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【LINEに食材の写真送ったらAIがレシピ考えてくれる】とかいう一人開発のMVP、気づいたら本番構成になってて涙出た【Cooksnap】

Last updated at Posted at 2025-05-26

こんにちは、普段はクラウドインフラやSREの仕事をしてる者です。

今回は、LINEで食材の画像を送るとレシピを提案してくれるAIボット をMVPで作ったつもりが、
なぜか気づいたら、AWS SAMだの環境分離だのSSMパラメータ管理だの、本番顔負けのインフラ構成になっていた。
そんなCooksnap(クックスナップ)というプロダクトの話をします。

LINEで野菜を送るとAIが晩飯を教えてくれる。それだけ。

  • 食材の画像をLINEで送る
  • Claudeが画像から食材を判別してレシピを生成
  • SNSでシェアも可能、紹介コードで友達招待もOK

こんなことができます。

想定ユーザーは「冷蔵庫にある食材で何作ればいいかわからん…」って40代後半から上の人。
なので考えささないUI を目指しました。

作成意欲の源は、嫁が料理をしてくれないからです。。。

作っただけのつもりが、AWS SAMでIaCまでやってた

architecture.png

ぼくの中ではこうだったんですよ。

最初は「Lambda一個でいいでしょ」と思ってました。

…だったはずが、気づいたらこう↓


* AWS SAM でIaC(環境分離済み)
* AWS SAM + Lambda + API Gateway
* DynamoDB(GSIあり)+ S3
* SSM Parameter StoreでSecrets管理
* Claude API(レシピ生成)

万が一、ユーザー反応を多く得られた場合を期待して、スケールアップが容易にできることを念頭に考えました。
これは、現場で見た数々のカオスから得た学びです。

「やってみた」感あるけど、わりと本気

Claude使った食材識別とか、それっぽくプロンプト設計したけど、
まあ正直、「家庭料理の中の家庭料理」みたいなレシピしか出てこない。
微調整などは、現在考慮していない。

でも設計は気合い入れた。

  • リッチメニュー作った(LINE UXの山場)
  • 紹介コード機能つけた
  • レシピのSNSシェアもできる(広告をユーザーにやってもらうスタイル)

本当は書かなくてもいいけど、書くのがQiitaっぽい学び

ここが反省点

項目 内容
GitHub Actions未導入 MVPではまったく必要ないが、スケールアップするなら必要。
Claudeの認識精度に波がある 本番画像だと失敗もある。誰かが使ってくれるなら検討。
LINEのUXは地味に難しい 「迷わず使える」を設計するのに時間がかかる。
バックエンドは知ったかだった 分かったつもりでも、ゼロから作るのは時間がかかった。AI使っても

MVPだけどSRE目線でやったこと

項目 具体内容
環境分離 SSM, DynamoDB, Lambdaをdev/prodで切替
Secrets管理 SSM Parameter Storeでハードコード撲滅
IAM制御 Lambdaには最小権限ロールのみ付与
コスト管理 無料枠の使用量を記録、料金通知をCloudWatchで試験中

宣伝タイム:LINEで使えます

もういいから使ってくれ!これが言いたかった!
そしてお母さん、お父さんに教えて!
ターゲットはAI を使いこなすQiitaユーザーではない!

以下のリンクから友達追加すれば、実家の冷蔵庫ライフがAIに救われる。かもしれない。

📲 Cooksnap LINE公式
🔗 友達紹介コード:NL9Y7E

次回予告(誰かが使ってくれたら)

  • Terraform化し、Webアプリ版
  • マネタイズ構想(広告か、プレミアムレシピ)
  • GPT-4にするかClaude続けるか、レシピの精度の向上

最後に

MVPって本来はもっと雑でも良いはずなんですが、
「せっかくだし、今後ポートフォリオにもなるように」と思った瞬間、設計が真面目になってしまいました。

でも結果として、一人開発でも「再利用できるServerless基盤」として仕上がったと思います。

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