はじめに
この記事は東京高専プロコンゼミ① Advent Calendar 2021の18日目の記事です.
きっかけ
なにもしてないのにぱそこんがこわれた
どうやらSSDを認識していないらしく,WindowsやLinuxの再インストールもできない状況.
学校のプログラミングの課題をiPadでやろうと試みるお話です.
家に帰ればデスクトップPCがあるので,とりあえずCを書いて実行できればOKといった感じです.
実行環境
- iPad(第8世代)Wi-Fiモデル
- iPad OS 15.1
- iSH バージョン1.2.2
Bluetooth接続の外付けキーボードがあるとすごく便利です.
iPadでLinuxを使う
iSHというアプリをAppStoreでインストールします.Alpine Linuxのエミュレータらしい.
ちなみにiPhoneでも使えるようですが,持っていないので試していません.
C言語を書く
各種パッケージのインストール
「apk」というパッケージマネージャを使用してGCCをインストールします.
$ apk add gcc
エディタにはVimを使います.インストールの要領は同じ.
$ apk add vim
CLI版のEmacsも使えるようです.
apkが使えなかった場合
今は使えるみたいですが,使えなかった場合は以下のコマンドでapkをインストールします
$ wget -qO- http://dl-cdn.alpinelinux.org/alpine/v3.12/main/x86/apk-tools-static-2.10.5-r1.apk | tar -xz sbin/apk.static && ./sbin/apk.static add apk-tools && rm sbin/apk.static && rmdir sbin 2> /dev/null
$ touch hello.c
$ vim hello.c
とりあえず「Hello World!」と出力するプログラムを書きます.
hello.c
#include <stdio.h>
int main() {
printf("Hello World!\n");
return 0;
}
コンパイル&実行
$ gcc hello.c
$ ./a.out
こんな感じ.
実際の開発では何かしらの影響が出るかもしれませんが,授業の課題ぐらいならこれでいけます(おそらく).
おまけ
- tmux
- ぱっと試した感じ使えます.使い込んだらまた違うかもしれませんが.
- Git
- 使えます. 「openssh」をインストールすればsshで接続することもできます.
- Python
- 簡単なコードの実行は可能です. ただvenvやpipがやたら重いです.
- Rust
-
公式のインストールコマンドではインストールができません.
cargoやrustcはインストールできますが,コマンドを使うと「Illegal instruction」と言われてコンパイルできません.
ちょっと調べた感じ一筋縄ではいかなそうだったので断念しました. - Ruby
- Rubyのインストールはできますが,実行はやたらと重いです. rbenvは使えないです.
- GUI
- xrdpを使ってLinuxのデスクトップ環境を使用できないかチャレンジ中です.