#0. はじめに
今回はパッケージというものについて扱います。
必要に応じてパッケージをインストールし、利用することでたくさんの便利な機能を用いることができます。
あまり難しいことではないので、気楽にいきましょう。
【前回の記事はこちら】
##0-1. この記事の達成目標
- パッケージがインストールできる。
- パッケージ内の関数を実行できる。
##0-2. 初めて登場する関数
inststall.packages("パッケージ名")
- パッケージをインストールします。
library("パッケージ名")
- パッケージを読み込みます。
ggplot()
- 詳細はいずれ扱います。図表を描く関数です。
#1. パッケージとは?
パッケージを簡単に説明すると「Rにデフォルトで入っている関数以外の関数集」です。
Rで実際に実験のデータを統計処理するようになると、デフォルト関数だけではできないことが多数出てきます。例えばやや複雑な図表の作製や、多重比較検定でのアルファベット振りなど…です。
そうした処理を可能にする関数がいくつかまとまって、パッケージという形でインターネット上に多数存在しています。
図表の作製にはggplot2
パッケージや多重比較の際にはmultcomp
パッケージなどがしばしば登場します。
自分のやりたい処理に応じて、必要なパッケージをインストールすることで、デフォルト以外の関数を用いることができます。
#2. インストールの仕方
パッケージのインストールの仕方にはいくつか方法がありますが、ここでコードinststall.packages()
を使う方法を紹介します。
使い方は簡単で、引数にパッケージ名をダブルクォーテーション""
で括って指定するだけです。
ためしに、ggplot2
パッケージをインストールしてみましょう。
何も問題なければ、文字がバババッと出てきて、最後に「The downloaded XXXXX packages are in XXXXX」というメッセージが表示され、インストールが無事終了します。
> install.packages("ggplot2")
####
いっぱいメッセージが出てきます
####
The downloaded XXXXX packages are in XXXXX
もし、エラーメッセージ等が出てきてインストールがうまくいかない場合は、以下の記事様がお詳しいのでご覧ください。
#3.パッケージ内の関数の使い方
では、パッケージ内の関数を試しに使っていきましょう。
今回はggplot2
パッケージのggplot()
関数を例にします。
ggplot2
の使い方や詳細は、またいずれまとめたいと思いますが、今回はRにデフォルトで入っているデータフレームiris
のデータをggplot()
でカラフルな散布図にしたいと思います。
コードの細かい内容は気にせず、とりあえず真似してみてください。
パッケージ内の関数を使うためには前項のinstall.packages()
に加えて、読み込みlibrary()
が必要です。library()
の引数にパッケージ名をダブルクォーテーション""
で括って指定します。
install.packages()
は最初に1回だけすればよいのですが、読み込みのlibrary()
はRを終了するとリセットされてしまうので、再度の実行が必要になります。
> #library()をしないで実行するとエラー
> ggplot(iris, aes(x = Sepal.Length, y = Petal.Length, color = Species))+geom_point()
Error in ggplot(iris, aes(x = Sepal.Length, y = Petal.Length, color = Species)) :
could not find function "ggplot"
> #library()をしてから実行
> library("ggplot2")
> ggplot(iris, aes(x = Sepal.Length, y = Petal.Length, color = Species))+geom_point()
右下の画面に散布図が表示されたらOKです。