就業先では、RPAツールのBizRobo!を使用しています。
BizRobo!で開発されたロボットを改修する際、スニペット(Snippet)を作成することになり、不明点を解決するのに時間がかかりました。
今回は、現場に配属されてからBizRobo!を知った私が、BizRobo!のスニペット(Snippet)について解説します。
※間違っている箇所や不適切な表現があるかもしれませんが、その時は都度修正いたしますので、ご指摘いただけると幸いです。
スニペット(Snippet)とは
ロボットの一連のステップを部品化する機能です。スニペットは、「.snippet」という拡張子のファイルが実態であり、ロボットファイルやタイプファイルと同じくプロジェクト内にあります。
Webページへのログイン処理やファイルのオープン処理、ログ出力処理など複数ロボットで同じ処理を行う場合、スニペット(Snippet)を利用することで、再度開発・テストを行う時間を省略できます。
また、複数のロボットに同じスニペットを利用しても、1つのスニペットを編集するだけで、済みます。ただし、別プロジェクトに配置したスニペットは手動でコピーする必要があります。
Bizrobo! ナレッジベースでもスニペットについて解説していますので、下記も参考にしてください。
スニペット-Snippet-の活用
Snippet-スニペット-を編集する際の注意事項
スニペットを使用する
引用:BizRobo! ナレッジベース
スニペット(Snippet)における注意点
変数の引継ぎ
スニペットを作成する際、変数を引き継ぐことができます。
スニペットで使用する変数を引き継いでおくことで、ロボットにスニペットを適用する際、変数が自動で追加されるようになります。
もしスニペットと同じ変数がロボット内に存在すると、下記のようなエラーが発生します。スニペット内で使用している変数をロボット内で作成しないようにしましょう。
また、既に作成したロボットの改修時にスニペットを作成すると、変数引継ぎ画面がポップアップされます。(Bizrobo! version10.3.0.7)
上記で一覧化される変数は、スニペットに必要な変数だけでなく、ロボットに存在する全ての変数が一覧になります。スニペットに必要ない変数まで引き継いでしまうと、別ロボットに引き継いだ際、余計なエラーを発生させたり、変数の管理が複雑になったりしますので、注意してください。
一方、スニペットに必要な変数を引き継がれていない場合、スニペット内で下記のようなエラーが発生してしまいます。
上記は、該当する変数が存在しないと発生するエラーであり、この状態ではスニペットで止まってしまいます。
変数を引き継ぐ際は、スニペットで必要な変数のみ引き継ぐことを意識してください。
スニペット編集方法
スニペットには特殊な特徴があります。
・変数はスニペットファイルからのみ編集可能
・ステップはスニペットファイルが適用されているロボットから編集可能
つまり、スニペットを編集するには、ロボットファイルとスニペットファイルを両方開く必要があります。この辺は不便さを感じるかもしれませんが、慣れていきましょう。
最後に
BizRobo!のスニペットについて、解説いたしました。
BizRobo!のeラーニングでスニペットについて学びましたが、開発時にスニペットを使用しようとすると、スニペットについて理解の足りなかった点がみえ、実際の現場による経験がいかに大事かが身に沁みました。
スニペットに関しては、BizRobo! ナレッジベースに情報がありますが、変数の引継ぎに関する情報がありませんでした。今回、それを補足したいと思い、記事を書きました。今回の記事を読んで、BizRobo!におけるスニペットの理解を深め、実際の現場に役立ててもらえたら幸いです。
また、今後もBizRobo!開発に役立つような記事を書いていきます。