はじめに

IBM Cloud File Storage for VPCが日本でGAされたことをきっかけに、こちらにオーダーの流れを作成しました。
今回はオーダー後にサーバーからマウントする流れを整理したいと思います。
今回の内容にはIBM Cloudのアカウント（無料利用可能）とVPC環境の準備が前提となっています。

サーバーからのマウントの流れ

file storage for VPCはLinuxOS環境やz/OS環境からマウントすることができます。今回はその中でLinuxOSのCentOSからマウントする流れを整理しています。他のOSからのマウントも大体の流れは同じですので、必要に応じて別のOSも試してみてください。
・RedHat Linux
・CentOS
・Ubuntu
・z/OS

仮想サーバーインスタンス（VSI）の作成

まずはマウントする仮想サーバーをオーダーします。IBM Cloudコンソールのナビゲーション・メニュー→VPCインフラストラクチャー→仮想サーバー・インスタンスをクリックします。そして、右上の作成ボタンをクリックします。

インスタンスが作成されたら、Floating IPを予約します。ナビゲーション・メニュー→VPCインフラストラクチャー→Floating IP（浮動IP）をクリックします。そして予約ボタンをクリックし、必要項目を入力の上、先ほど作成した仮想サーバー・インスタンスを探して設定します。設定が完了したら予約をクリックします。

＊この画面では実際のオーダーインスタンスと画像のインスタンス名が異なっています。

最後に仮想インスタンスに戻ると、Floating IPに新しいIPアドレスが設定されていることがわかります。

ターミナルでの操作

仮想サーバーインスタンスのオーダー、設定が完了したらターミナルを開き、IBM Cloudにログインしてリージョンを東京に合わせます。

その後先ほど作成したインスタンスにSSH keyを使ってアクセスします。

VSIにアクセス

ssh root@<floating IP>

VSIにアクセスしたら、以下のコマンドを入力し必要なツールをインストールします。

ツールインストール

yum install nfs-utils

結果

[root@moon-test-file2 ~]# yum install nfs-utils
Loaded plugins: fastestmirror
Determining fastest mirrors
base                                                                                                                                                                                                                   | 3.6 kB  00:00:00     
extras                                                                                                                                                                                                                 | 2.9 kB  00:00:00     
updates                                                                                                                                                                                                                | 2.9 kB  00:00:00     
updates/7/x86_64/primary_db                                                                                                                                                                                            |  23 MB  00:00:00     
Resolving Dependencies
--> Running transaction check
---> Package nfs-utils.x86_64 1:1.3.0-0.68.el7.2 will be installed
--> Processing Dependency: libtirpc >= 0.2.4-0.7 for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: gssproxy >= 0.7.0-3 for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: rpcbind for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: quota for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: libnfsidmap for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: libevent for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: keyutils for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: libtirpc.so.1()(64bit) for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: libnfsidmap.so.0()(64bit) for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
--> Processing Dependency: libevent-2.0.so.5()(64bit) for package: 1:nfs-utils-1.3.0-0.68.el7.2.x86_64
・
・
・
・
Complete!

ツールのインストールが完了したら、インスタンスディレクトリーを作成します。

ディレクトリー作成

mkdir /mnt/test

次のアクションのため、マウント・パスを確認します。マウント・パスは作成したマウント・ターゲットで確認できます。

その後、リモート・ファイル共有をマウントします。
optionsはsec=sysに置き換え、host:/mount_targetは先ほど取得したマウント・パスに置き換えます。

リモート・ファイル共有のマウント

mount -t nfs4 -o <options> <host:/mount_target> /mnt

作業が終わりましたら、ディスク・ファイル・システムのコマンドを使用して、マウントが成功したことを確認します。

ディスクファイルシステムの確認

df -h

結果

[root@moon-test-file2 ~]# df -h
ファイルシス                サイズ  使用  残り 使用% マウント位置
devtmpfs                      3.9G     0  3.9G    0% /dev
tmpfs                         3.9G     0  3.9G    0% /dev/shm
tmpfs                         3.9G  8.5M  3.9G    1% /run
tmpfs                         3.9G     0  3.9G    0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/vg_virt-lv_root    98G  1.4G   97G    2% /
/dev/vda1                    1014M  191M  824M   19% /boot
tmpfs                         783M     0  783M    0% /run/user/0

最後にマウント・ポイントに移動してテスト・ファイルを作成し、すべてのファイルをリストして、共有が読み取り/書き込みとしてマウントされていることを確認します。

最終確認

touch /mnt/test/test.txt
ls -al /mnt/test

結果

$ touch /mnt/test/test.txt
ls -al /mnt/test
total 12
drwxr-xr-x   2 nobody nobody 4096 Apr 8 15:52 .
dr-xr-xr-x. 22 root   root   4096 Apr 8 14:30 ..
-rw-r--r--   1 nobody nobody    0 Apr 8 15:52 test.txt

参考

・IBM Cloud Docs