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はじめに

自社がいいだの、SESは辞めたほうがいいなど論争はもう終わりにしよう

こんにちは。Watanabe Jin(@Sicut_study)です。
記事のタイトルをみて私の記事を始めて見た方も多いかと思います。

世間でよく起きているSESが〜。自社開発が〜。みたいな論争はとても火が尽きやすい(燃えやすい)話題です。

X(Twitter)などのSNSが普及したことで気軽につぶやくことができるようになり、とあるツイートが簡単に広まって火種となっている光景をよく見ます。

そこで今回は私の視点からこの論争について思うことと、炎上することは良いパターンもあるということについてお話します。

もちろんこの記事も炎上する(話題になる)かもしれません。
しかし、このような記事を投稿することはものすごく大事だと考えて今回は書いてみます。

動画で学びたい方へ

動画での解説も行っていますのでそちらも合わせてご活用ください

それぞれの違い

この話を語る前にそもそも自社/SIer/SES/フリーランスの働き方の違いや特徴について知る必要があるので解説したいと思います。

今回は以下の記事がものすごく丁寧だったので要約して紹介します。

自社開発

自社サービスを開発・運営する企業のことで、世の中的には「優秀な人が多い」「高い技術力が身につく」というイメージがあるかもしれません

しかし実際には会社ごとによって状況は違います

メリット

  • 好きなサービスに関われるチャンスがある
  • 0->1に関われる(上流から下流まで)
  • アーキテクチャの検討などにも参加できる可能性あり

デメリット

  • 自社サービスの売上が給料に直結している
  • 会社で使っている技術をメインで学ぶことになる
  • 売れているサービスがレガシーになりがち (使っている技術が社外で通用しない可能性もある)

ちなみに私は自社開発でお仕事をしています。レガシーになりがちというのもわかりますが、技術を変えていくとことも有りますし、マイクロサービスを採用していれば色々な技術に触れることもできるので会社によってになります

SIer (受託開発)

他社サービスの開発を請け負う形態

メリット

  • 親会社が大きく安定していることが多い
  • 様々な業界の会社と取引するため様々な技術に触れられる機会がある
  • 親会社が大きいので待遇が悪くなく、働きやすい可能性がある
  • 多重請負構造の1次受けなら年収が高くなる

デメリット

  • 請負契約はブラックや炎上などがよく起きる
  • 納期やスケジュールなど他の会社との関係でしばられる
  • 大規模な案件の場合一生をその案件で過ごす可能性がある
  • 上流に関われない可能性もある
  • 技術力がなくても入りやすいが、スキルアップがしづらくプライベートの学習が必要な可能性が高い

SES (準委任契約)

SESはシステムエンジニアリングサービスの略
つまり、システムエンジニアをレンタルするような契約である
現場が決まらないと「待機」という状態になる
単価に対してエンジニアへの還元が高いと「高還元SES」と呼ばれる(ただし還元率は金額ではなく%を表すので注意)

メリット

  • 契約時間を守れば定時で上がれて休みも取れる
  • 未経験でも入りやすい
  • 多種多様な業界の知識が手に入る
  • 現場を変えやすい

デメリット

  • 待機期間中は給料が下がる
  • 上流に関われることが少ない
  • 基本先輩と一緒に現場に行くが、1人で行くことになった場合大変な可能性
  • 自社の行事や仕事もしないといけない
  • 会社の良し悪しにバラツキがある
  • 経歴詐称で大変な思いをすることも
  • コールセンター、家電量販店、電話ショップなどに営業研修として派遣されることも

フリーランス (業務委託)

どこに所属することなく自分でフリーに仕事をこなす

メリット

  • 高収入になりやすい
  • 週○日のような働き方ができる
  • 人間関係を気にしなくて良い
  • 自営業なので節税もしやすい

デメリット

  • スキルが低いフリーランスが多くなったことで「フリーランスNG」の案件が増えている
  • スキルベースでみられるので常に勉強が必要
  • 突然契約が終わる可能性があるので不安定
  • ライフプランを自分で考える必要がある

なぜ論争がおきるのか

特徴をおさらいできたことでなぜ論争が起きるのかについてお話します

まず結論から 「人は経験してきたことから一般化をしてしまう」 ということに尽きます

本来大切な情報が削除されたり、歪曲されたりすることで偏見や思い込みが起きます。

例えば、
「みんながそう言ってるよ」
というセリフがありますが、

このような言い方を、私たちはあまり意識せずに言ったり、聞いたりします。

「今度の新商品はあんまり評判が良くないね、みんながそう言ってるよ」
「あの人のことで、いい噂は聞かないね、みんながそう言ってるよ」

などです。

しかしこうした言葉は、その人のフィルターによって、事実そのものとは違うことを相手に伝えてしまう場合があります。

「みんながそう言ってるよ」

というのは、相手に自分の意見を聞いてほしいときに無意識的に使われる言い回しが多く、全員が同じことを言っているように聞こえるのですが、実際にはそういったケースはあまりありません。

「自社開発がよい」「SESは辞めたほうがいい」「フリーランスのほうが収入が高い」などはまさに「みんながそう言っている」ように思えてしまうことなのです。

しかし、実際には

  • ブラックでレガシーな技術しか使わない自社開発
  • キャリアアップを狙える働きやすいSES
  • そもそも全然案件に入れないフリーランス

などは世の中には普通に存在しているのです。
つまり多くの人が言っているからそれが一般的だと思ってしまいますが、会社によるのです

すべての会社がそうだ一般化するような発言をすることが炎上の火種になっていることが多いのです

炎上することはよい理由

ちなみに私は誰かを傷つけたり不快な思いをさせないようなものであれば、いわゆる 炎上 をするのは良いことだと考えています

あなたは普段Twtitterをしていて、フォロー/フォロワーでもない人にリプライを送ることはありますか?
またQiitaにコメントをすることはありますか?

