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はじめに

この記事ではQiitaで550本以上記事を書いてきて、アウトプットに関する理論を発信し続けている私(@Sicut_study)がこれまでに発信してきた内容を1つの記事にまとめたものです。

私はプログラミングコーチングJISOUというアウトプット中心の最速でエンジニアとして成長できる教育事業を実施しております。

その中で多くの方と面談をしてきました。これからエンジニアになる人や、一定数経験している人など100人以上の方とお話をさせていただきましたが、エンジニアとしてのキャリアに悩む多くの人が共通した悩みを抱えていました。

  • 勉強しているのだけど身についた感じがしない
  • 自分のサービスを1つもリリースしたことがない(作りきった経験がない)
  • インプットばかりになってしまう(インプットばかりに気づいていない)
  • アウトプットが大事なのはわかるがやり方がわからない

つまりエンジニアとして成長できない人には、共通の問題がありこの解決方法を理解して実践できれば誰でもキャリアアップすることが可能なのです。

これらの悩みを全て解決できるのが今回説明する「アウトプット」なのです。

私はアウトプットの力を本気で信じており、アウトプットを正しく行えれば誰でも絶対にエンジニアとして理想的に働くことが可能と考えています。

もし、いまエンジニアとしてのキャリアアップに悩んでいたり、エンジニアに未経験から転職したいと考えている方はぜひともこの記事を何度も読み返して考え方を自分に落とし込んでください。

これらがすべて理解できて、実践できるようになったあなたはエンジニアとしてものすごい成長を遂げられます。

紹介する内容の一部は一般的に仕事と両立しながら行うのは大変な内容になっています。
理解してほしいことは「簡単に成功する方法などない」ということです。
今回お話するのは、大変だけど絶対にうまく行く方法なのです。

この記事をきっかけに多くの人がエンジニアとして成長し、IT業界が更に盛り上がることを期待しております。

記事を読むことで得られるもの

  • なぜアウトプットが良いのかを言語化して理解できる
  • アウトプットの方法と考え方を理解できる
  • モチベーションの維持について理解できる

この記事では大きく3部構成になっております。

第一部では「なぜアウトプットが良いのか」をしっかりと言語化して落とし込めるように解説します。
アウトプットがインプットよりも良いということは多くの人がなんとなく理解していると思います。
しかし、多くの人がアウトプットを苦手としています。これはなんとなく理解しているという状態に原因があります。人はやる意義を理解して本当にメリットがあると感じられないと行動できません。
ここではアウトプットをすべき理由を丁寧に言語化しますので、アウトプット中心で考えられるようになるはずです

第二部では「アウトプットの方法と考え方」について紹介します。
アウトプットと言ってい方法はさまざまになります。ここではエンジニアとしてのアウトプットで駆け出しエンジニア〜ジュニアエンジニアに向いた方法を紹介します。ハードルの低いアウトプットを行うことで習慣化させることができます。

第三部では「モチベーション維持」について紹介します。
ここまでを読むと多くの人がアウトプットをしようという気分になるはずです。しかし、多くの人が1つのアウトプットさえもやらずに終わってしまいます。これはモチベーション維持の仕方を知らないからです。成長していくには「努力の仕方を知る」「感情のコントロール」この2つが大切になるので、ここではあなたがなぜアウトプットをするのかという理由をみつけるための話をしていきます。

この記事の対象者

  • インプットばかりの学習をしている
  • アウトプットのやり方がわからない
  • もっとエンジニアとして成長したい

世の中には、「技術」に関する記事はたくさんありますが、「考え」や「体験」に関する記事は全くありません。これは「考え」を記事にすることは、自分の中の気持ちを言語化して文章にわかりやすく落とし込む必要があります。この大変な作業を他人のためにしようという人は極少数ということが理由です。

成果を出したいならその分野の努力の仕方を学ぶのが1番効率がよく賢い

この記事では私が4年間言語化してきたアウトプット理論の集大成として考え方をまとめています。この考え方はネット上にはまずないです。読み進めて新しい気づきを得ていただけたらと思います。

なぜお前が語れるのか

この記事で私(@Sicut_study)のことを知っていただけました方ははじめましてになりますので、簡単に自己紹介をします。

なぜお前がアウトプットについて語れるのか?

