はじめに
Cloud Quest をご存じでしょうか。
Cloud Quest は実用的な AWS スキルを身につけるための 3D ロールプレイングゲームで、「AWS Skill Builder」という AWS をオンラインで学習できるコンテンツ群の 1 つです。
AWS が提供するの唯一のゲームコンテンツということで、今回はこの Cloud Quest (クラウドプラクティショナーレベル)の概要や実際にプレイした所感についてまとめてみました。
Cloud Quest 概要
上述の通り Cloud Quest はゲームをプレイしながら AWS を学習することができるコンテンツです。
自身のアバターを作成してバーチャル都市を巡りながら、市民が抱える AWS に関する困りごとをどんどん解決していくといったストーリーです。
市民の困りごと(AWS 関連の課題)は毎回以下のステップで解決していきます。
ステップ | 説明 | |
---|---|---|
1 | 学習 | 課題解決で使用する AWS サービスの概要を学習する。 |
2 | 計画 | 課題の全体像を把握。解決方法を学ぶ。 |
3 | 実践 | ハンズオン環境が提供され、示されたステップどおりに実際に構築を進め課題を解決する。 |
4 | DIY | "実践” で構築したものをさらに改修する。手順の明示はなくすでに学習した内容とヒントを頼りに達成していく。 |
また、この Cloud Quest は難易度設定が存在します。
下記記載の通り、様々なロール(コースのようなもの)を選択してプレイできます。
ロール | 備考 |
---|---|
クラウドプラクティショナー | 無償 |
生成 AI | 有償サブスクリプション |
ソリューションアーキテクト | 有償サブスクリプション |
サーバーレスデベロッパー | 有償サブスクリプション |
機械学習 | 有償サブスクリプション |
セキュリティ | 有償サブスクリプション |
データ分析 | 有償サブスクリプション |
ネットワーク | 有償サブスクリプション |
現時点(2024.08)ではクラウドプラクティショナーのみ無料でプレイ可能です
今回は無料でプレイ可能な「クラウドプラクティショナー」ロールをプレイしました。
事前準備
Cloud Quest をプレイするためには、AWS が提供するトレーニング全般にアクセスするための個人プロファイル「AWS Builder ID」を作成しておく必要があります。
APN(AWS Partner Central)アカウントをお持ちの方は、「AWS Builder ID」ではなく APN アカウントにサインインすることでもプレイ可能です。
今回は「AWS Builder ID」の作成手順を下記に示します。
「AWS Builder ID」は無料で作成可能です
ハンズオン環境は Cloud Quest 上で提供されるため、AWS アカウント準備しておく必要はありません
下記 URL の [アカウント作成] より「AWS Builder ID」を作成可能です。
https://www.aws.training/
表示される画面に従ってメールアドレスや名前、サインインパスワードを設定しアカウントを作成します。
ちなみにこの「AWS Builder ID」は AWS 認定試験の登録などにも利用するため、メールアドレスやパスワードは控えておきましょう。
Cloud Quest 開始方法
下記 URL より AWS Skill Builder サイトにアクセスし、画面右上にて言語を [日本語] へと変更しておきます。
https://explore.skillbuilder.aws/learn
多数のトレーニングが表示されるため、「CloudQuest」でフィルタリングし日本語版の「AWS Cloud Quest: CloudPractitioner (Japanese)」を探します。
他言語のコースを選択しないよう注意です
コース選択後、登録を押下しサインインを求められた場合は登録済の「AWS Builder ID」でサインインします。
正常に登録を完了し、表示される画面に従って操作を進めると、下記利用開始画面に遷移します。
デフォルトでは言語設定が英語になっているようです
画面右上 歯車マークより言語を日本語へ適宜設定しなおしてください
画面中央の [ゲーム開始] よりプレイを開始できます。
なお、ゲームの進捗は自動保存されるため任意のタイミングで再開することもできます。
プレイ所感
【想像以上にしっかり"ゲーム"】
- アバターを WASD で操作(+ shift でスケボー?に乗る)でき、よくある PC ゲームの感覚
- バーチャル都市が広くつい散歩したくなる
- ストーリーが進むにつれていけなかった場所にいけたり、ペットを飼えるようになったりとやりこみ要素がある
- バーチャル都市を散策していると突然襲われ、AWS クイズを突き付けられる
【難易度はそこそこ】
- 市民の抱える課題のレベル感は「S3 で静的 Web サイトを構築したい」「2 つの EC2 をマルチリージョンで起動したい」のようなもの。Cloud Quest 上でハンズオン前に AWS サービスの概要については学習できるものの、やはり最低限の知識(S3 はストレージサービスで 静的ウェブサイトのホスティングもできる等)は事前に抑えてから臨む方が良いと感じた
- 事前にインプットした知識を、ハンズオン学習を通してより深く固める プラス α の機会として活用すると良さそう
- 特にステップ "DIY" ではこれまで学習したことを応用的に活かしてソリューションを導き出す必要があるため、ここは考える力が養われる
おわりに
以上、Cloud Quest(クラウドプラクティショナーロール)についてまとめました。
AWS 認定クラウドプラクティショナーの受験を考えていてハンズオンでより知識を定着させたい方、 Cloud Quest は知っているけど何を準備すれがわからない方、そんな方々に当記事が参考になれば嬉しいです。