Qiitaは非常にコメントが来る可能性は少なく。大体は訂正するようなコメントばかりです

誰かに返信して意見や考えを伝えるようなことは興味がないのでしないのです

では、炎上しているツイートはどうでしょうか?
多くの人がリプライをしていますし、引用RTで意見を言っている人もかなり多いです。

つまり意見を伝えてしまうほどにそのツイートに心を動かされてしまっているのです

これはものすごく大切なことです。
炎上することによって多くの有識者が意見を述べて議論が深まります。これはIT業界の活性化や発展につながっていくのです

あくまで明らかに誰かを不快にするような炎上はダメです。
自分が本気で思っていて考えていることを発信した先の炎上は良いことだと思います。
炎上が怖くて自分の意見が言えない人はこの考えをもって、あなたの考えを発信してみて下さい

私がこのような多くの人にみられる記事を書くことができるのもこの考え方があるからです

可能性と実力で選ぶ

ではここから私が考えるこの論争の意見を書いていきます。
意見こそが業界を発展させる材料になります。ぜひともこの記事を読んで何か考えた人、私はこう思う、そんなことがあればどしどしコメントしてください

その議論こそがこの業界を更に発展させて、待遇の良くない会社を改善させることにつながっていくはずです

「自社/SIer/SES/フリーランスどこを選んでも正解。しかし、自分のスキルから考えてキャリアアップの可能性が高いところを選択すべき」

というのが私の考えるこの論争の意見です。
どれが良くて、どれが悪いというのはまったくないのです。

先程も何度かいいましたが、会社によって例外は存在するのです。
なので、しっかりと会社のことを調べて、どこなら自分のレベルで入ることができるのか、そしてそこで働いた先にどんなキャリアアップができるのか

ここまでをしっかりと考えた上で選ぶべきだと思います。

「成功はジョーカーを引いたら勝ちのゲーム」

とにかくジョーカーを引ける確率が高い選択肢を取り続けていくことが成功するための秘訣なので、一発でうまくいこうと考えるほうがおかしいのです

天職がみつかるまでしっかりとキャリアアップの確率が高いところを選び続けるこうするのが良いと考えています。

そもそも極論、「Googleに入れる実力があるならこんな論争いらない」と思っています。
今の自分のキャリアアップにつながる確率が高いところを選択し続けたら、どこの形態を選択しても正解だと思いますし、もしイメージと違うなら次のカードをめくるようにしましょう

新卒の頃をふりかえって

新卒の頃をふりかえると就活イベントに大々的にでてくるのは「SIer」ばかりでした
おそらく親会社がものすごく大きいので就活の予算が多いのだと思います

その分受ける人もものすごく多くて、私も受けていた企業のほとんどがSIerでした

私は行きたいと思ったところに入ったのが結果的には自社開発の企業でした
そこのころはSIerや自社開発というのがよくわかっていませんでしたし、自社開発を知る機会がそもそも少なかったように思えます

このような論争が起きることは就活している未来のエンジニアにも改めて調べさせる良い機会になると思っています

就活生は「ネームバリュー」だけで決めてしまうことも多いので、将来を考えてぜひともどの形態で働くのかを決めてほしいなと思います。スタートダッシュはとても大切です

エンジニアは最高の職業

ここまで読んで、今の仕事が待遇が良くなくて辛い、うまくいかなかったという人もいるかもしれません。そういう方々が〜は良くないという発信をしているのもよく見かけます。

エンジニアは最高の職業です

「技術職」なので、技術力が高くなれば絶対にキャリアアップができるわけです

極端な例をいうと「Googleに入れる実力をつけられれば、年齢が高くても今よりもいいところに転職できる」のです

もし今の現状を本気で変えたいと思うのであれば、遅いということはありません
努力をすれば技術力は絶対に身につきます

ぜひ未来の自分のために今日から本気になって勉強に励んでいただけると良いかと思います

おわりに

今回はよく炎上しているテーマで記事を書いてみました
この内容は炎上を恐れて発信ができない話題の1つだと思います

しかし発信しないからこそ発信することにより価値があるとも言えます
ここまで読んであなたも何か感じたはずです。ぜひともコメントにあなたの意見を書いていただけると更に業界の発展につながるはずです

こちらの記事は動画でも解説しています

ここまで読んでいただけた方はいいねとストックよろしくお願いします。
@Sicut_study をフォローいただけるととてもうれしく思います。

また明日の記事でお会いしましょう!

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