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JavaScript の console.log()

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JavaScript の console.log() で開発者ツールの Console に JavaScript オブジェクトや html 要素 (DOM) を出力すると、JavaScript のコード上で console.log(x) とした時点での内容ではなくて、ブラウザの開発者ツールの Console タブを開いた時点での内容が表示されるという話を書きます。

image.jpg

上の画像の JavaScript のコードの (1) を見てください。obj = { prop: 123 } という JavaScript オブジェクトを作成してから即 console.log(obj) とし、その後で prop の値を 456 に書き換えています。しかしながら、コンソールを開いて見ると prop が書き換えられた後の 456 という結果が表示されています。

上の画像の JavaScript のコードの (1) を見てください。obj = { prop: 123 } という JavaScript オブジェクトを作成してから即 console.log(obj) とし、その後で prop の値を 456 に書き換えています。しかしながら、コンソールを開いて見ると prop が書き換えられた後の 456 という結果が表示されています。

これは、MDN のドキュメント console.log() に書いてあるように、"Chrome や Firefox の比較的新しいバージョンを使っているなら注意が必要です。これらのブラウザーで記録されるのはオブジェクトへの参照です。そのため、 console.log() を呼び出した時点でのオブジェクトの「値」が表示されるのではなく、内容を見るために開いた時点での値が表示されます" ということによります。

コード上で console.log() とした時点での JavaScript オブジェクトのログを取りたい場合は、MDN のドキュメントに書いてあるように "console.log(obj) を使わず、 console.log(JSON.parse(JSON.stringify(obj))) を使用してください" とするのが良さそうです。それが上の画像の JavaScript のコード (2) です。

Console を開いた時点での内容が表示されるというのは、JavaScript オブジェクトだけでなく、 html 要素 (DOM) を JavaScript で書き換えても同じことが起こります。

上の画像の (4) を見てください。JavaScript で html の p 要素を生成して id と textContent を設定してから即 console.log(p) し、その後で id と textContent を書き換えています。しかし、Console には書き換えた後の結果が表示されています。

コード上で console.log() とした時点での p 要素のログを取りたい場合は、p.outerHTML を出力するのが良さそうです。それが上の画像の (5) です。

JavaScript はブラウザ依存ですが、Windows 10 PC の Edge 126.0.2592.102, Chrome 126.0.6478.127, Firefox 128.0, Opera 112.0.5197.24 で試して同じ結果となることは確認しました。

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