就業先では、RPAツールのBizRobo!を使用しています。BizRobo!開発で悩み、BizRobo!ナレッジベースで日々検索しています。
RPAは、さまざまなシステムにログインし、ログインしたサイトからデータを取得することがあります。しかし、ログインするためのパスワードを直接RPAに記入することは、セキュリティ的に問題があります。そのため、BizRobo!には、パスワードストアというパスワード管理機能が用意されています。
今回は、BizRobo!のパスワードストアについて共有いたします。
※時間が経過して変わってしまった箇所や間違っている箇所、不適切な表現があるかもしれませんが、その時は都度修正いたしますので、ご指摘いただけると幸いです。
パスワードストアとは
さまざまなシステムに入るには、ユーザー名とパスワードを入力し、ログインする必要があります。
しかし、RPAにアカウント情報を文字列として組み込む訳にはいきません。
パスワードストアとは、BizRobo!が Management Console(以降、MC)に実装されたレポジトリ機能の1つです。
パスワードストア機能を用いることで、開発者がパスワードを知らなくても、ターゲットシステムにログインできるようにRPAの開発をすることができるようになります。
まず、パスワードストアの使い方を簡単に説明します。
- MCの「リポジトリ」タブ>「パスワードストア」タブからパスワードを登録します。
- DSで「パスワード取得」ステップを設定します。この時、MCで設定したパスワード情報を登録する必要があります。
- 「パスワード取得」ステップで表示されたパスワードアクセストークンをMCに設定します。
これにより、DSでRPAを開発しながら、パスワードを取得できるようになります。
就業先で出くわしたエラー
就業先で、パスワードストアを利用しています。
しかし、パスワードストアの使い方に慣れなかったため、就業先でエラーを発生させたことがあります。その出来事を共有したいと思います。
スニペットを改修した場合
就業先では、MC内に3つのプロジェクトがあります。1プロジェクトに25個前後のRPAがあり、共通部品として、メール送信スニペットを用意しています。
メール送信スニペットを改修した後にアップロードした際、パスワードアクセストークンを設定する必要がありますが、一部漏れてしまいました。
それが原因で、MCでのスケジュール実行に失敗し、エラーが発生してしまいました。
「パスワード取得」ステップがあるロボットをDSで実行させた場合
「パスワード取得」ステップがあるロボットをDSで実行させた時に、以下のエラーが発生してしまいました。原因は「Password Store client」権限がないことでした。
Error from the Lookup Password action. Error from the Password Store: Password Access token not found, please make sure you have the correct token in the Password Store.
「パスワード取得」ステップがあるロボットをDSで実行させる前に、MCにて権限を確認することをオススメします。
BizRobo!パスワードストアに関する参考URL
パスワードストアについて整理した際、参考にしたサイトをまとめます。
以下は、パスワードストアの設定方法をまとめてあります。これを読むだけで、パスワードストアの設定は十分です。
パスワードストアの使用方法
MCにアップロードした際に、パスワードアクセストークンが外れてしまう仕組みを調べていた際に見つけたサイトです。パスワードストアの仕組みが書いてあります。RPAテクノロジーズ株式会社のメンバーが記載している記事のため、とても参考になります。
パスワードストア利用時の「トークン更新漏れに ご注意!!」という話
「パスワード取得」ステップが組み込まれたRPAをDSで実行させた際、「パスワード取得」ステップでエラー終了してしまうことがあります。その原因を調査した際に見つけたサイトです。
「パスワード入力(Enter Password)」ステップ
パスワードストアの使用で認証(401)エラーになる
Password Storeのバージョンごとの仕様変更について
最後に
BizRobo!のパスワードストアについて解説いたしました。
パスワードストアについて理解が足りませんでしたが、今回の調査や整理で、パスワードストアの理解が深まりました。
パスワードストアは、パスワードを管理する上で重要な機能です。パスワードが漏れてしまった場合、重大なセキュリティ事故につながることがあります。パスワードストアは安全にRPAを活用するために大事な機能だと感じました。
今回の記事が、RPA開発で悩んでいる人の為になれば幸いです。