私はQiitaを中心としたアウトプット学習を徹底的に行ってきました。
いまではQiitaの記事は550本を超えて、2023年にはTop Contributerにも選ばれました。

IMG_3741.jpeg

私はもともとプログラミングをしたことがないエンジニアでした
新卒で入った会社では、プログラミング未経験から挑戦しましたが機械学習に関わる数学を研究する仕事を任されてプログラミングをすることはほとんどなくエンジニア1年目で周りに比べて大きな差がうまれていました。

そんなときに母親が朝に救急車で運ばれたことから、今後の将来今の仕事をしていてもお金を貯めることができない。母親をお金が理由で救うことができない。そう考えるようになりエンジニアとしてのキャリアアップをすることにしました。

1年間のブランクがあるので、普通に学習していては厳しいと思いアウトプットを中心とした学習を行いました。

ネットには「エンジニアとしての最強の学習方法」というのはまだありません。私は色々試行錯誤していくなかで効率が悪く多くの時間を無駄にもしました。

1年半学習を進めて結果的には転職に成功していまではフルリモートフルフレックスというような「エンジニアの理想」を実現することができました

また、アウトプットに関するメソッドをプログラミングコーチングJISOUで実際にやってもらうことで多くの人がほぼ確実に再現性をもって成長していくのをみて、もっと広めていかないといけないと考えるようになりました。

image.png

過去の実績にはなりますが、6人のメンバーで月80本(1人あたり15本)記事を投稿する(ほとんどがプログラミング未経験)ようなコミュニティを作り上げることができました

ここまでの経験は私の強みであり、私が語れることになりました。
今回はそんなアウトプットの理論をすべてまとめて解説していきます。

この記事を読む際の注意

この記事を読んだだけでは人生を変えることはできません

記事を読んだところで一切変わることはありません。私はこの話を多くの人にしてきましたが、その場ではものすごくやる気になっている人がほとんどですが実際にそこから何かアウトプットを始めた人は1%程度しかいません。

1つでもいいから行動した瞬間結果がでます

すべてをやる必要がなく、すべてを同意する必要はありません
この記事では様々な方法や考えを紹介していますので、その中から自分が始めやすそうなものを選んで1つでも行動することがものすごく大切なのです。

「情報自体に価値はありません」

常に疑いながら読み進めて、「何をやるのか」を決めて今日から実践していただければと思います。

ワーク1 : 学習の癖をみつける

まずは簡単なワークをして実際にどこが学習の弱点になっているのかをみつけます。

人は他の人の勉強方法を知らないため、「自分の学習方法が効率がよい」と勘違いしています。自分のやり方しか知らないので当然です。ネットには「学習方法」の情報がありません。

自分なりの学習方法をしっかりと分析することはとても大切なので以下の項目について自分の直近の勉強を振り返って回答してみてください。

アウトプット完全解説セミナー.png

こちらは後に利用します

なぜアウトプットができないのか

なぜアウトプットがよいとあなたは思ったのでしょうか?

次はこの質問に答えてみてください。
多くの人がインプットよりもアウトプットのほうが良いというのはわかっています。
しかし、この質問をすると具体的な理由を言える人は少ないです。

  • 効率よく学べるから
  • 知識が定着するから
  • 理解が深まる

このような回答はよくみかけるものです。
こんな回答では絶対にアウトプットができるようになりません。

アウトプットをする理由が浅いことこそがアウトプットができない理由なのです

アウトプットする動機が弱いのです。アウトプットは正直言うとかなり大変です。やらなくてよいならやらないほうがいいです。インプットしていたほうが辛くなくて知識が手に入るので気持ちいいです。

image.png

学生の頃にテスト直前で必死に勉強したことありませんか?
なぜ必死に勉強をしたのでしょうか?

