私は今年、SEからRPAエンジニアにキャリアチェンジしました。
RPAエンジニアになると、UipathやAutomation AnywhereなどいろいろなRPAツールに出会います。
そんなRPA開発現場の中で、BizRobo!を使用している方もいらっしゃるでしょう。しかし、BizRobo!は、難しい、学習しづらいという声を聞きます。
現場に配属されてからBizRobo!を知った私が、BizRobo! eラーニングサイトでの学習についてお伝えしたいと思います。
※間違っている箇所や表現が不適切な個所があるかもしれませんが、その時は都度修正いたしますので、ご指摘いただけると幸いです。
そもそもBizRobo!とは
BizRobo!は、RPAテクノロジーズ社が提供するPRAツールになります。
アメリカKofax社が開発・提供しているRPAツール「Kofax Kapow 10」をベースに、RPAテクノロジーズ社が開発しました。
エンジニア不足や既存システム維持へのIT予算配分といった日本特有の事情に合わせて、最適化されています。
BizRobo!は、Javaを中心に開発されており、SSO認証やデータベース利用など高度な機能を使用するには、Java関連ファイルが必要になります。
BizRobo!は、バックグラウンドで実行できることが大きな特徴です。
一番ベーシックなプランであるBizRobo! Basicにはロボットの実行エンジン「Robo Server」が搭載されています。Robo Serverはブラウザエンジンを内蔵しておりバックエンドプロセスとして動作するため、作業中のプログラムやソフトの裏でロボットを動かすことができます。
またバックグラウンドで動かせるため、複数のロボットの同時実行も可能です。
BizRobo!の一般的な構成は、開発環境PC1台、運用・実行環境PC1台が一般的です。しかしトライアルで使用する場合は、PC1台あればできますので、学習には支障がありません。
企業が最も活用しているBizRobo! Basicプランは年間720万円かかりますので、学習にはトライアルプランを活用しましょう。
BizRobo!学習するにはeラーニングサイトがオススメ
UiPathやAutomation Anywhere、WinActorなどのRPAツールには、eラーニングサイトが用意されています。その中には、eラーニングサイトが充実していないRPAツールもあります。
BizRobo!は、2022年11月1日にロボット開発者向けのコースが追加され、充実いたしました。
今回は、BizRobo! eラーニングサイトを解説します。
BizRobo! e-learingを使うには
BizRobo! PORTALの登録が必要です。以下のURLから登録できます。
BizRobo! PORTAL
アカウントの新規登録を行う際、フリーメール(GmailやYahooなど)では登録できません。他のRPAツールでは、フリーメールで登録できますので、ここはBizRobo!の学習しにくさを感じます。
BizRobo! PORTALにログインできなければ、インストーラーをダウンロードできないため、フリーメール以外のメールアドレスを用意する必要があります。
RPA開発者はロボット開発者コースがオススメ
BizRobo!を用いて、RPA開発をしたい場合は、ロボット開発者コースで学ぶことをオススメします。
初級、中級、上級と3つのコースが存在します。各コースの概要は以下の通りです。(222/11/01時点)
初級 | RPAの概念、システム構成、DS基本操作、繰り返し、条件分岐、Excelファイル操作など |
中級 | PRAプロジェクト推進のための10ポイント(計画~保守まで)、サーバー構築、メール、PDFファイル、API連携など |
上級 | KCUとは、運用管理、保守点検、トラブルシューティングなど |
上記をみると、RPAエンジニアに必要な知識を一通り学べるようになっております。開発レッスンでは、ロボットを開発しながら進めていくスタイルなので、ロボットを扱う経験を積むことができます。RPAエンジニアがBizRobo!を習得する上でオススメのコースだと思います。
BizRobo!を活用している現場に配属された際、現場で仕事をしながら、2か月間、eラーニングサイトでキャッチアップを進めました。配属してから3か月経った際に、現場の先輩から、BizRobo!開発・運用要員として助けてもらっているという声を頂くことができました。
BizRobo! eラーニングサイトは、現時点ではありますが、とても充実したeラーニングサイトだと思います。
業務担当者は業務担当者コースがオススメ
BizRobo! eラーニングサイトは、ロボット開発者だけのサイトではありません。業務担当者向けのコースも存在します。
業務担当者は、RPAを自社に広げたいという方が多いと思いますので、開発レッスンはありませんが、自社にRPAを推進するための方法や運用保守方法などが学べるコースになっています。
また、サーバー担当者コースや経営者コースなど自分の立ち位置に合わせて学ぶことができるのがBizRobo! eラーニングサイトの特徴です。
不明点は、BizRobo!ナレッジベースとBizRobo! LAND COMMUNITY
BizRobo! e-learingは細かいところまで解説していますが、レッスンや資料には解説しておらず、分からない個所がでてくることもあります。また、実際の現場では、BizRobo!での開発やトラブル対応にて、不明点が多々出てきます。
不明点が出てきた時は、BizRobo!ナレッジベースとBizRobo! LAND COMMUNITYで調べることをオススメします。
BizRobo!ナレッジベースは、BizRobo!のハードウェア要件からGmailの受信トレイを確認する方法までBizRobo!のありとあらゆるナレッジが集積されているサイトになります。BizRobo! PORTALにログインしなくても、調べることができるため、重宝します。以下のサイトからご覧ください。
BizRobo! ナレッジベース
また、BizRobo! LAND COMMUNITYで調べることも可能です。
BizRobo! LAND COMMUNITYは、BizRobo!に関して、情報共有や悩み相談、ユーザー同士の交流を行うSNSになります。Facebookのようなインターフェースとなっています。投稿には、BizRobo! PORTALのアカウントが必要ですが、閲覧だけであれば、みることができます。類似する投稿を探し、不明点を解決することができます。以下のサイトからご覧ください。
BizRobo!LAND
最後に
BizRobo! eラーニングサイトについて、紹介いたしました。BizRobo! を習得しようと調べた際、UiPathと違って、本がほとんどないため、どうしようかと悩んでいました。しかし、eラーニングサイトのおかげで、業務に役立つ知識を学ぶことができました。
BizRobo!習得に困っている皆様の役に立てばいいなと思っています。
ありがとうございました。