自己紹介
はじめまして,
現在,プログラミングスクールのメンターに挑戦させていただいてます.
大学院生です.
趣味は読書で,世界史や生物学を好んで読みます.
マイデスクの本たち
生徒の方に初めにお伝えしていること
初投稿として,プログラミングスクールのメンターが,生徒の方に初めにお伝えしていること
について,その意図を含めてお話しできればと思います.
以下のような方に,役に立つ記事になればいいなと思って書いています.
- プログラミングスクールでこれから学習を始めていく人
- 就活前,もしくは就活中の人(ITエンジニア就活)
➀横ではなく上を見る=楽しむ
一つ目は,横ではなく上を見る=楽しむ
ですが,この言葉だけだとよくわからないと思うので,説明します.
"横"とは「同時期に学習を始めた人」や「同時期に就活をしている人」のことを指しています.
"上"とは「将来の自分」や「自分の理想とするエンジニア」のことを指しています.
つまり,
「同時期に学習を始めた人」や「同時期に就活をしている人」のことは気にせずに,「将来の自分」や「自分の理想とするエンジニア」だけを見つめて,プログラミングを楽しんでほしい
ということです.
同じ場所に集まって学習をしていると,他者との比較が容易なので,気になってしまいがちかと思いますが,そもそもスクールに入った時点でのレベルは人によってバラバラで,それまでの経験値も人によって全く異なります.その上,学習に充てることが出来る時間,スクールに求めているもの,今後のビジョン,全てが異なります.
ので,
比較は意味がなく,私自身,生徒の方の状況に合わせて,目標設定・サポートの仕方などすべて変えていますし,それぞれの生徒の進捗状況も特に生徒間では共有していません(どうしても共有してほしい人がいればしますが).
ということで,
比べるよりも大事なことは,
「今の自分には何ができるのか,そこに至るまでにどんな経験をして,何を考えたのか」を日々言語化していくことだと思います.
何かログのようなものを残しておいて,定期的にまとめたりするのはとてもいいと思います(公開してフィードバックをもらえたりしたら素敵ですね).
就活でよくやる自己分析なんかにも役立ちそうです.
➁メンターは先生ではなく,学習仲間
二つ目は,メンターは先生ではなく,学習仲間
ということです.
スクールと名前がついているので,学校みたいに先生(メンター)から教わって,それをもとに課題を解いていく...というようなものだと感じるかもしれませんが,実際はそのイメージとは少し異なります.
というより,このようなプログラミングスクールの使い方はしない方がいいと思っているという方が近いかもしれません.
私の感覚だと,エンジニアという仕事では,「先生と生徒」という関係ではなく,師匠と弟子
の関係が適切かと思っています.
要するに,教えるプロがいるわけではなく,どちらもプレイヤーで,仕事を通して学習していくというようなイメージです(スクール内ではメンターが教えるプロとして存在していますが,実際の仕事では必ずいるわけではありません).
ので,
学び方としては,「教えてもらう」という受動的なものではなく,技を盗む
という能動的なものの方が早く上達できると思います.
もちろん,メンターとしては,生徒の方の大切なお金を頂いているので,教えてと言われたらそれを拒否することはありませんが,大事なのは「この問題はどうやったら解決するか」を知ることではなく,この問題を解決するためにメンターはどのように考えているのか
を知り,自分のものにすることだと思います.
ということで,
メンターは先生ではなく,学習仲間くらいに捉えて,どのように問題を解決しているか,実装するときに何を考えているのか,というようなことをどんどん盗んで,追い越していってほしいと思います.
そのための思考プロセスや問題解決のノウハウはなるべく開示していきたいと思っています.
➂就活で見られていると思うこと
最後にITエンジニア就活で見られていると感じるポイントをお伝えしたいと思います.
というのも,
現在,私も就活真っ最中であり,むしろポイントを教えてもらいたいくらいではあるのですが,せっかく自分がリアルタイムで就活を経験しているので,その中で考えたことを共有しておこうと思って書いています.
まずはじめに,
企業にもよりますが,ITエンジニア就活では,
- コーディング試験
- 面接
の二つの選考フローで構成されていることが多いです.
コーディング試験とは?面接とは?