これは勉強をしないと「留年」してしまうという大きなリスクがあったからだと思います。つまり人は「やらないといけない理由」があれば大変なことも実践することができます。アウトプットもこれくらいの明確な動機をみつけないとやることはできないのです。

日本の教育は「インプット中心」です。教科書で学んでテストで確かめるという方法で学んできた私たちがアウトプットをできないのは当然のことなのです。
それ故に、アウトプットの才能がある人は周りに比べて飛び抜けることになります。

エンジニアとして同じタイミングで学び始めたのに大きな差が数年後に生まれるのはまさにこれが理由だと思っています。
アウトプットをする理由をみつけて、実践することができれば100%急成長することができます。

インプットの罠

あなたは新しい技術を学ぶ時にどのような学習方法をするでしょうか?(ワークシート参照)

私は多くの駆け出しエンジニアや未経験をみてきましたが「Udemyを使う」と答える人が異常な割合でいることを知りました。

image.png

多くの人のUdemyの使い方はインプットなので、時間を無駄にしている

このことに気づいていない人がかなり多いです。
Udemyは実際に動画をみながら、手を動かして何かものを作っており最後には動くアプリケーションを作ることが可能です。アウトプットしている気分にもなります。

これはアウトプットではなく完全なるインプットなのです。

Udemyではなく仮にレゴブロックで考えてみましょう。

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あなたはレゴブロックを説明書をみながら組み立てていき立派な作品を作りきりました。
ではその経験でレゴブロックの大会で入賞することはできますか?
絶対に無理です。説明書どおりに作っただけではレゴブロックを説明書なしに使うことはできないのです。

Udemyも全く同じです。ものが作れてできるようになった気分にはなれますが、実際には全く身についていません。ただ説明書通りに作れただけなのです。

Udemyの本当に恐ろしいのは「受講時間」にあります。1本終えるのには数十時間単位で時間を使う必要があります。もし1本学習を終えて次の1本を始めたなら、その数十時間をすべて無駄にしているのと同じになるのです。

私も過去に全く同じことをして後悔しました

もし過去にUdemyをやったことがあるなら、いま一度振り返ってみてください。Udemyで学んだ内容をいまでも覚えていますか?

エンジニアは「年齢」にも価値がある職業です。無駄なことをしているような時間は私たちにはないのです。このあとUdemyの使い方も含めてアウトプットの方法を紹介するので安心してください。あなたのこのあと奪われるはずだった数十時間は救われるはずです。

知識と知恵の違い

では、Udemyをどのように学べばよかったのでしょうか?
ここには「知識」と「知恵」の違いをしっかりと理解する必要があります。

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あなたは車の免許を取得したときに学んだ「応急救護」を今目の前に人が倒れていたとしたら適切にできるでしょうか?

おそらく医療関係、消防署関係などでなければ自信をもって適切にできないと考える人が多いはずです。

まさにこれが知識なのです

知識と知恵の違いを検索すると以下の説明がでてきます

『知識』は情報を知っていることを指すのに対し、『知恵』は知っているだけでなくそれを活かす能力だと言われています。

つまり身についているか身についていないかが違うわけです。

知識は「役に立ちそうなこと」を指します。
応急救護も将来的に役に立つから教わります。しかし、「役に立ちそうなこと」は役に立つことがそもそもなく、必要なときには再度学ばないといけません。

では、消防署に務める人からみた「応急救護」はどうでしょうか?
おそらく現場でもかなり高い確率で使う必要があるため、誰もがしっかりと適切に行うことができます。知恵は「必要なこと」 なわけです。

これがインプットとアウトプットの大きな違いになります。
インプットは基本的に役に立ちそうことを学んでいるだけで、実践する理由がないため身につけることができません。

