大切なのは知っているかどうか
あの時の違和感を大切にしていなかったら、私のエンジニア人生はダメになっていたと思います。
みなさんこんにちは、Watanabe Jin(@Sicut_study)です。
私は勉強法についてかなりのこだわりがあり、日々勉強法に勉強するのが日課となっています。おそらく勉強法にこだわっているエンジニアは私くらいしかいないのではないでしょうか?
しかし、ここまで勉強法に執着するのは私が過去に体験したエンジニア人生をダメにしかけたとある出来事がきっかけでした。
私はプログラミングコーチングJISOUという現役のエンジニアや少し経験があるエンジニアを専門にしてフロントエンドのスキル向上をサポートするコーチングサービスを運営しています。
運営を始めてもう少しで1年となりますが、おかげさまで
「スキルに自信がない」
「将来が不安」
「キャリアの選択肢を広げたい」
という悩みを抱えたエンジニアの方を150名程度コーチングしてきました。
コーチングに申し込むというのは覚悟がいることだと思いますす。
申込みをしてくれる方はそんなハードルを乗り越えて、現状をなんとか変えたいという思いの方が大半です。
カウンセリングをしているとほぼ全員に共通しているとある共通点に気づきました。
カウンセリングではまず現状の悩みからヒアリングしていくのですが、9割以上の方がこのように言います。
「勉強しても、スキルが身についている感じがしない」
「勉強しているのに、ちっとも効果を実感できない」
「便給しているのに、全く自己成長につながらない」
「勉強しているのに、社内評価や年収につながらない」
多くの人が仕事終わりやプライベートで勉強をしているのにスキルが身につかなくて、どうしようもなくなって助けを求めに来ているのです。
私はカウンセリングをしながら、「いまのままやっていても成長できない」 と気づけているだけで素晴らしいと思っています。
私はこのような悩みを感じている人のほとんどが例外なくムダだらけの勉強をしていると思っています。大切なのは、自分がやっている勉強が効果がないと早く気づいて改善しようと動くことなのです。
カウンセリングに応募して来た方は、いまのやり方が「ムダが多い」と気づいて相談してきてくれます。そして勉強方法を少し改善するだけでほぼ100%の人が今までの勉強時間がもったいないと感じるくらいの成果を短期間で出しています。
SESやフリーとして働いてReactの案件を担当することになったり
Reactを学習をして2ヶ月程度でサービスをリリースしたり
すごい人は非エンジニアでも2日程度で実践的なアプリをリリースしている方も現れました。
この方はReact歴は数カ月程度です。
しかし、彼らも全員最初は同じ悩みを感じてカウンセリングに来たところからのスタートでした。そして、自分の勉強のムダに気づいてやり方を変えることができて成果をだせるようになりました。
この能力はプログラミングだけではありません、「学ぶ」ということに関して全て有効です。
資格などでも有効的な方法となっています。
正しい勉強法を学ぶことで多くの人の人生が好転しはじめました。
多くの人が口を揃えて、早く正しい勉強方法を学んでおきたかった。若いうちに学んでいればいかに人生がよくなっていたか。そう話します。
自分の勉強を見直して、正しいやり方を実践する
これだけで絶対に人生が良くなると確信しています。
今回は私が150人以上の「成長しないエンジニア」のコーチングをしてきてみえたダメにする勉強法を紹介していきます。この記事を読んで、自分が同じ勉強法をしていないか?を確認するだけで大きく人生を変えるきっかけになるはずです。
今この記事に出会えたあなたは幸運です。
勉強の成果が出せるかは、正しいやり方を知っているか知っていないかで大きく左右します。
ほとんどの人は自分のやり方が一番自分にあっていると信じて、ダメな勉強法で時間をたくさん使って人生をダメにします。
早く気づければ気づけるほどチャンスは広がるのです。
この記事があなたの人生を変えるきっかけになると嬉しいです。
あの頃の数百時間を返して!
