Google HTML/CSS Style Guide(2019年9月時点)
より意訳とまとめ。訳が間違っていたらごめんなさい。
プロトコル
imageやmedia、scriptなどを指定するときに、可能な限りhttpsを利用する。
<!-- 非推奨:プロトコルの省略 -->
<script src="//ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.4.0/jquery.min.js"></script>
<!-- 非推奨:httpの利用 -->
<script src="http://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.4.0/jquery.min.js"></script>
<!-- 推奨 -->
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/3.4.0/jquery.min.js"></script>
/* 非推奨:プロトコルの省略 */
@import '//fonts.googleapis.com/css?family=Open+Sans';
/* 非推奨:httpの利用 */
@import 'http://fonts.googleapis.com/css?family=Open+Sans';
/* 推奨 */
@import 'https://fonts.googleapis.com/css?family=Open+Sans';
インデント
インデントはスペース2つにする。Tabは使用しない。
<ul>
<li>Fantastic
<li>Great
</ul>
.example {
color: blue;
}
大文字を使用しない
全てのコードは小文字で記述する
<!-- 非推奨 -->
<A HREF="/">Home</A>
<!-- 推奨 -->
<img src="google.png" alt="Google">
/* 非推奨 */
color: #E5E5E5;
/* 推奨 */
color: #e5e5e5;
行末の余分な空白を無くす
<!-- 非推奨 -->
<p>What?_
<!-- 推奨 -->
<p>Yes please.
一般的なMetaルール
エンコード
エンコードはUTF-8(no BOM)を使用する
<meta charset="utf-8">
コメント
必要に応じてコードを説明する。全てを説明しなくてよい。
TODO
TODOをコメントとして記述する。
@@のようなものは使用せず"TODO"キーワードだけを使う。
{# TODO(john.doe): revisit centering #}
<center>Test</center>
<!-- TODO: remove optional tags -->
<ul>
<li>Apples</li>
<li>Oranges</li>
</ul>
HTMLスタイルルール
ドキュメントタイプ
HTML5を使用する。
すべてのHTMLに<!DOCTYPE html>
があるほうがよい。
void要素は /で閉じてはいけない。 <br />
など
HTMLバリデーション
可能な限り適切なHTMLを使用する。
W3C HTML validatorなどのツールを使用してテストする。
<!-- 非推奨 -->
<title>Test</title>
<article>This is only a test.
<!-- 推奨 -->
<!DOCTYPE html>
<meta charset="utf-8">
<title>Test</title>
<article>This is only a test.</article>
意味のあるHTMLを書く
目的に応じたHTMLを使用する。(見出しの為のh要素、段落の為のp要素、アンカーの為のa要素など)
<!-- 非推奨 -->
<div onclick="goToRecommendations();">All recommendations</div>
<!-- 推奨 -->
<a href="recommendations/">All recommendations</a>
メディアの代替物
メディアについては、必ず他のアクセスを提供するようにする。
<!-- 非推奨 -->
<img src="spreadsheet.png">
<!-- 推奨 -->
<img src="spreadsheet.png" alt="Spreadsheet screenshot.">
関係の分離
HTML(構造)とCSS(見た目)とScript(振る舞い)は独立させて、3つの相互関係はなるべく最小限にする。
ドキュメントやテンプレートにはHTMLだけを含むようにし、HTMLには構造だけを表現するようにする。
見た目に関するあらゆる内容はCSSへ、振る舞いに関してはScriptへ記述する。
HTMLからCSSやScriptへのリンクはなるべく減らし(まとめて)、互いのファイル間の接触部分をなるべく少なくする。
メンテナンス面を考慮すれば、構造、見た目、振る舞いの分離は重要。CSSやScriptの更新よりも、HTMLドキュメントやテンプレートの修正コストのほうが常に大きい。
<!-- 非推奨 -->
<!DOCTYPE html>
<title>HTML sucks</title>
<link rel="stylesheet" href="base.css" media="screen">
<link rel="stylesheet" href="grid.css" media="screen">
<link rel="stylesheet" href="print.css" media="print">
<h1 style="font-size: 1em;">HTML sucks</h1>
<p>I’ve read about this on a few sites but now I’m sure:
<u>HTML is stupid!!1</u>
<center>I can’t believe there’s no way to control the styling of
my website without doing everything all over again!</center>
<!-- 推奨 -->
<!DOCTYPE html>
<title>My first CSS-only redesign</title>
<link rel="stylesheet" href="default.css">
<h1>My first CSS-only redesign</h1>
<p>I’ve read about this on a few sites but today I’m actually
doing it: separating concerns and avoiding anything in the HTML of
my website that is presentational.