これをUdemyで置き換えていくと、

動画をみて手を動かして学習するのは知識であり、
動画を元に自分で同じようなアプリケーションを作ってみることが知恵になるのです。

私は[プログラミングコーチングJISOU]でカウンセリングを受けるときに必ず「過去に何か個人開発を作りきった経験はあるか」と聞きます。しかしいまのところ作りきった方は0人です。つまり、何かエンジニアやプログラミングに問題を抱えている人は「自分で物を作る」ということができていないのです。

逆を返せば「自分で何かを作りきれる」という経験さえできれば問題はほとんど解消されると思っています。

知識でなく知恵を得るようにすれば駆け出しエンジニアや未経験の悩みは解消できるのです

なぜ実務経験が成長するのか?

もしあなたが未経験からエンジニアになったのであれば、

「とりあえず転職して実務経験を積んだほうがいい」

というのは聞いたことがあるはずです。なぜ実務経験を積んだほうがいいのでしょうか?
その理由は「早く成長できる」からです。

ここまでの「知識」と「知恵」の話を理解できているのであれば、「実務経験が成長できる理由」が説明できるはずです。

実務経験というのは「仕事」なので、必要なものしかタスクとして振られることはありません。つまり実際に必要なことを手を動かして行わないといけないのです。これあ必然的に「知恵」になるので、早く成長ができるのです。

「実務経験」というのは定義が曖昧だなと感じます。
もしあなたがユーザー数1万人で1億円売り上げる個人開発のサービスをしていたらこれも立派な実務経験だと思います。

つまりアウトプットを正しくできるのであれば実務経験に相当する経験ができるので、適当に1社目を選んで転職するという選択肢を取らなくてもよいのです。

私のコミュニティでは40歳でエンジニアを目指す@nyakako13さんがいますが、なんと1社内定を手に入れたのにお断りをしました。
これもまさに転職をゴールにするのではなく、自分の目標を達成することをゴールにしているからこそ、1社目をしっかりと選ぶと決断できたからです。

実務経験を早く積まないとと考えていたらそんな決断は取れていないので、素晴らしいなと思いました。

学びのフロー

ここではどのような順序で学べば良いのかを最後に言語化していきます。
インプットで学習している人の学びのフローは

学ぶ→わかる→気づく→行動する

ですが、アウトプットができるようになると

行動する→気づく→わかる→学ぶ

と逆のフローになります。行動から必要になったことを学ぶので効率的に必要なことだけをインプットできるので成長も加速します。

日本の教育はかなり遅れています。ハーバード大をみるとアウトプット中心のアクティブラーニングが行われており、教室に机はもうありません。

問題はギフトである

アウトプット中心に学習を進めると、ひたすらわからないこと(問題)にぶつかります。
人はわからないことから目を逸したくなります。

問題はあなたへのギフトなのです

問題はあなたが乗り越えられるあなたにあったレベルのものしかきません。
私が起きる問題とあなたが起きる問題は一致しないのです。

問題を乗り越えれたらわかりやすく成長したことを実感できます。

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もし仮に毎日勉強で「算数」をやっていたら成長できるのでしょうか?
できることばかりやってても何も成長できないのです。

問題はあなたへのギフトなので、毎日ギフトを受け取れるようにアウトプットしていきましょう

ぜひこのタイミングで「ワーク1」を振り返ってみましょう
ここまでの内容を踏まえてあなたのインプットになっている箇所にマークをつけてみましょう。そしてどこを治すとアウトプットができるのかを考えてみてください

おすすめのアウトプット

アウトプットにはさまざまな方法があります。
どの方法でもよいというわけではなくその人のフェーズごとに変わってきます。

この記事では「駆け出し」「未経験」をメインに書いていますので、初心者でもアウトプットができる方法として2つ紹介します。

  • 作りこと起点とした学習
  • 記事を投稿する

この方法はプログラミングコーチングJISOUで実際にプログラミング歴0の人が実践している方法であり、再現性もありますので必ずやる気さえあれば実行することが可能です。

