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子ディレクトリの中も含め、あるパターンに一致するファイルのみコピー(rsync)する

Last updated at Posted at 2018-12-03

ハードディスクにある特定のファイルのみ(様々なディレクトリに分散している)を
別のディレクトリに移したいということがあり、
以外に苦戦したのでここに方法を記載する。

rsync

単純にファイルのコピーだけならscpでもいいが、ファイルの所有者やタイムスタンプなども保持したまま
コピーするなら、rsyncを使う。

excludeオプション

Usage : exclude="PATTERN"

そのパターンにマッチするファイル、ディレクトリを除外する。
(*,??)などのワイルドカード指定も可。

example
rsync -avPh --exclude="*.mp3" dir1/ dir2/

これで、dir1/の中にある.mp3ファイル以外のファイルがコピー(同期)される。

includeオプション

Usage : include="PATTERN"

そのパターンにマッチするファイル、ディレクトリを除外させない
*,??などのワイルドカード指定も可。

しかし、

example
rsync -avPh --include="*.mp3" dir1/ dir2/

とすると、dir1/の中にある.mp3ファイルのみがコピーされるのではなく、
dir1/のなかのファイルが全てコピーされてしまう。
さらに直下のディレクトリのみしか判定しなかったりと、思ったとおりに動かない。

includeexcludeと併用する

はじめに正解を書くと、

example
rsync -avPh --include="/*" --include="*.mp3" --exclude="*" dir1/ dir2/

となる。

一つずつオプションの解説をする。

  • --include="/*"

    • 現ディレクトリだけでなく、子ディレクトリ(それより深いディレクトリも含め)対象とする
  • --include="*.mp3"

    • コピーしたいファイルのパターンを指定。(今回はmp3
  • --exclude="*"

    • includeしているもの以外を除外する

また、--include="*.mp3 --include="*.wav" などとすることで複数のパターンでも指定できる。

FYI include,excludeには順序がある。

example(wrong)
rsync -avPh --exclude="*" --include="/*" --include="*.mp3" dir1/ dir2/

とすると、何もコピーされない。

これは、include,excludeには先頭から順に適用されるという特性があるためである。
--include="/*"は、除外させないというオプションであり、上の例だと、

1. exclude="*"で全てを除外
2. includeしたいけどなにもない
3. 以下同様

という処理になっている。

正解の例だと
rsync -avPh --include="/*" --include="*.mp3" --exclude="*" dir1/ dir2/)、

  1. include="/*"で子ディレクトリ以下も対象にし、
  2. include="*.mp3"で.mp3ファイルは除外されないようにしてから、
  3. exclude="*"で除外されないようにしたファイル以外を除外している

という処理のため、うまくいく。

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