本の選定理由/目的
私がこの本を読もうと思ったきっかけは以下の2つになります。
- おすすめを受けた本でストレス理論に興味を持ったため
→私自身ストレスを感じやすい為、ストレスマネジメントにつながるのではと思いました。 - 自己理解につながると考えたため
- 宇宙兄弟が好き
→漫画は読んでいないのですが、約100話あるアニメを全話見ました。
そして本を実際に読んでみて私と同じタイプの人の参考になればよいなと思いこの記事を書くことにしました。
本/筆者の紹介
題:『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み』
著者:古野俊幸
古野俊幸さんによる自己分析&キャリア開発の実用書で、人気マンガ『宇宙兄弟』とFFS理論を組み合わせて、自分の「思考のクセ」や「強みの活かし方」をわかりやすく解説した本になります。
古野俊幸さんは、FFS理論の専門家であり、株式会社ヒューマンロジック研究所代表取締役を務めておられます。
今回紹介する本以外にも『ドラゴン桜とFFS理論が教えてくれる あなたが伸びる学び型』(2021年)『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたを伸ばす部下、つぶす部下』(2025年)など漫画を用いてFFS理論を解説するといった傾向がありますので気になる方は検索してみてください!
FFS理論とは
そもそもFFS理論ってなんぞや?ということから説明したいと思います。
FFSとは”Five Factors and Stress”のことで、その因子というのは凝縮性・受容性・弁別性・拡散性・保全性の5つです。
診断を行いその人の個性の傾向は2つか3つの上位因子によって決定されるという考え方です。
この本にも1回分の診断がついていました。
5つの因子の説明について細かくは多すぎるので下記に簡単に記載いたします。
- 凝縮性:目的達成に強くこだわり、即決即断タイプ。短期決戦型。
- 受容性:人の気持ちを大切にし、優しくチーム思考。人間関係重視。
- 弁別性:論理やルールに強く、正確さを求める。冷静沈着な分析型。
- 拡散性:アイデアや挑戦が得意で、自由な発想で動く創造型。
- 保全性:計画や手順を守る、慎重な安定タイプ。長期的視点を好む。
といった感じです。
私のタイプ
この本の診断は単にこの因子の傾向が高いですよ!という診断ではなく、通常の診断に加えて宇宙兄弟内に登場するどのキャラクターの傾向と同じかも教えてくれます。
宇宙兄弟が好きな人にとっては診断結果がより一層ドキドキです。。
では私の結果なのですが、「アンディ・タイラー」でした。
宇宙兄弟を知らない人に説明すると、NASAの宇宙飛行士でムッタ(主人公・南波六太)と一緒に訓練を行う宇宙飛行士仲間です。
以下診断結果一部抜粋になります。
傾向:「保全姓」「受容性」が高い
- 現状を継続しつつ、改善を積み上げていくことができる。
- 良いものを残しつつ、悪いものを改善しながら目標を達成していける。
- 柔軟に物事を受け入れていきます。周囲の喜びを自分の喜びと考えることができる。
- 体系的に積み上げて来た経験を生かしながら、柔軟で優しく対応していける。
- 頼られると力を発揮する。
といった感じでした。
本の内容について
本題の本の内容についてお話ししたいと思います。
この記事には私が読んで面白かった内容について記載いたしますので、おそらく同じ傾向の方の参考になるかと思います。
他のタイプの方すみません。。
<なぜムッタが主人公なのか>
今までアニメを見ていてなぜこのキャラクターが主人公なのだろうとは考えたことはありませんでした。
たしかに、いわれてみるとなぜなのでしょう。
理由は”よくいるから”です。
本に書いてあることをぎゅっとひとことでまとめるとこうなりました。
正確には”日本人でよくいるタイプ”だそうです。
日本人の65%が「保全性」が高い傾向にあり、ムッタも同様に「保全性」が高いようです。
ムッタは同時に「受容性」も高いので私のタイプと似ています。
※他の要素の割合が異なるようですが。
宇宙兄弟は主人公が夢を追う過程を描いている作品です。
本には、どこにでもいそうな”ややネガティブ”な人物像に日本人は自分自身を投影し、共感するという説明がありました。
またもやたしかに。
弟の日々人のように宇宙飛行士として成功している主人公より、弟と自分を比べ劣等感を抱き、挫折を経験し、それでも夢をあきらめきれずもがきながら戦っているムッタ、のほうが物語にのめり込みやすいなと感じました。
