はじめに
本記事はモブプロ開発を行っているチームでやっている取り組み Advent Calendar 2022の9日目の記事です
今回はチームでよく開催されている「輪読会」について紹介します。
輪読会というと続かないイメージがあったり、誰かが事前に予習してこないといけなかったりと運営するうえで難しい部分が多いイメージです。
私たちのやっている輪読会は誰にも負担をかけずにゆるくやれる輪読会を目指していますので、参考になればと思います
前回
Chapter#8 みんなで読書!
いつも通りの朝
アール「今日は52章です!もう読みましたか?」
ミュート「これは読んだ気がするな」
アール「では87章です!読みましたか?」
ミュート「ここは読んでないね」
そこから5分ほど黙読が始まり、感想戦が終わった
ベープ「朝読書から始まると仕事モードに切り替えられるのでいいですね」
アール「本が前まで好きではなかったですが、けっこう好きになってきたかもしれないです」
ミュート「いまはエッセイのような本を読んでるけど、もうすこし考えないと読めない実践的な本も読みたいね」
じん「みなさんがそう言うのを待っていました。では今月から輪読会というのを定期的にやっていきましょう!」
輪読会について
私たちのチームでは最低月1回、書籍の緊急度によっては週2回ほど1回1時間程度の輪読会を開いています
輪読会とはメンバーで決めた1冊の本を全員で読書していくという会になります。
この輪読会やったことのある方はわかるかと思いますが、事前に書籍を誰かが読んでその内容を説明する輪講パターンであったり、その場で各自が読んでわからないところを聞くパターンなど色々ありそれぞれデメリットも存在します。
そこで私たちは以下の2パターンで輪読会をすることでうまく輪読会を進められるようにしています
パターン1: 全員で読んでから感想戦
まず最初は全員で決められた範囲を黙読してから内容について話し合うという読み方です。
この時はMural
という付箋を貼れるツールを使って以下の点を気にしながら読むようにしています
- 共感したこと
- 疑問に思ったこと
- チームに行かせそなこと
輪読会では3人組のチームがあり、Zoomのブレイクアウトルームで各チームが思ったことを付箋にとにかく書いていきます (20分ほど)
その後10分ほどでチームの司会を中心に付箋を同じような内容をグルーピングしながら、チームの意見をまとめていきます
このタイミングでチームのメンバーが疑問に思った内容を答えてあげながらサポートしてあげます
次に5分ほどで全チームが集まって、チーム代表がチームの意見を共有します
最後にチームごとの気づきについてどのように実現していくかを話し合い(10分)、最後にチーム代表が発表します(5分)
その後、KPT振り返りを5分ほど行って輪読会は終了となります
実際のMuralはこのようになっています
パターン2: 読書形式
この形式ではチームのメンバーで順番にパラグラフごとに書籍を読書します。
コードの部分など考える必要性のあるところが出てきたら読書を止めて全員で理解するまで議論します
そして再度音読をつづけていきます。
この場合はMuralは使いません。最近ではこの方式がもっともやりやすいなと感じています
また、全員のスピードが一致するため、黙読で誰かが読み終わっていなかったなどの問題も発生しません
この形式を初めてからメンバーの理解度がより深まりました
読んだ書籍
輪読会はすでに半年ほど行っているので読んだ書籍について紹介します
りあクト! TypeScriptで始めるつらくないReact開発 第4版【① 言語・環境編】
りあクト! TypeScriptで始めるつらくないReact開発 第4版【② React基礎編】
この本はチームで初めてReactをやるとなったときに最初に学習した書籍です。
とくにメンバーのJavaScriptの苦手意識が強かったので1巻は時間をかけてじっくり理解していきました。1か月ほどで2冊輪読しました
この本はGo言語で開発を進めていくことになったので、一切触ったことのないメンバーのために選んだ1冊です
1冊を学習することでGoについて一通り学べて、レイヤーやテスト、リファクタリングまで知ることができました
輪読会は実際に手を動かさずに読んでいましたが、メンバー全員気に入って実際に手を動かして裏で学習もやったようです
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方
現在1か月に1度の輪読会で読んでいる本です。コードの書き方について議論などもできるので気に入っている本です。
難易度もオブジェクト指向がわかるメンバーがいれば問題なく読める内容でした
次回
おわりに
今回は「輪読会」について紹介しました
社内で行っているところは私のチームだけなのですが、とてもよい取り組みだと思っていますので今後さらに広げていきたいと思います
また「ギルド」を作成することでいろいろな輪読会コミュニティが立ち上がればよいなと思い、今後ギルド作成を目指していきます