はじめに
キャリアアップは戦略的に行えば確実にできる
こんにちは。Watanabe Jin(@Sicut_study)です。
私はプログラミングコーチングJISOUというサービスを運営しており、未経験やキャリアアップしたいエンジニアを支援してきました。
今回は私が実際に考えてきたエンジニアとしてのキャリアアップ戦略について詳しく紹介していきます。
「人生をいい方向に変えていきたい」
そう考えるのであればこの記事はかなり参考になるかと思います。
この記事に出会ったことであなたの人生が良い方向に動き出すことを願っております。
底辺からの下剋上
今回紹介する内容は私自身が経験して言語化してきたものです。
私もすべて実行してきましたし、いまも実行しているものです。
まずは私の新卒エンジニアとして入社したときの話をしていきます。
私は新卒で自社開発(時々受託)の会社に入社しました。
ほぼプログラミングをやっていた経験はなく、学生時代に授業でC言語を2回だけ触った程度でした
そして入社をして配属されたのがAIの研究をする部署でした
本社が地方にあったため、東京で働くにはこの部署しか選択肢がなかったのです
AIの研究はプログラミングよりももっと下のレイヤーである、論文などから最新のモデルを見つけてくるなどの数学をやる仕事でした
そこで私はエンジニアとして入社しましたが、1年目はひたすら「数学」の勉強をすることになりました。
「微分積分」「パターン認識」「Deep Learning」「Transformer」など本当に初歩的なところから、最新の論文が読めるようなところまで実力が尽きました
この時点でプログラミングはほぼしたことはありません
そして、入社して2年目になるころにAI研究の成果が出ずに撤退をすることに
私はWeb開発をする部署への異動が決まりました。
ここで1年間数学ばかりしていたことが無駄になってしまい、周りの同期は1年間Web開発をしてきたことから実力の差ははっきりしていました
ここでとある事件がおきます
朝起きると母親が倒れていたのです。
私は急いで救急車を呼びました。そして待っている時間考えたのです
もし大きい病気で大きな手術が必要だった場合、
お金をちゃんと用意できるのか。
大切な人を自分のお金が理由で守れないことがあるかもしれない
このとき2年目が始まったくらいなので、お金的にもかなり低く将来に不安を大きく感じました
そしてこれからWebエンジニアとしてやっていく際にいまのままだと絶対にキャリアアップはできないと思ったのです
そこからも本気で勉強をするようになりました。
プログラミングの勉強はなかなか身につかず、長くかかるため色々試行錯誤を続けました
ときにはものすごく効率の悪い学習をして大量の時間を無駄にしたこともあります
どのようにすればキャリアアップができるかの仮説を立てて行動して、改善しながら言語化するサイクルを回すことで結果的には人生を変えることができました
私の状況でもできたなら、あなたにもできる
ただキャリアアップの戦略を知らないだけ
今回は実際に私が行った戦略の考え方についてまとめていきます
いまの仕事が辛い人へ
「技術職」であるエンジニアの難しいと思うポイントがあります
最初に選んだ職場が大きく人生に影響してしまうということです
もし仮にブラックなところだとすれば、休日に勉強する余裕もないですし、転職する時間も気力もありません
技術が社内独自のフレームワークだったとしたら、経験が評価されづらいこともあります
そんな「ガチャ」で「SSR」を引かないとキャリアアップの難易度が一気に上がってしまう状況で私はまったく意識せずに1社目を選びました(そもそもそんな話知らない)
いまの仕事に辛さを感じている人も多いはずです
そんな状況を良い方向に変えるには自分から行動していくのが近道です
エンジニアは最高の職業です。
技術職は技術が上がれば絶対にキャリアアップが可能です。そして技術は努力によって確実にあげられることができるものです。
努力さえできれば誰でも今の現状を確実に変えられるのです
私は多くの悩みを抱える人のカウンセリングを行っていますが、「時間がない」「お金がない」「自信がない」という3大ないをたくさん聞いてきました。
- 時間がないから時間を作るために頑張る
- お金がないからお金を作るためにお金を使う
- 自信がないから自信をつけるためにアウトプットする
「ない」と言っているだけの人は一生「ない」状態になるのです
本気で現状を変えたいのなら3ヶ月でいいので本気で行動してみてください。
人生を変えたいなら3ヶ月あれば十分です
若さという価値の威力
キャリアアップ戦略を考える上で大切なことは、何が自分の価値なのかをしっかりと理解して十分に活かしながら行動していくことです
エンジニアとして共通して価値となるのは「技術力」と「若さ」があります
若さは将来的な可能性に投資する形で転職では有利です
技術力があるのはもちろん技術職なので有利です
若さと技術は反対の関係にあることが多いです。
一般的には若いほど技術が低く、年数を重ねるほど技術が高くなります。
私が2年目に本気でキャリアアップのために学習できたのは
「エンジニアはスタートダッシュがとても大切」
この考え方があったからです。
なるべく若いうちに技術力をつけることが将来楽をするために1番戦略的であると考えていたのです
若ければ結婚などもしていないことが多く、自分の時間をとりやすい利点もあります
この最大チャンスに本気で学ばないのはもったいないのです
勉強期間は本気でやるなら3ヶ月〜1年くらいで十分だと思っています
いまが1番若いので本気だすなら今が最適な時期です
ぜひ若さという価値を生かして今日から本気でキャリアアップのために動いていくと良いと思います。
セルフブランディングをしろ
セルフブランディングという言葉ご存知でしょうか?
