検証環境
- CentOS7.4 x64 (Minimal)
- Windows10 1703 Pro
OSの初期セットアップ
最小インストールしたCentOSを準備した。セットアップ方法は以下を参照。
https://qiita.com/SkyLaptor/items/1036d470c2d4117b9954
GUIのインストール
最小インストールしているため、まずはGUI機能を一括インストールする。インストールサイズが結構大きいため時間がかかる。
# yum groups install "GNOME Desktop"
起動時の状態をCUIモードにする
GUI機能をインストールすると次回の起動からGUIで起動してしまう場合がある。無駄なリソース消費が発生するため無効にしておいたほうが良い。
# systemctl get-default
graphical.target
graphical.targetになっていた場合はCUI(multi-user.target)にする。
# systemctl set-default multi-user.target
# reboot
CUIモード起動時の初回セットアップ
Gnomeデスクトップをインストールしてた状態でログイン可能なユーザーが1人もいない場合、初回起動時に利用許諾の受諾とユーザーの作成を強制させられる。
GUIモードなら画面上で操作できるが、CUIだと分かりづらい。
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Initial setup of CentOS Linux 7 (Core)
1) [!] License information 2) [ ] User creation
(Kicense not accepted) (No user will be created)
Please make your choice from above [`q` to quit | 'c' to continue | `r` to refresh]:
とりあえず利用許諾を受諾し、適当なユーザーを作成してこの表示をパスする手順は以下となる。(間の文言はかなり省略)
# 利用許諾の受諾
...]: 1 # 利用許諾の操作開始
...]: 2 # 利用許諾を受諾
...]: c # 戻る
# ユーザーの作成
...]: 2 # ユーザー作成の操作開始
...]: 1 # ユーザー作成の開始
...]: 2 # ユーザーIDの入力開始
admin # ユーザーID(任意の文字列)
...]: c # 戻る
# 初回セットアップを完了
...]: c # 初回セットアップ完了
XRDPのインストール
# yum install epel-release
# yum install xrdp tigervnc-server
RHEL7の場合は以下の手順。
RHELにepelから導入したパッケージが入っているとサポートしてもらえなくなるかもしれないので注意。
# wget https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm
もしくは
# curl -OL https://dl.fedoraproject.org/pub/epel/epel-release-latest-7.noarch.rpm
# rpm -Uvh epel-release-latest-7.noarch.rpm
# yum install xrdp tigervnc-server
XRDPの通信を許可する
firewalldが有効な環境では、RDP通信(TCP:3389)を許可しておく。
# firewall-cmd --permanent --zone=public --add-port=3389/tcp
# firewall-cmd --reload
XRDPの起動と起動設定
# systemctl start xrdp
# systemctl enable xrdp
自動パッケージアップデートの無効化
GUIを入れると勝手に自動アップデートツールが有効になるため、これを無効にする。
# systemctl stop packagekit
# systemctl mask packagekit
接続テストと日本語入力テスト
Windowsからリモートデスクトップ(ファイル名を指定して実行でmstsc
)を起動し、CentOSにアクセスする。
接続時オプションにて画面の色深度を24bitにしておくこと。
接続時にログイン情報を求められるので、rootユーザーの情報を入力する。
Gnomeデスクトップ画面が開いたら、画面左上の「アプリケーション」→「アクセサリー」→「テキストエディター」を開き、日本語が入力できるか試す。
なお、日本語と英数の切り替えは「全角/半角」キーで行う。
日本語が打てない場合
CentOSのGnome画面の右上にある時刻表示などの近くに「あ」という入力モードが表示されていないと日本語入力ができない。
もし出ていなければ、次の手順で入力メソッドを追加する。
- デスクトップ左上にある「アプリケーション」から「システムツール」-「設定」を選択する。
- 設定の一覧から「地域と言語」を開き、「入力ソース」を
日本語(かな漢字)
と日本語
にする。順番も重要。 - デスクトップ右上に「あ」が表示されればOK。