作ることを起点とした学習

作ることを起点とした学習は、「作る」をしながら「必要なこと」を学ぶ方法です。

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1. 最低限のインプットをする

さすがにいきなりプログラミングをやったことがない人が、モノを作るのは難しいので最低限のインプットをします。

このインプットでのコツは「最低限」にあります。インプットは無限にやることが可能なので、ルールをしっかりと決めてもっとやりたいと思う気持ちを制御する必要があります。

ここで利用するのは「Udemy」です。使う技術を説明している講座を購入して最初から最後まで実際に手を動かしながら1回だけ短期間で学びましょう。

ここでやり方を覚える必要はなく、おおざっぱな開発の流れ、基本的な文法、どこをみればわかるかを知っているという状態を作ればよいです

2. サービス開発

動画を1週学習したら、次はモノを作るようにしましょう。
開発するものを考えないといけないのですが、Udemyで作ったアプリの少し派生したものを作成しましょう

今の時点である程度作りきれるイメージが湧くものを作るのがコツです。
いきなり難しいシステムを作るのはかなり時間がかかってしまい、作りきることができなくなります。

ここで大切なのは短期間で作り切るということです

動画を理解していれば問題なく作れそうなレベルを設定するのが大切なのです

3. 必要を学ぶ

アプリを作り始めると「わからない」に遭遇します。
そのタイミングでUdemyやネットを調べて問題解決のためのインプットをします。

このタイミングでインプットをすることですぐに学んだことを利用できるのでしっかりと知恵を身につけることができます

JISOUではカリキュラムのなかでUdemyにはでてこなかったSupbaseやCI/CDが課題にいきなり現れます。必要になったタイミングで各々が調べて実装するため調べる能力が身につき、また試行錯誤することでしっかりと身についています

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4. 成長する

この方法で学ぶと必要なことのみを学習できるので、無駄なことを学ぶことはありません
つまり実質最速で成長することが可能になります

実務経験に相当するような経験をすることも可能になってくるわけです

記事によるアウトプット

記事によるアウトプットには大きく2つの方法があります。

  • 世界の誰か1人に向けた記事
  • 多くの人に気づきを与える記事

このアウトプットで大切なことは、「自分のため」ではなく「他人のため」に記事を書くということです。

多くの人は「自分のため」にアウトプットをします。しかし、自分のためにアウトプットしようとすると、その場で自分は理解できたから記事を書かなくていいかとなり記事投稿を習慣化することはなかなか難しいです。

「記事投稿がどのように他人のためになっているのか」

ここをしっかりと理解することができれば、記事によるアウトプットもプログラミング歴0日でも可能になります

Qiitaの記事は100本かけば誰でも人生が変わります。私も記事を100本投稿したところで転職が有利になり大きく人生を変えました。
多くの人が記事投稿をしていないというところで、記事投稿をたくさんするだけでもものすごい価値になります。

ぜひともここで説明している考え方を理解して実践していただければ、半年後には大きくキャリアアップをすることができるはずです。

1. 世界の誰か1人に向けた記事

世界のどこかにいる誰か1人に向けて記事を書こうという考え方で、別名「エラー解決型記事」と呼びます。

エラー解決型記事は以下の構成(別名: 高速アウトプットフレームワーク)で書かれます

# はじめに
# 問題
# 原因
# 解決

はじめに

今回の記事を書く背景などを書いていきます
一言で全然大丈夫です

例えば私は以下のように書いていました

Railsを久しぶりに使ってGemで困ったのでまとめます

問題

ここで実際に自分が起きたエラーをまとめます
実際のエラーログであったり、そのときに使ったコードなどを丁寧に載せるようにします
(ここで同じ問題かを読者は判断しています)

