Linuxで使える日本語入力としては「かな漢字」がありますが、予測変換などお世辞にも
優秀であるとは言いがたい… というかマジで使えない
ネットで探しても、古い情報が多く使えないものが多かったので
現在利用できるものを紹介する。
How to user Mozc
環境
- CentOS Linux release 7.5.1804 (Core)
ディレクトリの作成(任意)
どこのディレクトリでも構わないが、ややこしくなるのを避けるため
今回は ~/App/Mozc の中でインストールすることにした。
$ mkdir ~/App
$ cd ~/App/
$ mkdir Mozc
$ cd Mozc/
必要なパッケージをダウンロードする。
Centos用には、Mozcのパッケージは用意されていないようなのでfedora 19 のものを利用した。
(fedora 20 のものでは上手く行かなかった)
$ wget ftp://ftp.pbone.net/mirror/archive.fedoraproject.org/fedora/linux/releases/19/Everything/x86_64/os/Packages/i/ibus-mozc-1.10.1390.102-1.fc19.x86_64.rpm
$ wget ftp://ftp.pbone.net/mirror/archive.fedoraproject.org/fedora/linux/releases/19/Everything/x86_64/os/Packages/m/mozc-1.10.1390.102-1.fc19.x86_64.rpm
$ wget ftp://ftp.pbone.net/mirror/archive.fedoraproject.org/fedora/linux/releases/19/Everything/x86_64/os/Packages/p/protobuf-2.5.0-4.fc19.x86_64.rpm
$ wget ftp://ftp.pbone.net/mirror/archive.fedoraproject.org/fedora/linux/releases/19/Everything/x86_64/os/Packages/z/zinnia-0.06-16.fc19.x86_64.rpm
$ wget ftp://ftp.pbone.net/mirror/archive.fedoraproject.org/fedora/linux/releases/19/Everything/x86_64/os/Packages/z/zinnia-tomoe-0.06-16.fc19.x86_64.rpm
2019/02/25現在、すべてのリンクが生きていることを確認した。
yumでインストールする
ここからの作業はすべて依存関係があり、順序を守らないと上手く行かないので注意。
インストールの順序
- protobuf
- zinnia
- zinnia-tomoe
- mozc
- ibus-mozu
の順番でインストールしなければならない。すなわち、
$ sudo yum localinstall -y protobuf-2.5.0-4.fc19.x86_64.rpm
$ sudo yum localinstall -y zinnia-0.06-16.fc19.x86_64.rpm
$ sudo yum localinstall -y zinnia-tomoe-0.06-16.fc19.x86_64.rpm
$ sudo yum localinstall -y mozc-1.10.1390.102-1.fc19.x86_64.rpm
$ sudo yum localinstall -y ibus-mozc-1.10.1390.102-1.fc19.x86_64.rpm
と、順番に行う必要がある。
インストールが終わったら
必要に応じて再起動をすることで、Mozcが追加できるようになっている。
デバッグ(おかしいな?と思ったら)
yum update
できない
fedora 19のzinniaをインストールすると、epelにもより新しいzinniaあるんだけど!!って言って
アップデートさせてくれないことがある。
このためyumをアップデートする際は--skip-broken
オプションをつける必要がある。
$ yum update --skip-broken
再起動後英語しか入力できなくなる
自分の環境では毎回これが発生していて、
設定の言語からMozcを一旦消去→もう一回追加すると治る
FYI: Mozcとは
Mozcとは、Google 日本語入力のオープンソース版である。これは2010年5月11日にGoogle日本語入力をGoogle Chrome OSに移植するために必要な部分をオープンソースしたものである。
オープンソース版のMozcとGoogle 日本語入力との大きな違いは、Mozcは日本語変換エンジンでありこれを用いて日本語入力を行うにはibus、uim、Fcitxのようなインプットメソッドを別途インストールする必要がある点である。またGoogle 日本語入力の売りであるインターネット上の語句を収集して生成される変換辞書を使わず、代わりにMozcプロジェクトが作成した変換辞書を使う点も異なる。変換辞書などを含めた完全にオープンソース化に対応しないのは、インターネットから収集してきたデータが変換辞書として使われている関係上、SEO対策に悪用されないようにするためであるという。(wikipedia)cとは、Google 日本語入力のオープンソース版である。これは2010年5月11日にGoogle日本語入力をGoogle Chrome OSに移植するために必要な部分をオープンソースしたものである。 (Wikipediaより)
終わりに
Ubuntuはなんかapt-get mozc
とかでインストールできるらしいんで帰ってどうぞ。