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営業職からエンジニアに転向してAWS資格11冠制覇したので振り返ってみる

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はじめに

先日、AWS認定資格11冠を達成しました。
(最後に取得したAWS Certified Machine Learning - Specialtyの会場 高田馬場駅をとても好きになりました)
また、AWS認定資格取得で得た知見を大いに活用することができ、
昨年は2021 APN AWS Top Engineersにも選出されました。

11冠を目標に走ってきた3年半の取り組みを振り返ってみたいと思います。

この記事が、AWS認定資格にこれから取り組む人だけでなく、
他の認定資格を取得されようとしている方や未知の領域にチャレンジしようとしている方、
何か高い目標に向かって日々努力されているロマンティックな方など、
自己実現を遂げようとする全ての人に少しでも響けば嬉しいです。
※結構ざっくりした内容です
※試験対策的な部分はがっつり別の機会にもう少し詳細に書こうと思います

経歴とAWS認定資格

image.png
新卒から同じ会社で働いており社会人歴7年ちょっとですがエンジニア歴はまだ2年半ほどです
キャリアの内4年以上はアプリ開発、インフラ基盤構築のSI営業をしてました
(好きな業務は飛び込み営業とテレアポです)
3年程前に根拠がない自信だけを手土産に自社内のクラウド部門にジョインしエンジニアに転向しました
振り返って分かったんですが、AWS資格をいっぱい取ると出世するようです(根拠薄弱につき自己責任でお願いします)
現在はCCoE部隊でAWSビジネス推進やWell-Architected Frameworkを活用したコンサルティングを担当しています

AWS認定資格にチャレンジしたきっかけ

4年前に自社内で有志向けにSAA取得トレーシングが開催されたことがきっかけでした。
当時、AWSは引き合いが多く営業として強い関心を寄せており、
体系的に理解したいと思っていた矢先だったため渡りに船でした。

ただ何せ未経験だったため、いきなりSAA取得は少々無謀なチャレンジではないか?と受講を悩みに悩んでました。
周りの方も否定はしないものの慎重論が多く「やっぱりやめとくか・・・」と判断しかけたとき、
社内のAWSアーキテクトの方が1人だけ「大丈夫、いけますよ(根拠なし)」と背中を押してくれたのが物語のすべての始まりです
トレーニングのおかげで無事にSAAに合格し、この広くも深いAWSの大海で泳ぎ始めました。(当時は池や湖程度の広さに見えてました)

トレーニング受講の応募にあたり綴った当時の熱い思いを載せておきます。
辛い時はこの文章を読み初心に立ち返ってます(恥ずかしくてあまり見てない)

◆応募理由
①AWSのアーキテクチャ、提供サービス群、価格体系、
 顧客へのメリット等含めAWSを体系的に理解したいため
②AWSの学習を通じ、サーバ、NW、ストレージ、M/W、
 アプリケーション自体の概要やその連関に関する理解を深めるため
③AWSの知識を営業活動に役立てることでAWS案件の受注を拡大するため。
 ⇒現在一部の技術部門の担当者が担っている、
  AWS案件の詳細ヒアリング、概算見積作成等の業務をゆくゆくは巻き取り、
  受注機会の拡大と売上拡大に貢献したい。
◆受験への意気込み
私が当社に入社して以来3年半の間、
AWSが国内、または全世界的に爆発的に普及していく様を営業の前線で目撃して参りました。
かつては、私にとって関わりが薄く遠い存在であったAWSが、
昨今では、自身のお客様が積極的に導入を推進され、
営業担当としてそのお手伝いをさせていただくまでに身近な存在となりました。
上記のような現状を鑑み、
近年「クラウドアーキテクト」をブランドとして標榜している当社の一営業として、私はAWS含むクラウドの知見が低いと感じております。
私の最大の動機は、本トレーニングを通じAWSの理解を深め資格を獲得し、
日々の営業活動に役立てることで売上に貢献したい、ここにつきます。

AWS認定試験受験歴

以下の順番で受験しました。
全て一発合格!とはいかず、DOPの新バージョン前変更前に受験し一度あえなく撃墜されてます。
傾向としては継続的に一定間隔で受験したのではなく、
自分の中でホットな時期に、鉄は熱いうちに打てのノリで受けたので複数資格を短期間で取得するサイクルでした。
また、SAPの有効期限ギリギリで更新しました。。

AWS認定 取得日 スコア
AWS Certified Solutions Architect – Associate 2018-08-06 76%
AWS Certified Developer - Associate 2018-08-20 78%
AWS Certified SysOps Administrator – Associate 2018-09-23 83%
AWS Certified Solutions Architect - Professional 2019-01-29 78%
AWS Certified Security - Specialty 2021-03-03 846
AWS Certified Data Analytics - Specialty 2021-03-20 938
AWS Certified Database - Specialty 2021-03-30 801
AWS Certified DevOps Engineer - Professional 2021-08-14 944
AWS Certified Cloud Practitioner 2021-12-21 888
AWS Certified Solutions Architect - Professional(更新) 2022-01-28 818
AWS Certified Advanced Networking – Specialty 2022-02-12 931
AWS Certified Machine Learning - Specialty 2022-03-02 803