解決方法

実際にどのように解決したかを簡素に書きます
コードなどがあればそちらも載せましょう

おわりに

問題を通して感じたことを一言書きます
私は以下のように書いていました

時間をすこしロスしました

もはや必要かはわかりませんが、話したいことがあるときもあるので一応毎回書いています

参考

解決のために参考にしたリンクをすべて貼っておきます

エラー解決型記事の大切な考え方は

あなたに起きた問題は世界の誰か1人は同じエラーに遭遇する

というものです。あなたが10分かけたエラーは世界の誰かも10分書けて調べます。あなたが記事にして書くことによって誰かの10分を救うことができるのです

なるべく問題や解決方法は簡素に書いて、調べた人がすぐに自分の探していることだとわかるようにしたほうがよいです

このタイプの記事は「事実」だけを書いているため5分程度で記事を書くことが可能です。ハードルの低いアウトプットが可能なので、エラーが起きたその日にしっかりと記事を投稿するような習慣をつけましょう(日が経つごとに内容を忘れてアウトプットしようとい気分がなくなります)

そのためにエラーログや解決方法、参考にしたサイトなどはメモに残しておきます

もし10分調べたら同じエラーの記事をみつけて解決したとしたら、記事を新しく書きますか?

この質問は私がよくセミナーでしていることです。
多くの人が「しない」と答えますが、「同じ内容で記事を書いてください」

あなたが10分書けたということは、最初の検索キーワードで記事がヒットしなかったということです。あなたが検索したキーワードはおそらく他の人も同じようなワードで検索するはずです。

あなたが検索したキーワードでヒットするようなタイトルで同じ記事を書くのは価値があることなのです

そもそも技術のことに関しては公式ドキュメントがあるのでQiitaに記事を作る必要はほとんどないわけです。しかし多くの人が利用するのは公式ドキュメントよりも早く解決することが可能だからです。

そのメリットを考えて記事を投稿すること、他人の時間を救うという考えを持つことはものすごく大切なのです

2. 気づきを与える記事

あなたの「経験」「体験」「考え」を発信する記事の書き方です。
世の中には「経験」「体験」に関する記事がほとんどありません。

このタイプの記事を書くことは自分の中の言葉になっていないことを言語化する必要があるため記事を書くのにものすごく時間がかかるため自分のために記事を書いている人にはなかなかハードルが高いものになります。

世の中は「気づきを与える記事」を求めています

技術に関する記事は公式ドキュメントを見れば解決できますし、AIの進化で困ることが少なくなっていますが、経験に関する記事は絶対に書かないと増えることはありません

多くの人は自分にない考え方を他の人の経験から学びたいと考えます
これからエンジニアになろうと考える人は、どの技術をやればよいのか、どのように学習を進めていけば成功確率をあげられるのかを知りたいのです。

まさにこの記事も「考え」を伝えるような記事なのです

自分には書くことがない

「私には経験がないから書くことなんてないよ」

こう思った方も多いかと思います。実はそんなあなたでも誰かのためになる記事を書くことが可能です。

あなたのがんばっている姿や、失敗したこと、うまくいったこと、作ったものなどを発信するのでもものすごく価値が有ります

初心者ほど記事を書いている人がいないので価値があるのです

もし仮にGoogleのエンジニアが過去を振り返って「このように勉強するといいよ」
と記事を書いたところであまり参考にはなりません。いい大学をでていたりとバックグラウンドが明らかに違います

しかし、あなたがまったく優秀じゃない状態から発信を続けてエンジニアとして成功したらどうでしょうか?そこまでの記事は確実な信頼できる証明になります。

あなたと同じような状況の人はたくさんいます。

  • 未経験からエンジニアをめざす
  • 40代でエンジニアをめざす
  • 子供がいる
  • エンジニアになったのにプログラミングをしたことがない

このような人があなたの記事を読んで、成功していく姿をみたら希望になります
あなたがすべきなのは「自分の歴史」を発信して多くの人に希望を与えることなのです

自分の歴史を積み上げる

なぜエルメスは人々を熱狂させるのでしょうか?

