0. はじめに
統計プログラミング言語R
で日本地図を作図しようという連載です。
第一弾となる本記事では、R
を使った日本地図の作り方を解説します。
「R
をあまり使ったことがない」という方でも直ぐに取り組めるような記述になっている...はずです。
1. どのパッケージを用いるか
R
では、デフォルトで組み込まれている関数以外に、パッケージを読み込むことで高度な処理を行うことができます。Rで日本地図を描くにはパッケージの活用が必須です。
パッケージとはなんぞや?という読者はリンクをチェック!
https://stats.biopapyrus.jp/r/basic/package.html
http://cse.naro.affrc.go.jp/takezawa/r-tips/r/08.html
本記事では、以下の2つのパッケージを用いた方法を紹介します。
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maps
パッケージを用いる
-
raster
パッケージを用いる
GADMというデータセットと併用することで、高解像度の日本地図を描くことができます。
GADMは容量が極めて思いデータセットなので注意してください
2. 白地図を描く
2.1 mapsパッケージで描く
R
で下記のコードを実行してください。すると、解像度の低い白地図を安直に作ることができます。
library(maps)
map("world", "Japan)
2.2 rasterパッケージで描く
R
で下記のコードを実行してください。すると、解像度の高い白地図を作ることができます。(添付した画像は少々潰れてしまっています)
maps
の場合より作図に時間がかかります。
library(raster)
jpnDat <- getData('GADM', country = 'JPN', level = 0)
plot(jpnDat)