はじめに
こんにちは!SIerに入社して1年目の新人エンジニアです。日々の業務で先輩たちが当たり前のように使っている用語で「えっ、それって何?」と思ったものを調べて、自分なりにまとめていきます。
今回は「ホスティング」について。
目次
「ホスティング」って何?
最初は「レンタルサーバーのことでしょ?」くらいの認識だったのですが、調べてみるともう少し広い概念でした。ホスティングとは、アプリケーションやウェブサイトをインターネット上で利用可能にするためのインフラストラクチャをサービスとして提供することなんです。
インフラストラクチャって何?と思いましたが、要は物理的なサーバー、ネットワーク機器、ストレージなどの設備のことです。つまり、自分でサーバーを買って設置・管理する代わりに、それを代行してくれるサービスというわけです。
ホスティングとハウジングの違い
- ホスティング:サーバー自体も提供してくれて、管理も基本的にサービス提供者が行う
- ハウジング(コロケーションとも言う):自社所有のサーバーを置く場所(データセンターの一角など)を提供してくれるだけで、サーバー管理は自分たちでやる必要がある
簡単に言うと、ホスティングは「マンションの賃貸」、ハウジングは「土地だけ借りて自分で家を建てる」みたいな違いだと理解しました!
なぜホスティングサービスが生まれたの?
プロジェクトの歴史を調べていたら「昔はオンプレだった」という記述があったので、なぜホスティングサービスが生まれたのか気になりました。
1990年代後半までは、自社にサーバーを置いて担当者が保守管理を行う「オンプレミス」での運用が一般的だったそうです。でも、これには大きな課題がありました:
- サーバーなどの設備投資が必要(初期費用が高い!)
- 専門知識を持った担当者の確保が必要(人件費もかかる!)
- 24時間365日の監視体制が必要(大変!)
これらの課題を解決するために、ホスティングサービスが誕生したんですね。
ホスティングサービスの種類
調べてみると、ホスティングには主に3つの種類があることが分かりました。
共有ホスティング
- 最も経済的な選択肢(安い!)
- サーバーリソース(CPU、メモリ、ストレージ)を他のユーザーと共有する
- 小規模なウェブサイトやブログに適している
- ただし、他のユーザーの影響を受けやすい(共有している他のユーザーが大量アクセスを集めると自分のサイトも遅くなる)
専用ホスティング
- 物理サーバー全体を1つのクライアントが専有(贅沢!)
- 共有ホスティングと比較してパフォーマンスが安定している
- カスタマイズの自由度が高い(OSやミドルウェアを好きに選べる)
- 大規模なウェブサイトやエンタープライズアプリケーションに適している
- ただし、コストは比較的高額
VPS(Virtual Private Server)
- 共有ホスティングと専用ホスティングの中間的な選択肢
- 仮想化技術により、1台の物理サーバーを複数の独立した環境に分割
- 各環境は専用のOSとリソースを持つ
- リソースは保証されている(他のユーザーの影響を受けにくい)
クラウドコンピューティングの誕生
ただ、従来のホスティングサービスにも課題があったようです:
- リソースの追加や削減に時間がかかる(急なアクセス増に対応できない!)
- 実際の使用量に関係なく固定料金を支払う必要がある(もったいない!)
そこで、2006年にAmazonがAWS(Amazon Web Services)を立ち上げ、「クラウドコンピューティング」という新しい形のホスティングサービスを誕生させました。
クラウドの特徴は:
- 必要な時に必要なだけリソースを利用できる(急なアクセス増にも対応可能!)
- 使用量に応じた料金体系(使った分だけ支払い!)
- オンデマンドでリソースをスケールアップ・ダウンできる
まとめ
「ホスティング」という言葉、調べてみると単なるサーバーレンタルではなく、インターネットサービスの根幹を支える重要な概念だと分かりました。しかも、共有・専用・VPSなど種類もあって、さらにクラウドコンピューティングへと進化しているんですね!
参考資料