Javaのデータ型

Javaでは主に二つのデータ型があります：プリミティブ型（Primitive Types）と参照型（Reference Types）。これらの型は、変数が保存するデータの種類とメモリ上での扱い方を定義します。

プリミティブ型 (Primitive Types)

プリミティブ型は、Javaが提供する基本的なデータ型で、直接値を保持します。これらは比較的低レベルな操作に使用され、メモリ効率が良いです。

1. 整数型

   • byte: 8ビットの整数型。値の範囲は-128から127。
   • short: 16ビットの整数型。値の範囲は-32,768から32,767。
   • int: 32ビットの整数型。値の範囲は-2^31から2^31-1。Javaで最も一般的に使用される整数型。
   • long: 64ビットの整数型。値の範囲は-2^63から2^63-1。

2. 浮動小数点型

   • float: 32ビットの浮動小数点型。小数点を含む数値に使用。
   • double: 64ビットの浮動小数点型。floatよりも広い範囲の数値と高い精度を提供。

3. 文字型

   • char: 単一の16ビットUnicode文字を表す型。

4. 論理型

   • boolean: trueまたはfalseのみを保持する型。

参照型 (Reference Types)

参照型はオブジェクトや配列への参照（ポインタ）を保持します。参照型の変数は、実際のデータではなく、メモリ上のデータへの参照（アドレス）を保持します。

1. クラス型: クラスのインスタンスを指します。例えば、String, Integer, Systemなど。

2. インターフェース型: あるインターフェースの実装を参照します。例えば、List, Map, Serializableなど。

3. 配列型: 同じ型の要素の集合を保持する配列。例えば、int[], String[], Object[]など。

プリミティブ型は効率的に動作し、基本的な値を扱う場合に使用されます。一方、参照型はより複雑なデータ構造やオブジェクト指向プログラミングの概念に適しています。