はじめに
先日、『SAP on AWS - Specialty』を取得し、もし『2023 APN ALL AWS Certifications Engineers』を継続して表彰してくれるのであれば、該当資格を得ました。
来年後半(2023下期)にかけて、期限が切れる物が沢山ありますので、『どんな勉強したっけかな?』という事を自分自身で振り返りつつ、期限延長に備えようと思います。
きっかけ(なぜ全資格取得を志したか)
エンジニア歴20年を越えてるシニアエンジニアですが、自分のスキル分布としてはインフラ寄りというより、高級言語(javaなど)開発エンジニアの比重の方が高めです。フルスタックエンジニアという言葉が世に出始める前から開発現場においてインフラ・ネットワークの面倒もみてたので、実はフルスタックエンジニアと名乗っても問題ないのかもしれない。
会社の中でバラバラに活動してAWS認定を取得したり、対応案件の中でAWSを利用していても、上手く情報共有されていなかったり、世間の流れがクラウド基盤にも対応しつつある中、上手く対応していけてない、AWSパートナー制度があっても上手く使えてない、など、会社の取り組みとしてテコ入れがしたかった。
「AWSへの取り組みを推進する為の発言権&経営層への影響力を持ちたかった」というのが、大きなキッカケです。
受験履歴
この記事を書こうと思ってデジタルバッジ確認したら、『SAP on AWS』のデジタルバッジが反映されてなかったので、問い合わせしてみてる所です。
→(2022/11/21解決:下記の別投稿)
2020年下期に1月1つ位のペース取得してたので、2023年に軒並み有効期限が切れてしまいます。
2024年の『APN ALL AWS Certifications Engineers』は、また頑張らないといけないですね。(その為の振り返り)
各試験の難易度
あくまで私個人のスキル保有状況からみた難易度です。業務経歴やスキルによって感じる難易度は異なります。
順位 | 試験名 |
---|---|
1 | AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP) |
2 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional (DOP) |
3 | AWS Certified: SAP on AWS - Specialty (PAS) |
4 | AWS Certified Machine Learning - Specialty (MLS) |
5 | AWS Certified Data Analytics - Specialty (DAS) |
6 | AWS Certified Database - Specialty (DBS) |
7 | AWS Certified Advanced Networking - Specialty (ANS) |
8 | AWS Certified Security - Specialty (SCS) |
9 | AWS Certified Alexa Skill Builder - Specialty (Retired) (AXS) |
10 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate (SOA) |
11 | AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA) |
12 | AWS Certified Developer - Associate (DVA) |
13 | AWS Certified Cloud Practitioner (CLF) |
ワンポイント:コメント(主観)
難易度:1位:AWS Certified Solutions Architect - Professional (SAP)
言わずと知れたSAP(今じゃ、『SAP on AWS』と紛らわしいですね)、この認定を乗り越えたか否か?は、1つの指標となりえます。
問われる『試験範囲の広さ』と『知識の深さ』は、AWS認定随一。この認定を取れる知識量であれば、他のSpecialty認定を取得していけると言えます。(分野に特化した学習時間を取れれば)
難易度:2位:AWS Certified DevOps Engineer - Professional (DOP)
AWS Codeシリーズ(AWS CodePipeline、AWS CodeCommit、AWS CodeDeploy )、ECS、Beanstalkに関する問題が『これでもか!』って位、出題された印象があります。
システム開発の経験で、CI/CDツールや運用に思いを馳せた事がある人はイメージがし易い。
難易度:3位:AWS Certified: SAP on AWS - Specialty (PAS)
試験リリース直後という事で情報が少なく、『対策がしにくかった。』という1点のみで、ランキング上位としました。
更新する頃には、ある程度情報が広まってランキングを下げるかもしれません。
別記事に、SAP on AWS -Specialtyの、自分の勉強方法も、まとめました。良ければ、こちらも参考にしてください。
難易度:4位:AWS Certified Machine Learning - Specialty (MLS)