それは2022年の9月頃、まだ夏の暑さも残るそんな時期でした。
私は母が病気で倒れたことをきっかけにエンジニアとして猛勉強をしていました。
その頃の私はエンジニア2年目というのに、プログラミングをほぼしたことがない状況だったので年収を少しでも上げるためには人の100倍猛勉強をする必要がありました。
幸い、私は努力が昔から得意でした。
「やると決めたから絶対に目標を叶える」
そんな思いで仕事、食事、寝る、お風呂以外の時間は殆どを勉強に投下しました。
勉強はほぼ毎日深夜3時くらいまで行ってボロボロになっていたのを覚えています。
土日は絶好の勉強チャンスでした。家から電車で20分ほどの場所にある新しくできたコワーキングスペースに休日は通い詰める日々でした。8時にチェックインして20時にチェックアウトする。まだオープンしたてということもあって人は少なかったので、おそらくスタッフの間では「休日のいつもの人」みたいなあだ名がついていたと思います。
詳しい詳細は省きますが、「私がキャリアアップすることに人の命がかかっている。」
そんなプレッシャーで勉強を進めていました。とにかく早く給料を50万円でもあげて転職するのが目標でした。とはいえ、プログラミングやったことのない2年目が転職することすら難しい状況からのスタートです。
1ヶ月で仕事をフルタイムでこなしながら150時間以上おそらく勉強していたと思います。
そんな生活を4ヶ月送っていて違和感を感じたのです。
「4ヶ月前の自分と今の自分でほとんどスキルが身についた感じがしない、なんならスキルに自信がついている感覚がまったくない。」
かなりの時間を投下して学んでいました。しかし、その時間に対して成果がでていない気がしたのです。「プログラミングは身につくのにもっと時間が必要」そう考えることもありました。しかし、500時間以上かけて自信がないのはあきらかにおかしいというのはプログラミング初心者の私にでもわかることでした。
そう思えるくらい、すべての時間を投下して本気で向き合っていたのです。
「このやり方をやっていても転職どころかスキルすら身につかない」
「やり方が何か間違っている気がする」
私は4ヶ月ほど本気で勉強を始めてから気づきました。
ここまででやっていた勉強法などは当時の記事が痛々しく残っています。
Reactは世の中に存在する教材をすべて買ってすべてやるみたいなことしてました(苦笑)
このときの私は500時間以上勉強をしていましたが、
- スキルの自信は一切ない
- アプリを0から作れるイメージがない
- 得意な技術は一つもない
- Udemyで前回なんのアプリを作ったかさえ思い出せない
- 動画で勉強するのは動画通りやればできるから楽しい(考えなくていいから楽)
- 自信がないから個人開発への一歩が踏めない
このように完全に成長できない負のループへと入っていました。
まるで底なしの沼へどんどん進んでいるかのような感覚。
しかし、このタイミングでなぜ勉強を始めたのかを思い出しました。
母を安心させるために頑張っているんだ。勉強することが目的になっていて、学ぶということが快楽になっていて大事なことが見えなくなってしまっていた。
私もJISOUのカウンセリングにくる方々と同じ状況だったのです。
そこからこれまでの勉強法をすべて見直すことにしました。効果のある勉強法を勉強して実践してきました。
そこからは、今までが信じられないくらいに成長が加速しました。
1年程度で夢にも見ていなかった企業にも転職することができました。
あのとき、「違和感」に気づいて行動を変えられたからこそ今があります。
そして今では、同じ悩みを抱える人の人生を変えるお手伝いをしています。
勉強しても成果が出ない人は「ダメにする勉強法」をしているだけなのです。そこを直せば絶対に変われます。
そこで今回は私が実際に行ってきた「ダメにする勉強法」を紹介していきます。
もしやっている勉強法があるなら、今日からやり方を変えるだけで大きな変化があるはずです。
今回は「ダメな勉強法」を紹介していますが、最高の勉強法については別記事で紹介していますので合わせて読んでいただくことをおすすめしています。
楽しい勉強に気をつけろ
「居心地の良い状態」は生産性が良い状態なので、例えばコードベースのこともよくわかっていて、速く仕事をこなせる状態だけど、それは何かを学んでないという事にもなる
これは世界一流エンジニアの思考法を書いた牛尾さんのブログに書かれている一部です。
勉強することの本質はここにあると思っています。
私は普段から「アウトプットが大事」と口酸っぱくQiitaにも投稿してきました。
勉強しているのに成果が出ない人の大半が勉強を「楽しい」と思っているのです。
確かにとある分野のわからないことに遭遇して自身で探求していくことを楽しいと思う人もいます。
しかし、私のところに相談に来ている勉強しているのに成果がでない方の「楽しい」は違います。考えなくても習ったとおりにコードを書けばアプリが完成するから楽しいと考えているのです。
そして大半の人がUdemyでたくさん講座を買って勉強していますと言うのです。
実は私も伸び悩んでいた頃に同じ泥沼に足を突っ込んで抜け出せなくなりました。
Udemyに限らず、Youtubeなどの動画を使った教材は全般的に薬物のような中毒性があります。
- 動画通りにやるだけで完成する
- 詰まることがあまりない
- 動くものができている
- 手を動かして最後に完成するのでアウトプットしているように錯覚する
- たくさんの講座が世の中にはある
- 数十時間かけて行うので完成したときの達成感がある
動画が終わったら、また次の動画を始めます。セールがくれば今後やろうと思う講座をまとめ買いします。
そして中毒に陥っていることを本人は気づかないまま時間が過ぎていきます。
YoutubeもUdemyもどれだけ媒体にユーザーを滞在させるかを工夫しています。気づくのは不可能なのです。
このような動画教材は多くの場合インプット中心です。
手を動かしてものを作るのでアウトプットに思えますが、「考える」というプロセスが抜けているので説明書通りにただ作っているだけに過ぎません。それがアウトプットに錯覚するのも薬物のようです。
大切なのは学習の過程に考えるプロセスを取り入れることです。
つまり、「居心地の悪い状態」を作る必要があるのです。それにはアウトプットは必須になります。
アウトプットができない人はものすごく多いです。
そもそも日本は幼い頃からインプット教育で学んでいきます。アウトプットのやり方を教わることはないです。アウトプットができないことは日本の義務教育的に仕方がないことなのです。
そしてアウトプットをすることは「居心地の悪さ」があります。わからないことにとにかくぶつかります。人はなるべく問題にはぶつかりたくないと考える生き物です。
そんな背景があり、過去の私も含めて動画教材の虜になってしまう人がたくさんいるわけです。
勉強したフリであり、勉強した気になっているだけで、成果はでないのです。
インプットをやる場合は、勉強するのが少し億劫になるくらいの居心地の悪さを取り入れることが成果を出すコツです。
知識武装をしている
こんなSNS投稿見かけませんでしたか?
