プログラミングスキルを上げるためにやるべき事
そんなの人それぞれ
人間は各々で適性が異なります。得意なことも異なれば、その時点で持っている知識量も違い、地頭力や集中力もまったくバラバラです。そんな大きさも形もバラバラな人間を一括りにして「こうすれば良いんだ」と言ったところで、それは暴言も良いところです。
「それを言ったら始まらないよ」ということで、自分に合ったやり方を紹介していこうと思います。
基本的な考え方
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勉強はしない
日進月歩で進んでいくこの業界で勉強しても苦痛なだけです。だから勉強なんてしてはいけません。新しいテクノロジーに興味を持って、手元で使えるものはイジり倒すだけです。知りたいと思ったらとことん調べましょう。それを勉強だと思った時点で試合終了です。もちろん努力するなんてとんでもない話です。 -
セミナーや学校で得られるもの
学校は勉強をする場ではありません。きっかけをもらう場所です。どうせ時間が限られているのです。そこで知識として得られるものなど高が知れています。講師が紹介している手法があるとしたら、それを頭の中で自分なりに最適化して、常により良い方法を考えるわけです。そして家に帰ってから自分なりの方法で実装し直します。そこで上手くいったら、「よし勝った」とほくそ笑むのも良いでしょう。
その他、セミナーで得られるのはIT技術面以上に、プレゼンテーションの仕方です。うまい人なら参考になるし、下手なら反面教師です。 -
作りたいものを作る
自分が作りたいと思ったものをとことん作りましょう。初めて触る言語でもなんでも、とにかく作り始めましょう。言語仕様は作りながら確認すれば良いだけです。逆に、最初に攻略法を頭に叩き込んむと知識は身につきますが、スキルの成長度が確実に落ちます。準備など適当に済ませて、手と頭を動かしましょう。 -
一通り出来るようになったら入門書を読む
作りたいものを作っていると、それなりにスキルが上がり、使用した言語や環境、アーキテクチャの知識が向上しています。ここで関連の入門書を読むと、色々とすっぽ抜けていた知識が確認できます。そこに達する前に入門書を丁寧に読んでしまうと、試行錯誤するという重要な工程が無くなってしまいます。
結果として、今後起こりえる大きな壁の突破が困難になります。内容がまとまっていてだれからも評価の高い入門書は、最終的な到達点を考えた場合、まったくオススメできません。ゲームを始める前からそのゲームの攻略本を手にする人は、攻略本の無いゲームに出会ったときに対処が困難になるのです。 -
自分のスキルが上がったと思った時点でIT系の資格試験を受ける
資格試験は実務スキルには直接結びつきません。そのため、何も無い状態から始めるのは全く無意味です。よくある事例で、未経験でIT系の資格試験の勉強を始める、これほど時間の無駄遣いはありません。何にも分かっていないのに試験対策しても、タダの暗記にしかならず、身につく部分が極わずかです。
では何のために資格試験を受けるのかと言えば、自分がすっ飛ばしてしまった知識を確認するためです。自分の知識と一般常識の擦り合わせが必要なのです。自分なりのスキルなり知識を身につけた後にこそ必要なものなのです。
まとめ
最初に書いた通り、スキルを向上させる上で、誰にでも適用できる万能な方法などありません。世の中には誰かに指示されないと何をやって良いか分からない人や、苦痛だけど食うために仕方なくやっている人もいるわけです。そういう人に、自分でテーマを見つけて研究しろと言ったり、好きにならなければ上達しないと言うのは、言っている側の無理解です。人間は色々な性質や考え方、相性を持っています。自分の得意分野で偉そうにしていたところで、不得意分野に放り込まれた途端にタダの雑魚なのです。雑魚になった状態で同じ事が言えるかと言えば、もちろん言えないでしょう。
結局のところ、自分に合った方法は自分で見つけるしかありません。人から指示されるのが苦痛だから自分から動くという人もいれば、指示が無いと不安で仕方ないという人もいます。人から定期的に課題をもらって指示通りに進めた方が上手くいく人もいますが、指示が細かいと能力を発揮しきれない人もいるわけです。
運が良ければ誰かが、自分に合った方法を見つけてくれるかもしれません。ただし、誰かに見つけてもらう場合もゼニゼニしているメンターやスクール業者に気をつけてください。
人それぞれです。自分に最適なもの、そんな方法が見つかると良いですね。
※以下、k73i55no5さんからいただいたものを追記
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不本意な勉強はしない
日進月歩で進んでいくこの業界で自分が望まない勉強をしても苦痛なだけです。そういう勉強はしてはいけません。新しいテクノロジーに興味を持って、手元で使えるものはイジり倒すだけです。知りたいと思ったらとことん調べましょう。自分が不必要だと捉える技術を習得するために努力するなんてとんでもない話です。 -
何でも一括りにして批判しない
知見が狭い人は、大抵そのタイプです。学生時代にそういう人であったパターンは多いのではないでしょうか。ただ、社会人にもなって公の場でそういう発言は、あまりにも恥ずかしいのでやめましょう。万が一誤解を招きうる発言として指摘されたとしても、それを受け入れるかどうかはさておき、皮肉で返すなんて子供じみたことをしてはなりません。