ElectronのAppXファイル作成ではまったこと

パッケージ化したAppXを配布前にテストしたい

1. 作成したAppXファイルを右クリック、プロパティ
2. デジタル署名、署名クリック、詳細
3. 証明書の表示
4. 証明書のインストール
5. ローカルコンピューター、証明書を全ての次のストアに配置する、参照
6. 信頼されたルート証明機関、OK
7. 上記おわったらappxファイルをダブルクリック

開発用PCだと動くのに、実験機だと動くやつと動かないやつがある。

'.node'ファイルが見つからない？特定できない？感じのエラー

Error: The specified module could not be found.

\\?\C:Program Files\...........\xxxx.node

該当のパスを見てみるけどファイルは存在しているようだった。

問題は、xxxx.nodeはバイナリで、そいつが別のdllを呼び出しているが、そのdllが実験機に存在しないせいだった。

dumpbinコマンドで、どのdllをそのモジュールが必要としているかがわかる。

1. dumpbinコマンドを実行できるように、VisualStudioのパスを環境変数に通す

例えば
C:\Program Files\Microsoft Visual Studio\2022\Professional\VC\Tools\MSVC\14.37.32822\bin\Hostx86\x64
を環境変数Pathに設定

1. .nodeファイルのあるフォルダで、下記コマンドを実行する

dumpbin /dependents .\xxxx.node

実行結果として次のような感じ

PS C:\Users\......\node-aead-crypto-win32-x64-msvc> dumpbin /dependents .\node-aead-crypto.win32-x64-msvc.node
Microsoft (R) COFF/PE Dumper Version 14.37.32822.0
Copyright (C) Microsoft Corporation.  All rights reserved.

Dump of file .\node-aead-crypto.win32-x64-msvc.node

File Type: DLL

  Image has the following dependencies:

    bcrypt.dll
    KERNEL32.dll
    VCRUNTIME140.dll
    api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dll
    api-ms-win-crt-heap-l1-1-0.dll

  Summary

        1000 .data
        E000 .pdata
       36000 .rdata
        1000 .reloc
      118000 .text

これで、VCRUNTIME140.dll必須であることが認識できる。

これを実験機にインストールする。

AppXにDLL内包したい

上記と絡むが、Visual C++の再頒布パッケージのDLLを内包したAppXを作りたい。

exeの位置にDLLを置きたいが、extraFilesオプションだとasarの内部になってうまくいかない。

いろいろ調べたけどあまりよさそうなオプションがなく、hookでやれという感じだった。

forge.config.js

  hooks: {
    postPackage: async (config, packageResult) => {
      if (packageResult.platform == 'win32') {
        let src = path.join(__dirname, 'appx', 'vcruntime140.dll');
        let dst = path.join(__dirname, 'out', '<app>-win32-x64', 'vcruntime140.dll');
        fs.copyFileSync(src, dst);
      }
    }
  }

こんな感じで、win32コンパイルの時だけDLL付きにすることができそう。

Asar:trueにすると *.node が見つからないというエラーで落ちる

Native Electron ModuleはAsarに入れるとだめらしい。

asarを直接つかうならこんな感じ

direct

$ asar pack app app.asar --unpack *.node

electron-forgeとか使ってるなら@electron-forge/plugin-auto-unpack-nativesでやる。

Auto Unpack Native Modules Plugin,
https://www.electronforge.io/config/plugins/auto-unpack-natives

install

npm i -D @electron-forge/plugin-auto-unpack-natives

でインストールして、設定ファイルは、

forge.config.js

  packagerConfig: {
    asar: true
  },
  plugins: [
    {
      name: '@electron-forge/plugin-auto-unpack-natives',
      config: {}
    }
  ]

configは空でいいみたい。