イントロダクション
こんにちは!エンジニアのM.Yです。
2023年11月8日から9日にかけて、サンフランシスコで「GitHub Universe 2023」が開催されました。
弊社がサポートしたmagisystemさんがカンファレンスに参加してレポートして下さったので、その内容をまとめて紹介させて頂きます!
カンファレンスのハイライト
1. LLM + GitHub連携によるセキュリティとCI/CDワークフローの自動化
「GitHub CopilotのUpdate」が大きく注目されている中、magisystemさんは、GitHub Universeを通して、「LLM + GitHub連携による、セキュリティやCI/CDワークフローの自動化」がトレンドになると感じたそうです。
理由としては、イベントに出場・展示していたスタートアップのほとんどが「LLM + GitHub連携」で開発効率を上げる目的のサービスで、その中でも、注目を集めていたのが、セキュリティ強化やCI/CDとの連携だったためです。
実際に展示されていたサービスには、Pixee.aiやTrunk.ioがあります。
Pixee.aiはGitHubと連携し、リポジトリを監視して、セキュリティ面をチェックし、問題点があった場合は自動でPull Requestを作成してくれるサービスを提供しています。
わかりやすく説明すると、開発者が作成したコードのセキュリティ面を自動でチェックして、良くない箇所を修正したコード提案してくれるようなサービスです。開発者が作成したコードを確認するためにGitHubと連携が、セキュリティ面のチェックや修正コードの提案にLLMが使用されています。
Trunk.ioはGitHubと連携し、LLMを利用してCI/CDを自動化しています。
開発者がコードを共有リポジトリにプッシュするたびに、
自動的にビルド、テスト、およびコードの品質チェックが行われ、
ビルドとテストが成功したコードは、自動的にステージング環境にデプロイされるようです。
LLMを活用した自動化の動きは活発で、GitHubが2024年にリリース予定の「Copilot Workspace」では、人間が一切コードを書かずにシステムを作成し、バグの修正まで行ってくれるとのこと。。。
コーディングスキルより、業務フローを理解しているか?要件定義ができるか?コミュニケーションを上手くとれるか?等の価値がより高まりそうだなと筆者は感じました。
2. GitHub Copilotの最新アップデート
GitHub Copilotのアップデートも大きく注目を集めており、以下の4点が発表されたようです。
- GitHub Copilot Chatの一般提供の開始: すべてのGitHub Copilotユーザーは、追加料金なしでCopilot Chatを利用できるようになりました。
- 新たなGitHub Copilot Enterpriseのサービスプレビュー: 組織がGitHub Copilotを使用する際の管理機能やセキュリティ等が提供されます。
- AIを活用した新しいセキュリティ機能: GitHubは、AIを使用して、コードの脆弱性を特定し、修正するための新しいセキュリティ機能が提供されます。
- GitHub Copilotパートナープログラム: GitHub Copilotを使用して、開発者がより効率的にコードを作成できるようにするためのツール、リソース、およびサポートが提供されます。
GitHub Copilot Chatは既に一般提供されていて、筆者も毎日使ってます。
GitHub Copilot Chatで出来ることは、コードの自動生成・コードの解説・リファクタリング・脆弱性検出など多岐にわたります。
筆者はもうGitHub CopilotとGitHub Copilot Chatなしでのコーディングは考えられなくなってます。
結論
「GitHub Universe 2023」はレポート内容を聞いただけでも、技術の最先端を感じさせるイベントでした!LLMによる自動化や、Copilotの進化には期待が高まりますね!!
今後、技術の進化でプロダクトを作成する効率が上がると同時に、コーディング以外のスキルがより求められるようになるのはほぼ確実かと思います。最新の技術に触れていくと同時にコーディング以外のスキルにも意識を向けていきたいですね!
カンファレンスに参加したmagisystemさんが作成して下さった記事もあります。現地の雰囲気を感じられる内容になっていますので、興味があればこちらもご覧ください。
参考リンク