セルフブランディングとは、自らの魅力、特性、価値を明確にし、他者に対して意図的にそのイメージを発信するマーケティング・宣伝活動のことです。
私は「エンジニアであれば将来絶対に何度か転職するものだ」と決めつけていたため、そんな将来の自分のためにセルフブランディングを続けていました
私が転職した頃に行っていたセルフブランディング活動は
Qiitaに100本記事を投稿する
でした。この戦略はものすごい効果を発揮したのをいまでも覚えています。
そもそもどんなに有名な会社でもここまでアウトプットをしている人はいません
100本投稿するだけで全ユーザーの4%に入れるのです
つまりアウトプットという面において採用担当よりも圧倒的にできているわけです。
実際に私は100本投稿することで多くの人から高評価をいただき、
アウトプットがここまでできるなら入社したら成果を出してくれるはず
と実績から私を採用するための安心できる材料を与えることができました
私は自身をアウトプットが得意で行動力がある人だというセルフブランディングをしたのです
セルフブランディングのすごいところは、複利的にどんどん効果を増すことができるところです。 (詳しくは以前紹介した記事をみてください)
将来絶対に転職するなら楽できるように、セルフブランディングに力を入れておくことはキャリアアップにおいて大切なことなのです
転職を検討する
キャリアアップにおいて転職は多くの場合必須になってくるはずです。
転職には色々な方法があります。自分でHPからエントリーしたり、エージェントを使ったり...
私がおすすめするのはやはり「転職ドラフト」を利用することです
転職ドラフトではレジュメ(どんな経験があるかなどをアピールする)を書くのですが、このレジュメを本気で書くようにしてください
企業側はこのレジュメでしか基本的には判断ができません。
レジュメが作り込まれていることは年収に大きく直結してきます。
転職ドラフトは私も利用してTipsをまとめていますのでぜひとも見てください
もしあなたが会社を辛いと感じるようであれば、学習を進めていくと「この会社で学ぶことはもうないな」と考える時期がくるはずです
それが転職する理由になります。優秀な人は過酷な環境で仕事を続ける理由がありません。つまり辛いと感じるのであれば本気で一定期間学べば、周りのレベルに追いつけると考えています。ここが最初の転職の目安になるかもしれません
力を入れないところに力をいれろ
ここからがほとんどが力を入れていないキャリアアップ戦略になります。
私は以下の部分により力をいれて準備を進めていくことを推奨しています
- 自己分析をしっかりとする
- 面接対策を徹底的にする
- ポートフォリオはユーザー価値を意識
- アウトプットは徹底する
ポイントは技術力を高めるためだけに時間を割かないようにすることです
「技術力」は終わりがありません。どんなにやっても上には上が存在していて、かなりの期間を費やさないとキャリアアップにつながるほどの技術力を得ることは難しいです
しかし多くの人が「技術力」ばかりに力をいれてしまいます。
大切なのは転職活動そのものにしっかりと時間を使うことです。多くの人ができていない分、すこしでも時間を使うことで大きな差別化になり効果的です。
自己分析をしっかりとする
新卒の頃にやったであろう自己分析をやらない人がとにかく多すぎる
自己分析は絶対にやってください。やるやらないで大きく変わってきます
- あなたは将来どうなりたいのか?
- あなたは何に興味があるのか?
- あなたの指名は何か?
- あなたが楽しいと感じることはなにか?
自己分析で意識してほしいことは、面接で「私がこの会社でやりたことは〜だ」と説得力を持って話せる材料を用意すること、将来の目指すときにどの会社に入れば将来を実現できる可能性が高いのかを判断できるようにする。ということです
将来どうなりたいのかを考えて、実現できる可能性が高い会社を受けないとキャリアアップどころかキャリアダウン、転職してもすぐに辞めてしまうということに繋がります
面接対策は徹底する
面接対策をできている人も少ないです。
模擬面接などできるならやってほしいですが、私がやってほしいことは以下です。
なぜ私がこの会社にはいらないといけないかを語れる
「入りたい」ではなく「入らないといけないのか」というのがポイントです
ここにはあなたの使命が大切になってきます
私はこの会社に入って〇〇を実現する使命を持っている
私がこの会社に入ることで御社の〇〇を実現することができる
このような会社側へのメリットやこの会社でしか私の使命は実現できないというような理由をしっかりと語れるようにすると説得力がある面接が可能です
その会社での未来を語る
その会社で1年後/5年後/10年後でどのようなことをやっていきたいかを話すようにします
1/5/10年後について語れるということは、10年後まで御社で働こうと思っていますというのが相手に伝わります。
会社側からすると1番困るのは成長して辞めていってしまうことなのです。
できたら将来的にもずっと働いてくれる優秀な人を採用したいのです。
10年後までの将来を語り、自分にはこの会社でしかできないことがあるということを面接で伝えることができればこれは有利に働くのです
文章は暗記してスムーズに話せるようにする
「話が上手い人」と「話が下手な人」の違いはなんでしょうか?
