はじめに
本記事はモブプロ開発を行っているチームでやっている取り組み Advent Calendar 2022の20日目の記事です
私たちのチームでは会社で利用したことない技術や取り組みを行うという研究開発がミッションとして任せられています。その一環で新技術の利用として社内で利用実績のない、Go
, React
, TypeScrpt
の構成で社内システムを作ることにしました。
しかし、私以外はすべての利用経験はないですし、静的型付けの経験、JavaScriptのフレームワーク経験すらありませんでした。そんな中でモブプログラミングからペアペアプロ、キャプテン制度が行えるまでチーム全体の実装力を伸ばすために行った「個別開発勉強会」について紹介します
前回
Chpater#19 1人でやって実力がわかる
ベープ「いやーReact楽しいですね」
もうこの言葉はこの連載で何度目かというくらいベープさんはReactに虜だ
ミュート「でも、Routerの設定だったり、filter、Mapだったりあまり機会がないけど絶対必要な機能はあまりできていないので自分でやったらできるかは不安ですね」
アール「実際に環境構築からやってはいますが、実際に自分でやったらそこもスムーズにできるか不安はあります。いまはみんなでやってるからスムーズにいけてる感じですかね」
じん「私たちの会社では1カ月32時間ほど自由に業務内で学習してよいという制度があるので、この時間をうまく使って今回は個別開発勉強会をやろうと思います!」
じん「個別開発勉強会は月の初めからスタートして毎日1-2時間ほどそれぞれが好きなものを開発する時間を取り、月末に何を作ったか簡単なプレゼンテーションをしてもらいます。ここで自分でWEBアプリが作れるなら自信をもって開発もできると思いますし、すべて一人でやるので自分が理解していないところもわかると思います」
ミュート「楽しそうですね。チケット周りを楽に管理できるアプリケーション作りたかったのでやりたいです」
個別開発勉強会とは
個別開発勉強会は会社で設けられている32時間という勉強に自由に使ってよい時間の中で学習した技術を利用して、好きなWEBアプリケーションを作る勉強方法です。
最後に作ったアプリケーションについて簡単なプレゼンテーションをして終わりです
ここで各自が作るアプリケーションについて最初に決めるのですが以下の点に注意します
- 20時間程度で終わるくらいのボリュームにする
- バックエンドは作らない(Firebase)でフロント(React)に集中する
- Reactに慣れている場合は、少し挑戦を行う(使ったことないCSSフレームワークを使うなど)
- そのアプリを使うことで何か問題が解決できるものを作る
ポイントとしてはしっかり期間内で作りきることだと思っています。
なので、勉強会の最初に「今日どこまで進めるのか」を聞いて、最後に「どこまで終わったか」を聞くようにしていました
またわからない箇所などあれば少し考えてもらって、一緒に手伝ってあげるようにしました
それと大事にしているのは「そのアプリが何か問題を解決する」というところです。なので単純なTODOリスト
を作るというのはこの勉強会ではNGとしています
アイデアを出すためにYahooハッカソン
の動画も全員に見てもらいました。この動画は開発する視点を学べるのでとても学びがあります
作ったもの
1カ月もあったので割と色々なシステムが作れました (1人2つくらいは作れました)
そこでいくつか紹介します
まずは私が作成したNext.jsでできたテックブログ
それと5段階評価をみんなで行うシステム
ベープさんが作った技術メモ
をためておくアプリであったり
アールさんが作った毎日成長したことを共有するアプリであったり
などなど細かいものも含めて1カ月という短い時間で多くの便利ツールが生まれました
この勉強会を通してそれぞれの実力が確かなものになったかなと思い、Reactに関しては心配はいらないレベルになりました
次回
おわりに
勉強時間を業務にとれる環境であれば自分で何かものを作る経験はその価値にとても見合うと思います
ちゃんと時間内でつくれるもので挑戦的なものを設定してあげるのがマネジメントに必要にはなりますが、終わったころには1つアプリを作った達成感で視野がかなり広くなると思います
ぜひ試してみてください