エルメスというブランドはエルメスという名前に大きな価値があり、同じようなバックでも何十倍の値段がついていることすらあります。

しかし、仮にエルメスが現代でブランドとして生まれたら誰1人として買わないはずです。エルメスにはこれまでの長い歴史があり、その歴史を多くの人が知っているのでエルメスというブランドに価値が生まれているのです。

歴史のないブランドに価値は存在しないのです

これはエンジニアのアウトプットに対しても同様のことが言えます。
アウトプットはあなたの歴史を積み上げることです

歴史を知ってもらうためにはアウトプットして目に見えるカタチにしないといけないのです。もしあなたがこれから数年間「あなたの経験や体験」「あなたが作ったサービスとその思想」「どのような努力をしてきたのか」をアウトプットとして積み上げることができればこれはブランドの価値になります。

ブランドとはいわば信頼なのです。
もしこれまで頑張ってきたことを知ることができれば採用担当は
「この人ならこれまでの努力から、うちの会社でも頑張って仕事をしてくれるだろう」
このように確信をもって採用することが可能なのです。

私はよく「面接で採用を決める転職活動はするな」といいます。
面接で採用が決まるとしたら、緊張感はより高まりますし、話のテクニックが大きく左右してしまいます。

私はプレゼンテーションのプロとしてプレゼンテーションの大会などでも多数の優勝経験がありますが、そんな私でも面接でこれまでの経験を1時間で語ってアピールするのは不可能です。

しかし多くの人が面接の中でアピールをしないといけない状況になっています

アウトプットをすることは「歴史を積み上げる」ことで、歴史があればそれは「その人を信頼できる保証」になります。
つまり面接で戦わなくてよくなるのです。

歴史は過去に戻って積み上げることはできません

息子が医学大学に行きたいと言い出した
大切な人が事故にあってしまった
家の家電が壊れた
突然病気が見つかった
上司が変わって仕事に行くのが辛くなった

早くにでも転職しないといけない状況になる可能性は常にあります。
もし転職しないといけない状態になったときに、そのときに準備をしていては遅いのです。ブランドは歴史の積み上げによってしかできません。

ぜひともアウトプットを通して「あなたのブランド」を作り上げてください

あなたに武器は授けた

ここまでを読んでいただいたら「なぜアウトプットが大切なのか」「アウトプットの方法」について十分に理解ができたと思います。

もしかしたらアウトプットしたくてうずうずしているかと思います。
私はここまでの話を多くのセミナーで語ってきました。その場にいた参加者は多くの人が目をキラキラさせて「自分はこの話を実践してキャリアアップする」と考えます。

実際にはどうなのでしょうか?
参加した人のSNSをみていると95%がアウトプット1つすらせず、100%がアウトプットを習慣化することができませんでした。

なぜなのでしょうか?
ここまでの内容はアウトプットの理論であり、実践することで絶対にキャリアアップすることにつながります。しかし、誰もができません。

「アウトプットをしなければいけない強いモチベーションがない」ことが原因です

「確実に成功する方法」を知っていてもやらなかったら意味がないのです。
赤ちゃんにこの記事を読み聞かせてもエンジニアとして成功することはありません。やる理由がないからです。

1つでも行動に移した瞬間結果が出る

これはこの記事の大切なテーマです。
ここからはあなたが何故アウトプットをしないといけないのかという理由を見つけるためにモチベーションについての話をしていきます。

私はコーチングを通して多くの人のモチベーションに関する深堀をしてきました。
しかし、多くの人が「転職」「お金を稼ぐ」ことがモチベーションになっており、真の目的を見失っています。

