7
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

Power Automate で フローボット(Workflows) を使って躓く前に

Last updated at Posted at 2024-04-24

はじめに

今回の記事では、Power AutomateでTeamsに投稿するフローを作成する際にやりがちなフローボットの使用時の躓きポイント・制限をご紹介します。
※フローボットは Teams 上では Workflows という名前で表示されます。本記事では「フローボット」と呼びます。

フローボットとは

「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」アクションでは、
投稿元として「ユーザー」「フローボット」「Power Virtual Agents」から選択することができます。
ユーザーとフローボットは既定で気軽に使用できるため、実際に使用されている方も多いのではないでしょうか。
フローボットからの投稿は「Workflows 経由のXXXX(接続元ユーザー名)」という形式で表示されます。
一方でユーザーからの投稿は通常の投稿と同様に表示されるため、自動投稿か手動投稿か区別がつきにくいことがあります。フローボットからの投稿は視覚的に自動投稿されたものであることや、接続元ユーザー名が明記されており、混乱を避けることができます。

image.png

躓きがちなポイントとその解決策

フローボットからの投稿は上記のように大変便利ではありますが、Power Automate で Teams 投稿を作成する際にいくつか注意するポイントがあります。
作成時に出るエラーではなく、実際にフローが動かないと判別できないため、
「フローを作成したけど投稿ができない!何故!」とならないよう以下のポイントに注意してください。

a. タグを使用したメンションができない

フローボット投稿の場合、タグを使ったメンションを使用することができません。
投稿内容に「@mention タグ」を入れた場合、以下のエラーとなります。

「現在、タグのメンションはユーザーとして投稿する場合にのみサポートされています。投稿者の種類を「ユーザー」に変更するか、タグの「at」のメンションを削除してください。」

Mentioning tags is currently only supported when posting as a user. Please change the poster type to user or remove the at mentions for tags.

image.png

タグはNGですが、ユーザーメンションは使用できます。
広範囲の人にメンション付き投稿をしたい場合は、ユーザー投稿でタグメンションするか、どうしてもフローボットからの投稿が良い場合はユーザー個別に指定する必要があります。

b. プライベートチャネルへの投稿ができない

フローボット投稿の場合、プライベートチャネルへの投稿ができません。
投稿先にプライベートチャネルを指定した場合、以下のエラーとなります。

「ボットは会話の一覧に含まれていません」

Bot Framework に対する要求がエラーにより失敗しました: '{"error":{"code":"BotNotInConversationRoster","message":"The bot is not part of the conversation roster."}}'。

image.png

ボットがプライベートチャネルのメンバーではないので投稿できないようです。
接続元ユーザー名が入っていても、ボット自体がメンバーではないのでNGです。
プライベートチャネルにボットを追加することもできないため、残念ながらプライベートチャネルでは投稿をすることができません。
プライベートチャネルで投稿を自動化したい場合は、ユーザーからの投稿であることが必須となります。

c. 件名入力が出来ない

エラーは出ず、視覚的にも分かりやすく、対策も可能ですが、フローボットからチャネルに投稿する際、アクションに件名欄がありません。そのため、件名を直接入力することができません。
件名のように見せたい場合は、「18pt 太字」 で書くとユーザー投稿で件名を入力したときとほぼ同じ見栄えの投稿が可能です。

image.png

おわりに

私もフローを作成する際についつい忘れてエラーを出しがちなので、その悔しみの気持ちを何とかするために記事にしました。
少しでもフローボットを使用してつまずいた方の参考になれば幸いです。

また、Power Automate から Teams でメッセージを投稿する際の基本操作については、以下の公式ドキュメントをご覧ください。
Power Automate を使用して Teams でメッセージを送信する - Power Automate | Microsoft Learn

7
6
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
6

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?