めた全体戦略を担当する責任者です。
かんたんに言うと上にあげた役割全てを包括した責任者となります。
そして、PdMには以下のようなスキルが求められます。
- マーケティング
- プロダクト戦略立案力
- リサーチ・分析力
- 技術
- UI/UXの視座
- 開発の視座
- マネジメント
- コミュニケーション力
- 進行管理
本やサイトによって必要スキルが違っていますが共通しているスキルだけでも上記のようなものがあげられていました。
私自身プロジェクト進行をしてきた経験はあるのである程度上記と通ずるスキルはあるものの、戦略周りは担当をしたことがないため不安要素ではあります。
まずはスクラムでいう「カイゼン」的に自分にできる範囲から少しずつチームの課題解決をしていこうと考えました。
私のチームの課題解決
はじめに、直近のチームの課題から取り掛かろうと考えました。
特に解決が必要だと考えた課題は以下3つです。
- タスクの進捗は分かるが案件の進捗がわかり難い
- 開発してもリリースプロセスで止まってしまう
- 多方面からたくさんの案件が集まってくるため優先順位をつけ難い
1.タスクの進捗は分かるが案件の進捗がわかり難い
上図に表現したのが私たちのチームで使っているカンバンのイメージです。
このイメージでいうと、案件Bは今スプリントで開発が終わる予定だけれど次スプリントでQAは案件Aをやるので開発完了はさらに次のスプリントになります。
こうした役割毎の進捗のずれが重なり、何がどういう進捗か分からなくなっていました。
(「本来、スクラムは案件Aが終わってから案件Bに行くべきだ」ということはわかってはいますが、BE/FE/QAそれぞれの役割があるのでそうもいかないのが現状です。)
そしてゴール設定は以下のようになっていました。
BE
・案件C BE開発②
・案件D BE開発①
FE
・案件B FE開発①
・案件B FE開発②
QA
・案件A QA①
このゴールを以下のような表に書き換えました。
案件名 | タスク | Sprint |
---|---|---|
案件A | QA① | 今回 |
案件A | QA② | |
案件B | FE① | 今回 |
案件B | FE② | 今回 |
案件B | QA | |
案件C | BE開発② | 今回 |
案件C | FE開発 | |
案件C | QA | |
案件D | BE開発① | 今回 |
案件D | BE開発② | |
案件D | FE開発 | |
案件D | QA |
進め方自体は全く変えていませんが、見た目を変えただけで案件ごとの残タスクが分かりやすくなりました。
また、デイリースクラムでは案件ごとに報告することとなり、開発者もお互いの仕事のつながりを認識しやすくなったように思います。
2.開発してもリリースプロセスで止まってしまう
ほとんどの案件に対してQAチームの設計・実施が入っているためQA担当のタスクがスタックしていました。
QA担当としても定められた定義に沿って真面目に仕事をしてくれているだけなので、社内定義から変える必要があります。
チーム内で出来ることとして「ディレクター側のチェックだけで良いパターンはないか?」といった相談をして、いくつかの案件ではQA担当を通さずに進めることができました。
しかし、社内定義を変更しないと根本解決にはなりません。
開発マネージャーを巻き込むことができ、年明けからはQAエンジニアのタスク整理ができる見込みができました。
3.多方面からたくさんの案件が集まってくるため優先順位をつけ難い
私たちのチームは案件が多方から来るチームです。
チーム内からもやりたいことが上がってくる上、上層部で決まった大きな案件、開発チームを持たない小さな案件まで多数対応依頼が来ます。
それらを包括して優先順位を決めなくてはなりません。
そんな折、来年度以降の計画立案に参加をさせていもらえることになりました。
それまでは地域創生が会社のビジョンであるにも関わらず「優先度を上げてほしいと言われた案件が売上に偏りすぎているのでは?」と疑問に感じるところもありました。
戦略会議に参加させてもらう中で「理念に対してブレているわけではない」「この施策は戦略が結びついていたんだ」と気づくことも多くありました。
また戦略に対する理解が深まると、優先順位が自ずと見えるようになってきました。
チームメンバーも私と同じような疑問を感じている人も多いと思います。
今後、自チームのメンバーにも同じようにどの戦略とどう結びついているのかをしっかりと説明していけるようにしていきたいです。
今後について
まだまだやっていることはPOの範疇であり、PdMとして活躍できているとは思っていません。
ただ、前述したように戦略会議にも参加させてもらい、自分でも考える機会が増えたことでPdMとして少しずつ進歩することができてきたと思います。
まだまだ未熟ではありますが、プロダクトの課題を解決するPdMになるため精進しています。
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