<p>It’s awesome!
実体参照
UTF-8において、—, ”, or ☺
などの実体参照を使用する必要はない。
例外としてHTMLで特別な意味を持つ"<"や"&"には使用する。
<!-- 非推奨 -->
The currency symbol for the Euro is “&eur;”.
<!-- 推奨 -->
The currency symbol for the Euro is “€”.
タグを省略する(任意)
ファイルサイズや、可読性の為に、省略できるタグ(html,body,/p,/tdなど)を省略する。
省略できるタグの参考: HTML5 specification
<!-- 非推奨 -->
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Spending money, spending bytes</title>
</head>
<body>
<p>Sic.</p>
</body>
</html>
<!-- 推奨 -->
<!DOCTYPE html>
<title>Saving money, saving bytes</title>
<p>Qed.
Type属性
stylesheetとscriptのtype属性は省略する。
HTML5ではデフォルトで解釈されるため必要ない。
<!-- 非推奨 -->
<link rel="stylesheet" href="//www.google.com/css/maia.css"
type="text/css">
<!-- 推奨 -->
<link rel="stylesheet" href="//www.google.com/css/maia.css">
<!-- 非推奨 -->
<script src="//www.google.com/js/gweb/analytics/autotrack.js"
type="text/javascript"></script>
<!-- 推奨 -->
<script src="//www.google.com/js/gweb/analytics/autotrack.js"></script>
HTMLの書式ルール
全体的な書式
block, list, table要素は改行し、その子要素にはインデントを入れる。
<blockquote>
<p><em>Space</em>, the final frontier.</p>
</blockquote>
<ul>
<li>Moe
<li>Larry
<li>Curly
</ul>
<table>
<thead>
<tr>
<th scope="col">Income
<th scope="col">Taxes
<tbody>
<tr>
<td>$ 5.00
<td>$ 4.50
</table>
長い行を改行する(任意)
可読性が向上する場合には長い行を改行する。
改行する場合には、少なくとも元のインデントよりスペース4つ分を追加する。
<md-progress-circular md-mode="indeterminate" class="md-accent"
ng-show="ctrl.loading" md-diameter="35">
</md-progress-circular>
<md-progress-circular
md-mode="indeterminate"
class="md-accent"
ng-show="ctrl.loading"
md-diameter="35">
</md-progress-circular>
<md-progress-circular md-mode="indeterminate"
class="md-accent"
ng-show="ctrl.loading"
md-diameter="35">
</md-progress-circular>
HTML引用符
属性値の引用符は、ダブルクオーテーション(")を使用する。
<!-- 非推奨 -->
<a class='maia-button maia-button-secondary'>Sign in</a>
<!-- 推奨 -->
<a class="maia-button maia-button-secondary">Sign in</a>
CSSスタイルルール
CSSバリデーション
可能な限り、適切なCSSを書く。
W3C CSS validatorなどのツールを使用してテストする。
IDとClassのネーミング
理解しやすく、一般的なネーミングにする。
/* 非推奨: 意味が無い */
#yee-1901 {}
/* 非推奨: 見た目を表す */
.button-green {}
.clear {}
/* 推奨: 具体的 */
#gallery {}
#login {}
.video {}
/* 推奨: 一般的 */
.aux {}
.alt {}
ID名とクラス名のスタイル
ID名とクラス名は可能な限り短くすること。必要であれば長くなっても構わない。
/* 非推奨 */
#navigation {}
.atr {}
/* 推奨 */
#nav {}
.author {}
タイプセレクタ
ID名とクラス名にタイプセレクタを使用するのは避ける。
パフォーマンスの理由からも、不必要な子孫セレクタを使用するのは避ける。
/* 非推奨 */
ul#example {}
div.error {}
/* 推奨 */
#example {}
.error {}
ショートハンドプロパティ
可能な限りショートハンドプロパティを使用する。
CSSは様々なショートハンドプロバティを提供している。
/* 非推奨 */
border-top-style: none;
font-family: palatino, georgia, serif;
font-size: 100%;
line-height: 1.6;
padding-bottom: 2em;
padding-left: 1em;
