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Google PixelのLinuxターミナルでGUIのデスクトップ環境を使いたい【Webtop】

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TL; DR

  • PixelのLinuxターミナル上にDockerコンテナでwebtopを起動
  • Android側のブラウザで開ける

Screenshot_20250320-233330.png

はじめに

Pixel上でLinuxターミナルが利用可能になりました。今後他のAndroidにも順次展開されるようです。

Qiita上でも「○○を動かしてみた」という記事が複数投稿されています。先駆者に感謝。

ところで、Linuxターミナルのアプリは現時点ではCLIしか用意されていません。そこで本記事では、GUIのデスクトップ環境を使う方法を紹介します。

バージョン

  • Android 15
  • Pixel 9

構成

今回はデスクトップ環境としてWebtopのDockerコンテナを使用します。

Webtopはブラウザ経由でアクセスして使用するデスクトップ環境です。Linux端末のアプリにCLIしかなくても、Android側のブラウザであればGUIが使えるという算段です。

構成は以下の通りです。
デスクトップでアクセスしているのはLinux端末が動いているVMそのものではなくコンテナです。

image.png

環境構築

では、実際にデスクトップ環境を動かしてみましょう。

Androidの開発者向けオプションを有効化する

Linuxターミナルはまだ安定版ではなく、開発者向けにのみ提供されています。使うために開発者向けオプションを有効化します。

Linuxターミナルをインストール

続いて、Linuxターミナルのアプリをインストールします。

ターミナルを開くとこんな感じです。OSはDebian, CPUはARMです。

image.png

Dockerのインストール

まずはいつものアップデートから。sudoのパスワードは不要でした。

sudo apt update
sudo apt upgrade

続いて、Dockerをインストールします。

必須ではありませんが、ユーザーをDockerグループに加えておきます。

sudo usermod -aG docker $USER && newgrp docker

Webtopコンテナの起動

Webtopコンテナを起動します。公式サイトのコマンドをそのまま使用できました。

docker run -d \
  --name=webtop \
  -e PUID=1000 \
  -e PGID=1000 \
  -e TZ=Europe/London \
  -p 3000:3000 \
  -v /path/to/data:/config \
  --shm-size="1gb" \
  --restart unless-stopped \
  ghcr.io/linuxserver/webtop

3000 番ポート開放の許可を求める通知が来るので許可します。

image.png

これで、Android側(ホスト側)からコンテナへ接続可能になります。

触ってみる

Chromeで localhost:3000 にアクセスします。いよいよデスクトップ環境とのご対面です。
縦長の画面に合わせたレイアウトになっています。

Screenshot_20250320-233330.png

タップやスワイプでのクリック、ドラッグ操作も問題なく行えます。

Screenshot_20250320-233347.png

キーボード入力も可能です。
左側の白い矢印のタブを開き、キー →一番左のキーボードのアイコンをタップするとスマホのキーボードが立ち上がります。

Screenshot_20250322-101042.png

alpineベースのコンテナなので、 apk add で好きなアプリをインストールできます。

image.png

Screenshot_20250322-101434.png

おわりに

以上、Linuxターミナル+Webtopで、Pixel上でLinuxのデスクトップ環境を使う方法の紹介でした。Linuxターミナルにはさらに活用できそうなポテンシャルを感じているので、皆さんも遊んでみてはいかがでしょうか?

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