はじめに
一緒に働いている方から「VSCode の dev-container を使えば、ローカル環境を汚さずに特定の開発環境だけ作れるよ」と聞いたので、実際に環境構築を行なった手順をまとめました。
今回は、Node.js をベースに React + TypeScript の開発環境を構築しました。
事前準備
dev-container は docker 用いて使用する必要があるため、docker のインストールを行なっておいてください。(今回は割愛します。)
手順 1: プロジェクトの作成
まず、Vite を使って新しい React プロジェクトを作成します。
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Vite のプロジェクト作成
npm create vite@latest my-react-app -- --template react
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my-react-app
はプロジェクト名です。
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※ TypeScript を使いたい場合
TypeScript を使用する場合は、テンプレートを react-ts
に変更します。
npm create vite@latest my-react-app -- --template react-ts
手順 2: プロジェクトのセットアップ
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プロジェクトフォルダに移動
cd my-react-app
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依存関係のインストール
npm install
手順 3: dev-container のセットアップ
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VSCode を開く
VSCode を開きます。
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Dev Containers: Add Development Container Configuration Files
を選択コマンドパレットに
dev container
と入力し、Dev Containers: Add Development Container Configuration Files
を選択します。 -
Node.js & TypeScript 環境を選択
- ポップアップメニューで
Node.js & TypeScript
を選択します。
- ポップアップメニューで
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devcontainer.json
を確認・編集自動生成された
devcontainer.json
ファイルが生成されるので、必要であれば、以下のように編集します。{ "name": "Node.js & TypeScript", "image": "mcr.microsoft.com/devcontainers/typescript-node:1-22-bookworm", "extensions": [ "dbaeumer.vscode-eslint", // ESLint "esbenp.prettier-vscode", // Prettier - コード整形 "dsznajder.es7-react-js-snippets" // React用スニペット ], "postCreateCommand": "npm install", "forwardPorts": [5173] }
- extensions: 開発に便利な拡張機能を指定します。今回は、ESLint, Prettier, React スニペットをリストに追加しました。
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forwardPorts: デフォルトポートとして
5173
を指定。 -
postCreateCommand: コンテナ起動後に
npm install
を自動実行し、依存パッケージをインストールするようにコマンドを指定しておきます。
手順 4: dev-container の起動
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dev-container を起動
- VSCode の左下の dev-container アイコンをクリックし、
Reopen in Container
を選択します。これでプロジェクトが Dev Container 内で開かれ、環境構築は完了です。
- VSCode の左下の dev-container アイコンをクリックし、
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開発サーバーの起動
Dev Container 内で以下のコマンドを実行し、開発サーバーを起動します。
npm run dev
- 開発サーバーが起動し、ブラウザで
http://localhost:5173
にアクセスするとアプリが表示されます。
- 開発サーバーが起動し、ブラウザで