私は話がうまい部類に入るはずです。スピーカーという職業もしており数百人の前でお話することもしばしばありました。
この違いについて1つあげられるのは「情熱的に語ることができる」ということです。
そして私はよく「情熱的」と言われますが、実はまったく情熱を持っていないことも多いのです。
なぜ話が上手い人の話は情熱的に感じるのでしょうか?
それは話のペースが早いからなのです。
通常の人は話をしようとすると、言葉と言葉の間で「えー」「あー」などの脳内で考えてしまう時間が発生するのです。
しかし、ヲタクは早口と言われるように自分の日々考えている情熱のあることであれば考えなくてもすぐに言葉が出てくるのです
つまり、話が上手い人は頭の回転が早くすぐに次の言葉が出てくるののです
考えないでスムーズに話せればそれは情熱がある。
つまり「この人は本当にこの会社に入りたいんだな」
そういった印象を与えることができるのです。
この状況は練習で誰でもできるようになります。
まずは事前にざっくりとした概要を考えておき、それを頭の中でイメージしながら声に出して何度も練習するのです。
完全に文章を暗記すると緊張する場面では絶対に思い出せなくなります。
しかし、頭の中で文章を作って暗記している状態であれば、そもそも暗記していないので忘れるということがおきません
声にだすことも重要です。情熱的に伝えるにはスムーズにあたかも普段から考えていることのように感じてもらう必要があります。
本気で選んだ会社であれば1回1回が大切な面接になります
しっかりと準備をしておくことは絶対にあなたの転職に生きるはずです。
ポートフォリオはユーザー価値を意識
未経験であればポートフォリオを作る機会も多いと思うのでアドバイスをしておきます。
ポートフォリオは「技術」に尖らせることも十分可能です。
しかしながらAIが発展したことによってポートフォリオのレベルはカンストしてきました
- React + Next.js
- CI/CD
- AWS (Docker)
- IaC
このレベルを多くの人が実現できるようになってしまっているのです。
そんななかで更に技術で差別化をするのは未経験のレベル感ではかなり厳しいのと、時間が莫大にかかってしまいます。
そこで意識してほしいのは「ポートフォリオそのもの」になってきます
会社の最大の目的はお金を儲けることなのです
TODOリストなど誰もが思いつくようなものを出されても評価がしづらいのです
- そのサービスは誰のどんな悩みを解決するのか
- デプロイされてユーザーに価値が届く状況になっているか
- ユーザーに価値を増やす努力はしているか
- マネタイズできる可能性があるか?その規模はどれくらいになるか
- CI/CDなど素早く価値を提供できるようになっているか?
ここをしっかりと意識して作り込むと面接でも話をして説得力を持ってもらえるはずです
ポートフォリオ作りは最初の作るものを決めるところで大きく決まってきます
ビジネス感覚がある人に壁打ちしながら考えることをおすすめします
アウトプットは徹底する
アウトプットというものができていない人は優秀な人を含めてもかなり多いです。
理由は単純に大変だからということに尽きます。
大変なことをしっかりと普段から実践できていることは、誰が見ても評価に値します。アウトプットをすることは先程伝えた「セルフブランディング」にもなっていきます
もしレジュメにアウトプットについて書いていなかったとしても、採用担当者はおそらくあなたのSNSやQiita、GitHubを1度はみているはずです。
アウトプットしていないからといって減点はありませんが、そこでものすごいアウトプットをしていたらそれは加点につながっていきます。
それに比べてインプットは形がないため評価できません
とにかく小さいところで加点を集めて合格していくことは、人生を左右する転職にとって大切なことだと考えます。
おわりに
今回は私が実際にやってきて、そしてプログラミングコーチングJISOUのなかでも教えているキャリアアップ戦略について紹介しました
結局の所努力をしないと現状を一気に変えることはできません。
この記事を読んで覚悟が決まって、キャリアアップを成功させる人が1人でも現れたら私としては嬉しいです
ここまで読んでいただけた方はいいねとストックよろしくお願いします。
@Sicut_study をフォローいただけるととてもうれしく思います。
また明日の記事でお会いしましょう!
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