もしかすると、その物語の中でムッタがどう困難を乗り越えていくか読者は期待していて、自分の悩みの参考にしているのかもしれません。
<「保全性」についてフォーカス>
私とムッタと65%の日本人が高く持っている傾向「保全性」。
ということで、もう少し「保全性」について見ていきましょう。
「保全性」の人の特徴
以下本の説明となります。
- 身近なところから目標を立てて、確実に進めていく。
- 成功体験をベースに体系的な知識や経験を得ることで、成長しようとする。
ポジティブ:計画的で精度が高い、みんなができることを、自分もできるようにしようとする
ネガティブ:追随的、妥協的、拒絶的
ストレスの原因:明確な指針がない時、先が見えない時、急な変更
ポジティブな部分はいいとして、ネガティブをどうすればいいのだ。と思いますよね。
その思考が既に「保全性」な感じはします。
恐らく日々人のようなタイプ(「拡散性」が高い人)は気にせず進んでいくでしょう。
「保全性」の計画的だが行動力に乏しい=”思考の後の最初の一歩が踏み出せない”をどうするか。
本には「周りに目標などを伝えること」がおすすめされています。
そうすると周りのほうからチャンスをくれるたり、自然と助けてくれたりするようです。
私はこれを読んでメンタル的にも重要なことだと感じました。
私は最近悩みを周りに言うようにしています。
悩みとしては言えずとも、状況だけでも伝えるようにしています。※特に上司や先輩
もともとは言い訳に捉えられるのが嫌だったのですが、周りが事情を知ってくれているという状況だけでも気持ちが楽になりました。
また、その悩みの根本的な解決にならなくとも、他のことをサポートしてくれ、その結果その悩みが改善される場合もあります。
周りも何かあったときに対応しやすいですし、その方が準備がしやすいですよね。
本にも「保全性の高い人は自分の思いに素直になること」が大切と書いてあります。
どうしようもないことでも、とりあえず周りに共有することが「保全性」が高い人におすすめです!
<「保全性」の強み>
短所は長所。というとで、ネガティブをポジティブに変換してみましょう。
「保全性」は事前の情報集だけして、行動に移さない=徹底した情報収集は武器になる
と本にはありました。
他の属性と比べて劣等感を抱くのではなく、自分のタイプに対する対策、強みを生かし自分の武器を正しく使うことが大切です。
他のタイプをマネする or 他のタイプのようになる、はNGです。
そもそもなれません。
潔くあきらめましょう。
ということで、今からは「保全性の活かし方」を記載していきます。
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「保全性」同士のコミュニケーション
日本人に多い性質=「保全性」同士のコミュニケーションが大切ですよね。
例えば、それが生かせる環境がOJTです。
同じ性質を持った人同士は共感しやすい.=OJTでは同質の先輩トレーナーが付く
が最も教育効果が高いと言われていると本にはありました。
つまり、日本企業には限られますが、OJTで「保全性」は活躍できるのでは?? -
チームで高い目標を達成する
「保全性」が高い人は争いになった際、「少しでも良い位置にいて現状を維持したい、安定した状況にいたい」となるため負けず嫌いなそうです。
しかし「保全性」が高い人は仲間意識が高いので、ライバル関係を”切磋琢磨できる関係”変えることでプラスにすることができると本には書いてあります。
その為、「保全性」が高い人は社外のネットワークより社内、同種のネットワークで成長できる傾向にあるそうです。
ひとりで行ける目標には限界があります。
高い目標を達成するにはチームで行く必要があります。
だとすれば「保全性」は持ってこいなのでしょうか。
まとめ
今回は主に「保全性」について記載しましたが、実は保全性に関する内容だけでもまだまだ下書きしていました。
「受容性・保全性」リーダーとかについてはも少し語りたかったです。。
興味のある方は「サーバントリーダーシップ」で検索してみてください。
ですがさすがに記事として長くなりすぎましたので、ここまでにいたします。
今回ご紹介した『宇宙兄弟とFFS理論が教えてくれる あなたの知らないあなたの強み』は宇宙兄弟を知っている人はもちろん分かりやすくFFS理論について理解できますが、知らない人でも実際の宇宙兄弟の漫画が載ってあるのでイメージが付きやすいと思います。
※ネタバレには注意
是非一度診断をして自分の取説の参考にしてみてください!