同じ教材を終わってすぐに繰り返しやっている人はかなりの確率で時間をムダにして、成果が出ていないはずです。
「Progateを2週目やってます。」 というのを見るたびに、その人の人生をもっといいものにしてあげるために返信したくなると思いますが、**本人にとってはそれが一番効率的だと勘違いしています。**返信をしてもそれは余計なお世話だと思われて聞く耳はもたれないので何も言いません。
これと同じ原理で、同じ内容の教材を色々やるのも繰り返しやっていることと同義です。
UdemyのReactの講座を片っ端からやっているのも繰り返しになります。
のための反復
なぜ繰り返し同じ教材をやるのがよくないのか?
教材を学ぶことはインプットになるため、本当に自分がわからないことを知るのが難しいのです。繰り返しやっていくと「わかった気になる」というトラップもあるので余計に意味がなくなります。
このタイプの学習を好む人に共通するのが「自信がないから個人開発ができない」という悩みです。
「不安」があるのでなんども同じ教材や別のハンズオンを繰り返してしまうのが心理です。
幼少期の頃、RPGゲームに熱中していた自分を思い出してほしいです。
勉強をたくさんしている、でもスキルに自信がないエンジニアはインプットばかり。それはまるで知識の武装をして100LVになってから最初のボスを倒しに行くようなものです。
しかし、RPGゲームで最初のボスを倒すのに100LVまで上げる人なんていません。おそらく殆どの人は倒せるか倒せないかわからないレベルで何回か挑んで倒すと思います。もし明らかに倒せないのであればLV上げをするはずです。
勉強もまったく同じなのです。インプットは最小限に済ませて、ぱっぱとボス(アウトプット)に挑む。もしわからないことがあれば、インプットでLVをあげて再挑戦する。これがエンジニアのRPGを攻略する最速の方法なのです。
多くの人はこの事実に気づいていないので、最速でスキルを身につけることができませんが、やり方は実は幼少期にゲームから学んでいたのです。
ここで大切なのは勉強にフィードバックの速さがあるかということです。
フィードバック(FB)があることによって、どこができて、どこができないのかを知ることができます。そして「できないこと」を改善することは成長につながるのです。
もしあなたが知識の武装(インプット)をしているなら、すぐにやめてボスに挑んでみてください。
身の程をわきまえる
あなたにはこんな経験ないでしょうか?
技術書を買ったけど序盤から難しすぎて積んでしまった。
私も2年目くらいの頃は名著や話題の技術書を購入しては最初の数ページで挫折した経験があります。
- エリックスエブァンスのドメイン駆動設計
- リファクタリング 既存のコードを安全に改善する
- クリーンアーキテクチャ
- 珠玉のプログラミング
などなど
初心者ほど背伸びをして上級ノウハウを知りたがってしまいます。
この時間をなるべく減らして身の丈にあったノウハウをいかに学べるかは効率よく成長する上で大切です。
ここで面白い話があります。
2011年Facebookが流行り始めた頃、Facebooknoの初心者向けセミナーを開催すると参加者が殺到するにちがいないと考えて「Facebookの基本テクニックをわかりやすく学べます!」というキャッチコピーで募集したところ、24時間で3人しか申込みがなかった。
申込みページを全て書き直して、「日本最新、最先端のFacebookの上級者向けノウハウが学べます!」というセミナーに方向転換したところ24時間で30人の申込みが来て3日で満席になった。
セミナー当日、参加者のレベルチェックをすうるために「Facebookをどれだけやっていますか?」という質問をしたところ、3ヶ月以上Facebookをやっている中級者は10人。
残りの90日は、Facebookをはじめたばかりの初心者だった!