なぜ転職したいのか、なぜお金がほしいのか

真の理由を探し出して大変なアウトプットをしないといけないような理由を見つけられるとあなたは大変なアウトプットを習慣化できます。

「努力の仕方」は理解できたかと思うので、ここから「感情のコントロール」についてコーチングの観点から説明をしていきます。

ワーク2 : モチベーションの根源をみつける

あなたは勉強をしてエンジニアとしてもっと上を目指したい。そう考えているはずです。だからこのような「勉強方法」に関する記事を読んでいるはずです

ということは、何かしら勉強をしないといけないような動機があります。
この動機をしっかり深堀して理由を明確にすればするほどあなたの動機は強いものになり、忘れにくいものになります。

image.png

ここで用いるのは「なぜなぜ分析」です
まずは「勉強をする理由」を書いて、それに対して「なぜ」を5回続けていきます。

実はこのワークかなり難しいです。
本当の理由というのに自分で気づくことは、ほとんどの人ができないのです。

この真の理由をみつけることこそが「コーチング」にあります。
このワークでなかなかやる理由が見つからない方はぜひプログラミングコーチングJISOUの無料カウンセリングを受けることをおすすめします。目的が見つかった瞬間人は本気になり一気に成長することができます。

モチベーションの源泉をみつける

私がここまでアウトプットを好きになり、キャリアに悩むエンジニアを救うスクールを作ろうと思ったのもすべてのきっかけは「母親が倒れたあの日」からでした

自分の周りの大切なものを自分の力で守れるようになる

というのは私の中でものすごく大きな動機だったのです。そこからは当たり前のようにアウトプットをして加速度的に成長ができました。

モチベーションには私の中で大きく3つの源泉があると考えています。

1. 痛み

これは一番わかり易いモチベーションの理由になります。

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「今の生活を続けたらあなたの余命は1年もないでしょう」

このように仮に言われたら誰もが生活を改善することができるようになります。
痛みやデメリットがあればそれは大きなモチベーションなのです。

2. 快感

快感を感じるようなことは継続が簡単です。
「タバコ」「アルコール」などはその典型的な例です。

身体に悪いということはわかっていても、やり続けてしまうのでかなりのモチベーションです。

学習における快感は「成長」などがあります。
やればやるほどどんどん成長していく、どんどん成果がでていくと感じることができればそれも立派なモチベーションになるのです。

3. 他者のため

image.png

「これから1年以内にキャリアアップしなかったら、お前の家族を全員殺す」

こう言われたら絶対にあなたは目標を達成することが可能です。
私も「周りの人を守れるようになる」という他者のために頑張ることがモチベーションでした。

JISOUにはお子さんがいる方が何人もいます。そういう方のモチベーションは「子供にお金が理由で選択肢を減らしたくない」というのが多いです。

家族がいる方は他者のために頑張るという理由は当てはまりやすいです。

ここまで読んだ方へ

まずはあなたにとってやらないといけないと思えるようなモチベーションを見つけてみてください。

そしてそのモチベーションを忘れないように常に意識できるようにしてください。

こういう場面で「コーチング」はものすごく役に立ちます。1月に1回「なぜやるのか」というのを再認識することで1ヶ月を本気で行動できるようになります。

人が目標を達成できないのは「忘れるから」というのが大きいです。
なぜやらないといけないのかを忘れると「感情」がコントロールできなくなります

「今日は疲れたから勉強しなくていいや」
「もっと楽しいインプットをやろう」

このように理由がはっきりしないと別の楽なことに逃げてしまいます。つまりその時の感情に流されてしまうのです。

しっかりと自分の心と向き合って「感情をコントロールする力」を身につけるようにしてください

おわりに

今回は私が4年間言語化してきたアウトプットについて大切なことを紹介しました。
何度もいいますが「どれか1つでも行動に移さないと意味がありません」

そしてほぼ100%の人が実際に行動することができていません。つまりこの記事を読んでもしここの内容を実践し続けることができれば、それは0.01%の人になり、周りと違ってやり抜ける人なので絶対にエンジニアとして成功することができます。

この記事を通して何か新たな気付きがあれば嬉しいです。

ここまで読んでいただけた方はいいねとストックよろしくお願いします。
@Sicut_study をフォローいただけるととてもうれしく思います。

また明日の記事でお会いしましょう!

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