コーディング試験
競技プログラミングにあるような問題を制限時間内で,自分の好きな言語で解いていき,テストケースを何個正答できたかで評価されます(企業によってはコードの可読性なども評価されることがあります).
面接
プログラミング経験や将来のキャリアビジョンなど一般的な就職面接とあまり変わらないことが聞かれます.
これら2つを経験してきた中で,私が,こういったところを見られているのかもと感じたポイントをお伝えしたいと思います.
コーディング試験
ここでは,プログラミングの知識というより,問題解決能力
を見られていると思います.このことは言語を自由に選べる設定になっていることからも明らかです.
これはまさに➁メンターは先生ではなく,学習仲間
の部分で書いたように,「この問題の解決方法を知っているか」ではなく,この問題を解決するためにあなたはどのように考えたのか
という部分を見られているということです.
就活のためだけにプログラミングをしているわけではないと思いますが,➁メンターは先生ではなく,学習仲間
の心構えは,「コーディング試験で見られる問題解決能力を養う」という観点で力を発揮すると思います.
面接
こちらも,企業によって異なるものの,ITエンジニア就活という大きなくくりで見たとき,
- 自身の成長の再現性
- 常にチャレンジし続けているか
はどこの企業でも見られていると感じます.
自分の成長の再現性
これは,会社に入った後も成長していける人材かという部分に関わってくるものだと思います.
特に,「プログラミングスクールで学習してきた」と聞くと,面接官の中には,「スクールだから成長できてただけで,自分自身で成長していける力は高くないのではないのか?」と疑いたくなってしまう人もいると思います.
そのようなときに,自分の成長の再現性
を示すことが重要になってきます.
例えば,
「私は,日常的に触れる困りごとや課題を解決するために,自主的にアプリ開発を行っています.そこで必要な技術や知識に関して,実装していきながら学んでいます.そのサイクルを回していくことで,技術獲得を続けています.」
や,
「私は,普段から学習サイトやチュートリアルなどを通して,技術獲得をしていて,ある程度理解が深まった後は,実際にチーム開発のイベントやインターンに応募して,実装を経験し,そこで得られたフィードバックをもとに,学習を深めています.このサイクルを回していくことで,技術獲得を続けています.」
など,
自分なりのPDCAサイクルの回し方のようなものが出来上がっていると,アピールもしやすいし,実際に成長していけると思います.
ので,
スクールでは,ただ学習を頑張るだけでなく,自分なりの成長サイクル
を見つけだし,自分の成長の再現性
として言語化することを意識しながら学習を進めていけたら良いと思います.
常にチャレンジし続けているか
これは,自分の成長の再現性
と共通する部分もあるのですが,エンジニアという仕事が一生勉強の仕事ということもあり,日常的に新しいものにチャレンジしているかという部分も見られていると思います.
実際にチャレンジし続けることが何より大切ですが,それだけでなく,証拠を残しておくことや言語化しておくことも重要だと思います.例えばコードであればGihubで公開しておくことや,Qiitaの記事として残しておくこと,その他資格や認定証のようなものを取得しておくこともいいかもしれません.
まとめ
以上,長々と書いてしまいましたが,何よりも大事なのは,やはり,➀横ではなく上を見る=楽しむ
だと思います.プログラミングスクールに通おうと思っているということは,少なからずプログラミングに興味を持っている・楽しいと思っている方だと思います.
メンターとして,生徒の方たちには,その最初の期待を裏切られたような気持ちにはなってほしくありません.事実,プログラミングはとても楽しいですし,エンジニアという仕事もとても素敵な仕事だと私は思っています(業務未経験のくせに何を言っているんだという感じですが...).
ただ,いきなり膨大な量の「やらなければならないこと」が目の前に現れると,いやになってしまうかもしれません.
そんな時には,この記事で書いているようなマインドチェンジが必要だと考えています.
横ではなく上を見て,みんな学習仲間として,プログラミングスクールのメンバー全員で成長していく
というのが,一番楽しく・効果的なプログラミングスクールの利用方法だと思います.
今後も頻度はあまり高くないかもしれませんが,生徒の役に立ちそうだと思ったことや,シンプルに自分が学びになったことなどを記事にしてアウトプットしていければと思っています.
最後まで読んでいただきありがとうございました.