初心者ほど無知なので、いきなり難しいものに挑戦してしまうことがよくあります。
JISOUのメンバーにも何もプログラミングをやったことない状態でNext.jsとTypeScriptでNetflixを作るチュートリアルをやろうとして環境構築の時点で挫折していました👇
(いまではNext.jsとTypeScriptで当たり前のようにアプリを作れるようになりました)
難しい教材に挑戦するよりも、すこしレベルは高いが最後までやりきれるくらいのレベルの教材をやりましょう。
勉強時間を目標にしてしまう
勉強時間を積み上げることを目的に勉強している人は、たくさん勉強しているのに成果がでないことが多いです
SNSでこのような投稿見たことないですか?
他のスクールでは1000時間勉強することを目標にしているところも多いようです。
しかし、1000時間勉強することより、10時間でしっかり成果をつけるほうがエンジニアとしては正しい学び方です。
そもそも勉強時間はまったく成長の参考になりません。
文系/理系、プログラミング経験あり/なし、シニアエンジニア/未経験とでは同じ1000時間でも圧倒的に質が異なります。そのような背景があるのに同じ目標にしてしまうことになります。
正しい勉強を知っているか知っていないかで1000時間で得られる成果は大きく異なります
勉強時間をモチベーションにすると他人と比べてしまいやすくなり、モチベーション低下にも繋がります。
大切なのは使った時間に対してどれだけ成果が得られたかを知ることなのです。
JISOUの中では1ヶ月に1回コーチングがあるのですが、1ヶ月間でどれだけの成長ができたかを改めて確認するために行っています。これによって成長したことを実感して次の1ヶ月のモチベーションとなります。
間違った勉強方法を続けてしまう理由は、その勉強をして得られた成果が時間に対してどのくらいなのかを把握していないからなのです。定期的にふりかえりをすることは勉強する上では大切です。
自己流は事故流である
アイススケートの選手はオリンピックレベルになると選手の実力はほとんど差がありません。では何が1位と2位の差を生むのでしょうか?
それはコーチが優れているか否かで決まってきます。
アイススケートはコーチの指導がとても大切になっていきます。
ジャンプ1つにしても、自分では細かい修正点に気づくことはできません。だからこそ他者からの目線で指摘を受けることで成長をしていきます。
多くの人は間違った勉強法を自分に合った勉強法だと勘違いしたまま一生を過ごします。
その勉強方法は幼少期の頃たまたま近くにあった勉強法であり、それしか知らないために自分に合っていると勘違いしてしまうのです。
なぜ同じ勉強をしているのに差がつくのでしょうか?
なぜ小学校の時にそこまで勉強していない生徒のほうが成績が良かったのか?
それはたまたま近くにあった勉強法がより効率的だったためなのです。
この成功体験が勉強好きにつながって、将来良い大学に行って、良い仕事に就職することにつながるのです。
人生を決めるのは最初に知った勉強方法である
これが私の中にある考えの1つです。だからこそ、「勉強方法」をなるべく早く見直すきっかけになってほしい。そして人生を決める「勉強法」を義務教育の段階で知ってほしい。それが私の目指す将来なのです。
自己流は事故流だと私はよく話しています。
つまり自己流でやるのではなく、まずは上手くいっている人のやり方をしっかりと学んで徹底的にパクることをするのが一番の近道なのです。
後悔しない将来のために
勉強しているのに「身についた気がしない」「スキルが身につかない」
そんな悩みを抱えている人は勉強の仕方を見直して、正しい勉強方法に変えるだけで、人生が変わったかのような成果を手に入れることができます。
実際にJISOUでも再現性をもって全てのメンバーが圧倒的な成長をすることができているので、自信をもってこの記事を書いています。
ほとんどの人はこの記事を読んだとしても結局事故流の勉強をします。
結局非効率的な学習を続けて最後に身につかなかったと実感するのです。
ぜひあなたは素直に正攻法を徹底的にパクって上手く行ってほしいと思っています。
いま思うとあのときに違和感を感じて正しい勉強方法に切り替えられたのは人生を大きく変えた瞬間でした。
このやり方を小学校の時に知っていたら、以下に自分の人生が最高になっていたか、これまでにムダにしてきた時間への後悔はいまでもあります。
もしここまで読んでも矯正されないと自分ではできない。そんな人がいたらぜひカウンセリングにおこしください。
今のやり方などをしっかりと聞かせていただきサポートさせていただきます
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また明日の記事でお会いしましょう!
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