AWS認定の難易度TOP3

以下11個受けてみた難易度TOP3です。

難易度 AWS認定
1位 AWS Certified Solutions Architect - Professional
2位 AWS Certified Advanced Networking – Specialty
3位 AWS Certified DevOps Engineer - Professional
1位:AWS Certified Solutions Architect - Professional
通称SAPですね。 2回(営業時代に旧版、SEでの業務経験を積んで最新Ver)受けましたが、 最難関だと改めて感じました。

とにかく広範囲でありながらも、理解度の深さも同時に求められます。
その他試験で問われるネットワーク、データ分析、セキュリティ、機械学習、DB、DevOpsと
同じレベルの難しさの問題が出る印象です。
技術的な理解だけではなく、
Well-Architected Frameworkの柱であるセキュリティ、運用の優秀性、コスト最適化、信頼性、パフォーマンス効率の間での
トレードオフを考慮した最適なアーキテクチャを選定するスキルが求められます。

2位:AWS Certified Advanced Networking – Specialty
こちらも噂に違わぬ難易度を誇っています。 要因としては、 ハイブリッドITネットワークアーキテクチャについて問われる比率が相対的に高いため AWSのネットワーク関連マネージドサービスの理解のみならず、 BGP、VLAN、BFD、DNS等オンプレミスにおける従来のネットワーク知識も必要とされるためです。

私の場合はAWSからエンジニアキャリアを始めたため、
対策においては基礎的なネットワーク知識を学習した時間が長かったです。

3位:AWS Certified DevOps Engineer - Professional
昔からSAPと並ぶProfessional資格なだけあり難易度は高めです。 ソフトウェア開発ライフサイクルにおけるプロセスを理解しておくことがマストですが、 私の場合はAWSからエンジニアキャリアを始めたため(2回目)、 アプリケーション開発経験がないため苦労しました。 対策においてはお恥ずかしいですが、ビルドって?デプロイって?みたいな超基礎な部分にも立ち返って学習しました。

AWS認定対策

以下の表と図はSAA合格後に当時社内向けにAWSトレーニングをした際に使用したもので
トレーニング受講などSAAのみ適用される対策も混ざってますが
今振り返ると最初に受けたSAA対策がベースとなっておりそこそこ全認定に当てはまるので載せます。

No. 対策 得たもの
1 AWS講座受講 試験ポイント
2 市販の対策本 サービス概要
3 Blackbelt サービス詳細
4 White Paper ベストプラクティス
5 ハンズオン 利用イメージ
6 Web問題集 問題傾向
7 講師への質問 不明点解消
8 実案件の資料 実際の利用イメージ
9 模擬試験受講 本試験のイメージ

image.png

問題を解きまくることをベースとしつつ、

  1. BlackBeltをとにかく読みまくる・聴きまくる
  2. WhitePaperやユーザーガイド読みまくる
  3. 有識者に不明点聞く
  4. ハンズオンでコンソール、CLIから設定してみる

このサイクルを回してました。

システム自体抽象的なものですが、
AWSは物理的なものを意識してなくていい分非常に抽象度が高いと思います。

公式ドキュメント(理論)とハンズオン(実践)のクイックな往復こそ
最も有効な試験対策であると思います。

最初に受けるべきAWS認定

おすすめは「AWS Certified Cloud Practitioner」です。
AWS含むパブリッククラウドのコンセプトの理解を問われることも多いため、
必然的にクラウドにおけるベースとなる考え方(常識)をインプットできます。
これからAWSにどっぷり漬かりたい方にとってはその後の知識の土台を形成できる最高の入門資格だと思います。

AWS認定資格の取得効果

これまでAWS認定を受けた結果感じた認定資格取得の効果です。

・AWSの広範なマネージドサービスに関する知識を深めることができる
・対外的にはAWSに関する理解度を示す客観的な証拠となる
・特定の目標に向けて一定の努力ができることを証明できる
・(会社によっては)キャリアアップの一助となる

私は営業時代、実力を数字で示す必要がありました。
苦しかったですが、数字という定量的で客観的な指標がある分シンプルでした。
エンジニアに転向し、評価されることの難しさを感じました。
客観的に自身の能力を証明することが難しいためです。
資格取ってもな~って迷ってる方、その迷っている時間が惜しいのでまずチャレンジしてみましょう。

おわりに

今回、営業からエンジニアに転向しAWS認定制覇を達成できたので、振り返ってみました。
私はAWS認定資格のおかげで新たなキャリアを経験することができ人生が変わりました。
現在未経験であっても、少しでもAWSに興味がある方は迷わず受験してみて下さい。
刺激的でチャレンジングな世界が広がっています。
この記事が、微力ながらどなたかの参考になれば幸いです。

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