padding-right: 1em;
padding-top: 0;
/* 推奨 */
border-top: 0;
font: 100%/1.6 palatino, georgia, serif;
padding: 0 1em 2em;
0と単位
必要な場合を除き、0の後の単位は省略する。
flex: 0px; /* flex-basisには単位が必要です。 */
flex: 1 1 0px; /* IE11では単位が必要です。 */
margin: 0;
padding: 0;
小数点の値の始めの数字
始めの数字は省略する。
font-size: .8em;
HEX形式の色指定
可能であれば3文字の色コードを使用する。
/* 非推奨 */
color: #eebbcc;
/* 推奨 */
color: #ebc;
接頭詞(任意)
大きなプロジェクトの場合にIDやclass名が重複しないよう、固有の接頭詞を付ける。
.adw-help {} /* AdWords */
#maia-note {} /* Maia */
ID名、class名の区切り文字
ID名とクラス名はハイフン(-)を使用して単語を区切る。
/* 非推奨: “demo” と “image” の間にハイフンが入っていない。 */
.demoimage {}
/* 非推奨: アンダースコアは使用しない。ハイフンを使用する。 */
.error_status {}
/* 推奨 */
#video-id {}
.ads-sample {}
ハック
CSSを使用したユーザーエージェントの判定は避ける。違うアプローチを先に試す。
CSS書式ルール
プロパティを記述する順番
アルファベット順に記述する。(prefixは除外だが、-mozは-webkitの前に来るなどの順番は守る)
background: fuchsia;
border: 1px solid;
-moz-border-radius: 4px;
-webkit-border-radius: 4px;
border-radius: 4px;
color: black;
text-align: center;
text-indent: 2em;
ブロック単位のインデント
階層がわかるようにブロック単位でインデントする。
@media screen, projection {
html {
background: #fff;
color: #444;
}
}
宣言の終止符
宣言の後ろに毎回セミコロン(;)を付ける。
/* 非推奨 */
.test {
display: block;
height: 100px
}
/* 推奨 */
.test {
display: block;
height: 100px;
}
プロパティ名の終止符
プロパティ名のコロン(:)の後ろにスペースを一つ入れる。
/* 非推奨 */
h3 {
font-weight:bold;
}
/* 推奨 */
h3 {
font-weight: bold;
}
ブロックと宣言の分離
セレクタ名の後ろにスペースを一つ入れる。
/* 非推奨: スペースがない */
#video{
margin-top: 1em;
}
/* 非推奨: 改行は必要ない */
#video
{
margin-top: 1em;
}
/* 推奨 */
#video {
margin-top: 1em;
}
セレクタと宣言の分離
それぞれのセレクタと宣言を改行する。
/* 非推奨 */
a:focus, a:active {
position: relative; top: 1px;
}
/* 推奨 */
h1,
h2,
h3 {
font-weight: normal;
line-height: 1.2;
}
ルールの分離
ルールとルールの間は1行空ける。
html {
background: #fff;
}
body {
margin: auto;
width: 50%;
}
CSS引用符
属性セレクタやプロパティ値の引用符にはシングルクォーテーション(')を使用する。
URI値には引用符を使用しない。
例外: @charsetを使用する必要がない場合は、シングルクォーテーションは許可されない為、ダブルクォーテーションを使用する。
/* 非推奨 */
@import url("//www.google.com/css/maia.css");
html {
font-family: "open sans", arial, sans-serif;
}
/* 推奨 */
@import url(//www.google.com/css/maia.css);
html {
font-family: 'open sans', arial, sans-serif;
}
CSSメタルール
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/* Header */
#adw-header {}
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#adw-footer {}
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.adw-gallery {}
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コードを編集する場合、数分かけてまわりのコードのスタイルを明らかにしましょう。
皆が計算式の前後にスペースを入れているのであれば、あなたもそうするべきです。
コメントの前後が#で囲われているなら、あなたもそうしましょう。
ガイドラインを持つポイントは、皆がコーディングに集中できるように共通の語彙持つことです。
ここでは、人々が知っている語彙でグローバルなスタイルを提示していますが、ローカルのスタイルのほうが重要です。
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