AWSの知識というより、高等数学(統計学?)や機械学習の基礎を問われた記憶があります。試験を受ける順番もあると思いますが、SAP(プロの方)を取得した方であれば機械学習に特化した学習と、AWSに、『どう落とし込むか?(落とし込めるか?)』が重要な観点だったと記憶しています。
難易度:5位:AWS Certified Data Analytics - Specialty (DAS)
大容量分析基盤というところで比較的メジャー?なサービスについての設問が多く問われる内容自体が難しいという印象はありませんでした。どちらかというと翻訳日本語英語が微妙だったり状況設定説明が分かりにくく回答に迷う問題があった印象があります。(期限更新受験の時はブラッシュアップされてるかもしれないですね。)
難易度:6位:AWS Certified Database - Specialty (DBS)
『どんな技法でデータベースをAWSへ移行したら良いか?』という所と、運用(バックアップ&リストア)、サービス特徴を問う問題だった印象があります。
実務で色んなDB(Oracle,PostgreSQL,MySql,DB2など)を触ったことがあったので、個人的にはイメージはつきやすかったです。
難易度:7位:AWS Certified Advanced Networking - Specialty (ANS)
AWSに無関係な所で、基礎的なTCP/IPネットワークの考え方と、AWS Direct Connectを使ったネットワーク構築技法が集中的に問われた印象があります。
難易度:8位:AWS Certified Security - Specialty (SCS)
受験しようとしてるタイミングで、日本語対策本が発売されて非常に助かった記憶があります。
SAP(プロの方)を取得した方であれば、この対策本と併せて、比較的短時間で取得出来る気がします。
難易度:9位:AWS Certified Alexa Skill Builder - Specialty (Retired) (AXS)
既に取得することが出来なくなってしまった幻の認定資格ですね。
金を産まない(産みにくい)サービスだったようで、何らか縮小していくのでしょうか、、、
取得には、一度はハンズオンでAlexaスキルを作ってデプロイする所くらいまではやった方が良いとコメントしておきますが、もう、受験のしようがないので。。。
難易度:10位:AWS Certified SysOps Administrator - Associate (SOA)
Associateレベルの認定の中でも、比較的、細かいところ(パラメータの詳細や設定方法)について設問がされていた記憶があります。
実際に、AWSを触ったことがなく座学では厳しい認定という気がするので、Associateレベルの中では上位にランクさせました。
難易度:11位:AWS Certified Solutions Architect - Associate (SAA)
中級者としての1つの区切りですね。満遍なくAWSの主要サービスを抑え基本的な用語、構築技法など問われた印象。AWS初学者にとって最初のハードルとなる認定資格です。
難易度:12位:AWS Certified Developer - Associate (DVA)
API Gateway と Lambdaでアプリ開発をしたことがあれば、比較、苦も無く取得できる認定ということでAssociateレベルの中では最下位にランクしました。(完全に私のスキル依存と主観です)
難易度:13位:AWS Certified Cloud Practitioner (CLF)
入門編ということで最下位にランクです。AWSの世界において基本的なことが問われますので、上位資格を目指す人にとっては登竜門となる認定です。
有効期限の更新受験に使うであろう教材
私が認定制覇してから、日本語の対策本や情報が更に拡充された資格もあるので、当時、利用した物を含めて紹介します。
Udemy:色んな人が進めてますが、手っ取りばやく『問題集で演習問題をバリバリ解きたい』という人にはオススメ。但し、回答誤りや雑な問題集も多いのでレビューコメントや評価☆を見て、アタリ・ハズレを取捨選択する必要があります。
whizlabs:海外問題集ですが、比較的、アタリが多いという印象です。英文出題をブラウザ翻訳にかけて学習することになるので注意が必要ですが、本試験のなんちゃって翻訳対策で耐性をつけるという意味でも愛用しています。
AWS問題集で学習しよう:丸暗記はオススメ出来ませんが『何を問われて、こんな理由で、正答はコレ』というのを意識して解く分には良い問題集です。
公式模試が無料になってたので、期限更新の受験前には受けようと思います。
SAP on AWS では、結構、有用でした。(SAP on AWS以前の受験の時は、回答が分からない、且つ、有料受験だったので、一応、模擬試験を受けてましたが気休め?模擬試験より本試験がムズかしい事が多々ある。そもそも正答不明で%結果だけなので改善、弱点集中学習に向かない。等々ありましたが、大分、改善されましたね。)
あとがき
全認定取得してAWSから表彰を貰って社内的な影響力を得たり、広報(掴みトークで印象を与えるネタになる)などデメリットはなかったので取得して良かったと思います。
2023年下期に各認定の更新ラッシュが待ってるので、次は受験記として、もう少し、キチンとまとめていきたいと思います。
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